朝 顔 2  100句

朝顔にえーっ屑屋でございかな    高浜虚子

朝顔  あさがほ

作品
作者
掲載誌
掲載年月
朝顔の今開かんと緊張す 鈴木しどみ ホトトギス 200012
朝顔の花より刻の流れ出す 鈴木しどみ ホトトギス 200012
朝顔のパラボラ何を受信せん 鈴木しどみ ホトトギス 200012
朝顔の数に明日あること確か 辻口静夫 ホトトギス 200012
朝顔や錨無くして台所 田中亜美 海程 200012
朝顔を格子に咲かせ路地暮らし 高木悠悠 200101
朝顔や庵の主の大頭 ぱふい 船団 200101
朝顔や勝手口までよく見えて 笠学 船団 200102
朝顔に空までの道つけてやり 秋山深雪 船団 200102
朝顔の左右さうとなるべき双葉かな 鷹羽狩行 200105
朝顔の種を片手に土を掘る 河合笑子 あを 200105
朝顔の種袋手に土起し 河合笑子 あを 200105
朝顔の箱並びゐる舟着場 大串章 百鳥 200107
朝顔の家居はじまる旅帰り 稲畑汀子 ホトトギス 200108
朝顔に時間惜みてをりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 200108
朝顔に明日は別るる家族かな 稲畑汀子 ホトトギス 200108
朝顔の又越えし塀蔓の先 稲畑汀子 ホトトギス 200108
朝顔の色は旅立つ朝の色 稲畑汀子 ホトトギス 200108
身を裂いて咲く朝顔のありにけり 能村登四郎 200108
朝顔の苗に棚組む背丈ほど 若月瑞峰 春耕 200108
朝顔の鉢人波の上を来る 金子つとむ 俳句通信 200108
朝顔ひらく白き縁どり余すなく 鷹羽狩行 200108
朝顔市売り切れ団扇などもらふ 近藤豊子 雨月 200109
人いきれして朝顔の店並ぶ 桑垣信子 いろり 200109
朝顔の五色咲きとやはや売れて 桑垣信子 いろり 200109
補充する朝顔の荷や次々と 桑垣信子 いろり 200109
朝顔を売るだみ声の飛び交ひぬ 桑垣信子 いろり 200109
朝顔や父より錺り職継がず 神蔵器 風土 200110
手を洗ふ間の朝顔の数であり 伊藤多恵子 火星 200110
朝顔や牛に吸ひ付く搾乳器 酒井多加子 俳句通信 200110
朝顔や鏡一睡たりもせず 水内慶太 銀化 200110
やうやくに咲きし朝顔紺ばかり 池内淳子 春耕 200110
売り買ひの朝顔市の里言葉 柳堀喜久江 春耕 200110
早ばやと朝顔市のもの提げて 安陪青人 雨月 200110
朝顔を秋の花とぞうべなひし 能村登四郎 羽化 200110
朝顔の迎へる嬰の散歩なり 荒幡美津恵 遠嶺 200111
朝顔は百の金管楽器かな 伊藤和枝 百鳥 200111
木をのぼり朝顔藍を深めをり 永見博子 酸漿 200111
朝顔やせめてひととき顔みせて 相沢健造 いろり 200111
朝顔の花の小さき美容院 芝尚子 あを 200111
朝顔や水着のままの児ら走る 山田天 雨月 200111
うたた寝のはじまる母へ白朝顔 澤本三乗 200111
朝顔の明日咲く数を確かめり 岩永節 春耕 200111
朝顔の気儘支柱に目もくれず 片野光子 ぐろっけ 200111
地下たび履く朝顔が咲き刺激的 関田誓炎 海程 200112
朝顔の藍の深まる宿場町 木村てる代 雲の峰 200112
朝顔に水遣り奉仕終りけり 小田玲子 百鳥 200112
朝顔の折目に紅をきざしけり 小田玲子 百鳥 200112
朝顔を数えなおして一年生 やのかよこ 船団 200112
朝顔に励まされおり生きること 葉月ひさ子 船団 200112
朝顔の咲きつぐ垣に母のこゑ 海老澤映草 春耕 200112
