青き踏む 3     44句

青き踏む左右の手左右の子にあたへ    加藤楸邨

青き踏む  踏青

作品
作者
掲載誌
掲載年月
母といふ肩書もあり青き踏む 武藤節子 やぶれ傘 201908
青き踏む遊覧船の見ゆる丘 森美佐子 やぶれ傘 201908
朽ち舟の伏せある川辺青き踏む 山本久枝 やぶれ傘 201908
万葉の心辿りて青き踏む 三羽永治 201909
青き踏む古墳の眠り覚ますまじ 丸山美奈子 馬醉木 202004
千代川の石咬む流れ青き踏む 田尻勝子 六花 202005
アナログの人間で良し青き踏む 熊川暁子 202005
九合目挑む眼差し青き踏む 植村蘇星 京鹿子 202005
反抗期の只中の子と青き踏む 堀田順子 馬醉木 202005
青き踏むせせらぎに沿ひ雲に沿ひ 岡尚 風土 202006
呑み込んだ言葉むくむく青き踏む たかはしすなお 202006
青き踏み鷹の岬へゆく途中 増成栗人 202006
河川敷に球児の声や青き踏む 菅野日出子 末黒野 202006
青き踏む雁回山の麓まで 田尻勝子 六花 202006
青き踏む肩甲骨を回しつつ 高木邦雄 末黒野 202007
山裾の風やはらかし青き踏む 小山繁子 春燈 202007
青き踏むだんだん離る目的地 辻水音 202007
たたなはる山をとほくに青き踏む 秋山信行 やぶれ傘 202007
青き踏む一歩に一歩分の先 湯川雅 ホトトギス 202007
籠城の日々ひととき遁れ青き踏む 河本由紀子 京鹿子 202008
あま色の髪の青年青き踏む 堺昌子 末黒野 202105
幼子は腹這ひになり青き踏み 安齋正蔵 やぶれ傘 202105
今の世に従ひゆかん青き踏む 稲畑汀子 ホトトギス 202106
ダニーボーイを小声で歌ひ青き踏む 石田静 202106
青き踏む縄文遺跡に風のこゑ 土井三乙 風土 202106
青春の続編つむぎ青き踏む 河崎國代 春燈 202106
病み抜けて朝の散歩や青き踏む 池上昌子 春燈 202106
青き踏む喘ぐ眼下に濃尾平野 長崎桂子 あを 202106
青き踏み幼子遊ばす広き園 土田野里子 202107
半世紀の免許返上青き踏む 水谷昭代 202107
恙なき心を杖に青き踏む 阪倉孝子 202107
青き踏むフォークダンスの輪の縮み 土井ゆう子 風土 202107
見えてゐて灯台遠し青き踏む 三村純也 ホトトギス 202108
空の青川波の金青き踏む 河原敬子 202108
紀の川の光に沿ひて青き踏む 井上和子 202108
人の世も九十九折なる青き踏む 植村蘇星 京鹿子 202204
口遊む歌は変らず青き踏む 森岡正作 202205
青き踏むあそび心をポケットに 三上程子 春燈 202206
青き踏む歩行器土に嵌まりもし 浜福恵 風土 202206
新しき靴のよちよち青き踏む 森川享 やぶれ傘 202207
いつの間の足弱組や青き踏む 諸岡孝子 春燈 202207
青き踏む老いの足取おづおづと 廖運藩 春燈 202207
青き踏む歩みののろい煙草人 廖運藩 春燈 202207
青き踏む地平線なる果までも 平居澪子 六花 202206
遠く見てまた遠く見て青き踏む 塙誠一郎 家系図 202211
骨量の減りたる軽るさ青き踏む 深川淑枝 202211
青き踏む隠し田ありしこのあたり 深川淑枝 202302
青き踏む→ 1

2016年3月31日 ">2016年3月31日 >

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