青き踏む 2     100句

青き踏む左右の手左右の子にあたへ    加藤楸邨

青き踏む  踏青

作品
作者
掲載誌
掲載年月
青き踏む今日も一句を追ひ続け 田村すゝむ 風土 201505
幼子の一歩二歩三歩青き踏む 松嶋一洋 201505
青き踏む足を見上げる蕾かな 松嶋一洋 201505
空白を埋むるが如く青き踏む 鶴岡紀代 春燈 201505
青き踏むどこにも地雷なき青さ 樋口英子 201505
青き踏む古事記の神の一歩かな 荒井千瑳子 201505
布留の宮辞し古道の青き踏む 石垣幸子 雨月 201505
なで肩の愛宕嶺近く青き踏む 豊田都峰 京鹿子 201505
牛五頭曳きて少年青き踏む 田中臥石 末黒野 201506
自己流の体操しつつ青き踏む 宮崎高根 201506
住み着きしここがふる里青き踏む 足立良雄 201506
足下しか見えぬ背曲がり青き踏む 渕上千津 201506
修了のなき晩学へ青き踏む 白神知恵子 女坂 201508
青き踏む曾我兄弟の墓にかな 鈴木静恵 花こぶし 201508
ポケツトの小銭の重さ青き踏む 丸井巴水 京鹿子 201508
哀憐の日ははろかなり青き踏む 木下夕爾 春燈 201508
青き踏む百名山をそらんじつ 山内なつみ 万象 201508
雲踏めばこんな感触青き踏む 布川直幸 201603
健脚に道を譲りて青き踏む 波多野孝枝 末黒野 201604
をとめらへ風はいたづら青き踏む 井上石動 あを 201604
なかんづく打たれ強さの青き踏む 細川洋子 201605
先頭に立てば疲れず青き踏む 塩野谷慎吾 201605
句探るも生きる力や青き踏む 高村令子 風土 201605
青き踏む地球にアームストロング 竪山道助 風土 201605
青き踏む万歩の彼方白き尾根 折田京子 風土 201605
一人より二人が楽し青き踏む 木村梨花 春燈 201605
折畳み杖はたたんで青き踏む 菅谷たけし 201606
大きめの制服を着て青き踏む 高倉和子 201606
青き踏む骨を減らさぬものを食べ 笠井敦子 201606
心身の折り合ひ増すや青き踏む 中谷未知 末黒野 201606
相聞の歌や蒲生野青き踏む 佐藤貞子 雨月 201606
啄木の客気を胸に青き踏む 大畑善昭 201607
遊園地ステッキつかず青き踏む 唐澤春城 ホトトギス 201608
のこる日のここがはじまり青き踏む 中島悠美子 京鹿子 201608
青き踏むどんどん踏むあなたは女優 おーたえつこ 201609
少し老い透きとほるまで青き踏む 直江裕子 京鹿子 201610
筆塚の裏に廻りて青き踏む 内海保子 万象 201610
大いなる槐の心や青き踏む 高野昌代 201705
青き踏む卒寿の歩み軽やかに 駒井でる太 馬醉木 201705
回廊のかたちに礎石青き踏む 山本則男 201705
幾万の霊と古墳の青き踏む 平居澪子 六花 201705
青き踏む背中に翼生えるまで 林昭太郎 201705
房総の臍の丘陵青き踏む 藤原照子 201705
憂ふこと風に預けて青き踏む 諸岡和子 201705
靴紐を結び直して青き踏む 遠山悟史 京鹿子 201706
青き踏む鳥語明るき里山に 松橋輝子 末黒野 201706
青き踏むベビーカーより降されて 佐津のぼる 六花 201706
笹舟と同じ歩巾の青き踏む 江見巌 六花 201706
青き踏む残る命を惜みつつ 手島靖一 馬醉木 201707
道それてわざわざ青き踏むやから 橋本くに彦 ホトトギス 201707
青き踏む寺に花塚茶筅塚 門伝史会 風土 201706
忠敬の歩測の道や青き踏む 持田信子 春燈 201707
片方は母のための手青き踏む 柴田佐知子 201707
青き踏む活断層を凹ませて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201803
青き踏む大東京のど真ん中 稲畑廣太郎 ホトトギス 201803
十字架の道行確と青き踏む 稲畑廣太郎 ホトトギス 201803
青き踏む青き地球を宥めつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201803
足弱に人らに遅れ青き踏む 下平しづ子 雨月 201803
青き踏む千里の道を三歩ほど 柳川晋 201805
AIの世は息苦し青き踏む 岩月優美子 201805
ふるさとの土に情あり青き踏 藤岡紫水 京鹿子 201805
ひと跳びに渡る小川や青き踏む 尾野奈津子 春燈 201805
真ん中に木橋の普請青き踏む 能村研三 201805
青き踏む上着のボタンみな外し 青谷小枝 やぶれ傘 201805
青き踏み鉄塔の立つ丘に出る 渡邊孝彦 やぶれ傘 201805
青き踏む鈴鹿七岳襲ね見に 浅井青二 雨月 201806
太閤の御土居の上の青き踏む 山本喜朗 雨月 201806
輪中堤屋根より高く青き踏む 大橋淳一 雨月 201806
信長の城下の清洲青き踏む 村上美智子 雨月 201806
青き踏む第六感の覚むるとき 稗田寿明 201806
渋民の賢治はいかに青き踏む 栗坪和子 201806
一本のメタセコイアヘ青き踏む 中村洋子 風土 201806
飛火野に朝の声して青き踏む 小嶋紘一 末黒野 201806
ヤッホーと返すヤッホー青き踏む 吉川隆 春燈 201807
杖をのみたのみ故郷の青き踏む 柴田志津子 201807
青き踏む夕日を背の長き影 滝口洋子 末黒野 201808
青き踏む地球の丸さ確かめて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201903
青き踏む大地の目覚め促して 稲畑廣太郎 ホトトギス 201903
青き踏む地の呟きを聞きながら 稲畑廣太郎 ホトトギス 201903
淡海に即かず離れず青き踏む 森岡正作 201904
青き踏む昭和平成越えて踏む 千田敬 201904
頑固なる一病なるも青き踏む 赤峰ひろし 201905
ホームより百歩に田道青き踏む 細川コマヱ 雨月 201905
青き踏むとき青春の詩(うた)口に 安立公彦 春燈 201906
先人に思ひを馳せり青き踏む 寺田すず江 201906
青き踏みすつぽり我をぬけしもの 平野多聞 201906
ひとりづつ光背を得て青き踏む 柴田佐知子 201906
この星のわれヒト科なり青き踏む 鈴木基之 201906
硬軟に生かされ生きて青き踏む 植村蘇星 京鹿子 201906
土塊は土竜の枕青き踏む ふけとしこ 船団 201906
青き踏む鹿の鼻先躱しつつ 平居澪子 六花 201906
青き踏み身ぬちの力よみがへる 及川照子 末黒野 201906
青き踏む膝の痛みの無かりけり 宮崎他異雅 末黒野 201906
ふるさとの日差したつぷり青き踏む 山内碧 201907
青き踏むシャツのボタンは貝ボタン 丑久保勲 やぶれ傘 201907
リハビリに歩の甦り青き踏む 戸田澄子 末黒野 201907
青き踏みすつぽり我を抜けしもの 平野多聞 201908
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2016年3月31日 ">2016年3月31日 >

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