朝顔の藍一色に隠れ棲む 二瓶洋子 六花 200201
朝顔のような愛人なら欲しき 小西昭夫 船団 200202
朝顔の咲くより破れ山の風 木村享史 ホトトギス 200204
朝顔の双葉や言葉にも初め 片山由美子 200205
朝顔の双葉パナリと開きけり 鈴木多枝子 あを 200207
夕顔の咲出す朝顔市を去る 宮原みさを 花月亭 200208
朝顔の鹿の子絞や震災忌 宮原みさを 花月亭 200208
朝顔や毀さぬやうにむくろ掃く 青池亘 百鳥 200209
千代女如何に蔓なしの朝顔が世に 大橋敦子 雨月 200209
朝顔や割れば玉子に黄身二つ 中村房枝 六花 200209
料亭の朝顔盛りなり昼餉 須賀悦子 ぐろっけ 200209
テレビカメラ朝顔市を押し通る 根岸善行 風土 200210
朝顔や住職渡米布教中 堀内康男 帆船 200210
朝顔や漁港に届く握飯 藤井基史 帆船 200210
朝顔の花をかぞへてから出勤 福田蔦恵 帆船 200210
朝顔の水遣り隣家に負けまじと 片桐まこと 200210
朝顔赤し百歳の母祝ぐがごと 片桐まこと 200210
朝顔に指の先まで目覚めけり 徳永真弓 百鳥 200210
いちはやく朝顔咲かす女かな 平居澪子 六花 200210
朝顔に男の匂ひありにけり 竹内悦子 200210
ままごとの子に朝顔の色しほる 谷野由紀子 雲の峰 200210
朝顔市宅急便の混みあへり 小川朋久 百鳥 200211
踏切りの向かひに朝顔提げし人 柴田久子 風土 200211
ぶらり来て逢ふ朝顔の団十郎 柴田久子 風土 200211
ききやう咲きてふ朝顔のまくれなゐ 柴田久子 風土 200211
朝顔や隣家の窓をほしいまま 松下通代 帆船 200211
決めてきし色尚迷ふ朝顔市 村山道子 円虹 200211
威勢よき声のるつぼや朝顔市 村山道子 円虹 200211
朝顔やいつか折目の傷みをり 深澤鱶 火星 200211
朝顔の郵便ポストへ傾ぎけり 高尾豊子 火星 200211
朝顔の咲きのぼりたる日と月と 竹内悦子 200211
朝顔に残りて昨夜の清め塩 長沼三津夫 200211
迷ひやすくて朝顔の蔓の先 片山由美子 200212
仰臥漫録朝顔の絵の赤し 蔦三郎 ホトトギス 200212
朝顔の花のたるみの昼となる 嶋田摩耶子 ホトトギス 200212
朝顔やコンピューターに向かふ僧 上田祥子 遠嶺 200212
薮のごみ朝顔咲いて駐車場 溝口太一郎 築港 200212
朝顔に風の号令右ならへ 田中武彦 六花 200212
朝顔の追ひ出されたる蔓二つ 田中武彦 六花 200212
朝顔や会津城下のとある店 田中武彦 六花 200212
朝顔のよく咲くまぶた腫れやすき 野路斉子 200212
蟻吹かれゐる朝顔の蔓の先 大坪景章 万象 200212
朝顔の最後の一花咲きにけり 冨田はるみ 対岸 200212
こぼしつつ朝顔の種採りにけり 島玲子 風土 200301
朝顔の蔓や出不精筆不精 松林順子 雨月 200301
ため腰にて朝鮮朝顔うつしけり 瀬川公馨 200302
朝顔の種と大書し納めたり 田原陽子 200302
朝顔や塀の中より馬蹄音 浦川聡子 水の宅急便 200305
朝顔の二葉を並べ小商ひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200306
朝顔 →3      

 

2021年8月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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