青蜜柑 2     53句

行く秋のなほ頼もしや青蜜柑   芭蕉

蜜柑  青蜜柑  花蜜柑

作品
作者
掲載誌
掲載年月
情熱といふ青みかん甘からず 仲田眞輔 ぐろっけ 201301
父母姉妹眠れる墓や青みかん 青木朋子 201301
お接待の遍路に渡す青みかん 島玲子 風土 201312
青みかん手の皺ふやし夢ふやし 中山皓雪 201312
青蜜柑御殿場線は峡を行く 瀧春一 花石榴 201312
家康のお手植と言ひ青みかん 内藤庫江 末黒野 201401
妹は笑っているだけ青蜜柑 つじあきこ 船団 201401
青蜜柑我に返りしごと匂ふ 後藤立夫 ホトトギス 201402
酸っぱさの程よき加減青みかん 和田森早苗 201402
新しき名字に慣れず青みかん 石川かおり 福袋 201404
青蜜柑駅員さんと顔馴染 森理和 あを 201409
嫁がねば長き青春青蜜柑 大橋敦子 雨月 201410
生りやうの自然淘汰や青蜜柑 久保晴子 雨月 201411
青蜜柑大き食卓ころげ落つ 本多遊方 春燈 201412
天空橋瀬戸山々は青蜜柑 吉田克美 ろんど 201501
青蜜柑島より島へ風わたる 森俊人 201502
青蜜柑未知の世界へ投げてみる 岩月優美子 グピドの瞳 201506
かけっこはあの子花形青蜜柑 斉藤裕子 あを 201510
青みかんむく少年の日の匂ひ 山田正子 201512
病室に香のほとばしる青みかん 井浦美佐子 201512
青蜜柑青き香りをこぼしけり 大木清美子 201512
一夜城へ吹き上ぐ風や青みかん 鈴木庸子 風土 201512
新しい卆塔婆の下の青みかん 竹内弘子 あを 201608
潮騒の風に研がるる青蜜柑 藤代康明 201611
青蜜柑たわわアフリカ見ゆる丘 竪山道助 風土 201611
母の背のまた低くなる青蜜柑 前田美恵子 201701
青蜜柑三等賞の子に渡す 根橋宏次 やぶれ傘 201701
潮風の丘の日溜り青蜜柑 西村渾 201711
励ましのメール届くや青蜜柑 たかはしすなお 201712
二枚目は二枚目のまま青蜜柑 つじあきこ 201712
三つ編みのころの自画像青みかん 斉藤マキ子 末黒野 201712
落ちてゐる青みかんまだかざり置く 沼田桂子 春燈 201712
青蜜柑無敗の城を斜に見て 丸井巴水 京鹿子 201712
旅の予定早々立てて青蜜柑 樺山翠 雨月 201801
青蜜柑たわわアフリカ見ゆる丘 竪山道助 風土 201801
向き合ひし少女の黙や青蜜柑 西村白杼 京鹿子 201801
青みかん葉陰の一つ数へ足す 宮本加津代 万象 201801
返答の子の直球や青蜜柑 大杉映美 馬醉木 201811
母さんの方が青くて青蜜柑 つじあきこ 201812
禅寺の賢さうなる青みかん 菊地光子 201812
青みかん言つておかねばならぬこと 栗原公子 201912
どうせなら死ぬまでみんな青蜜柑 つじあきこ 201912
懈怠棄つべく初物の青蜜柑 浅井青二 雨月 202001
青蜜柑腕白盛りの子等の声 前田美恵子 202001
成熟を拒んで生きる青蜜柑 江島照美 202001
返答の子の直球や青蜜柑 大杉映美 馬醉木 202001
青蜜柑爪を立てれば匂ひけり 廣瀬雅男 やぶれ傘 202002
我にまだ残照あらば青蜜柑 千田百里 202011
少年に端境期あり青蜜柑 小坂尚子 202012
棚雲をこぼるる日ざし青蜜柑 山崎稔子 末黒野 202102
青蜜柑酸つぱい口が物を言ふ 久保夢女 202112
青蜜柑まづ仏壇へ香り置く 梅野宏子 末黒野 202201
石垣の石みな小ぶり青蜜柑 黒滝志麻子 末黒野 202212
応接間に青蜜柑の香走りけり 戸栗末廣 202307
青蜜柑→ 1

2023年10月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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