秋 桜 4   93句

秋桜  コスモス 秋ざくら あきざくら

作品
作者
掲載誌
掲載年月
文字やさし秋桜子句碑秋の蝶 神田恵琳 春燈 201611
風足に遅速のあそび秋桜 工藤ミネ子 風土 201612
秋桜一転氷上時雨かな 山田六甲 六花 201612
石段の石山寺の秋桜 長沼佐智 船団 201612
秋桜十人十色の風ありて 門伝史会 風土 201701
アルバムに剥げたるあとや秋桜 岡尚 風土 201701
道路際の隙間に在れし秋桜 大村かし子 万象 201701
癇癪も生あればこそ秋桜 荒井千佐代 201701
釣台の空きゐる岸辺秋桜 丑久保勲 やぶれ傘 201701
秋桜を見るたび意欲もらひをり 黒澤佳子 あを 201701
腸碓か朝の目覚めや秋桜 黒澤佳子 あを 201711
秋桜風のかたちに曲がってる 林田麻裕 201712
秋桜手遊びをする少女達 林田麻裕 201712
ぼんやりすればぼんやり老いる秋桜 はしもと風里 201712
病院へ妻に付き添ふ秋桜 田中臥石 末黒野 201712
おくれ毛の吹かれてゆくや秋桜 岡田史女 末黒野 201712
行合の雲や阜の秋桜 加藤静江 末黒野 201712
秋桜寂れる町の名菓子舗 松林依子 201712
こゑあらばメゾ・ソプラノや秋桜 安立公彦 春燈 201712
夕暮の風に触れ合ふ秋桜 室井津与志 春燈 201712
こんな世を許してしまふ秋桜 安居正浩 201712
秋桜墓誌に加へる白き文字 森田節子 風土 201712
沖白帆風彩りの秋桜 松本鷹根 京鹿子 201712
三塁側フェンスの外に秋桜 渡邉孝彦 やぶれ傘 201710
すぐそこに風がきてをり秋桜 有賀昌子 やぶれ傘 201710
川土手の風と遊ぶや秋桜 山下良江 万象 201802
駒の寄る柵の内外秋桜 押田裕見子 201802
移りゆく世事を遠見の秋桜 安立公彦 春燈 201810
秋桜老いの暮しのひかへめに 那須禮子 春燈 201811
一本がぬきんでて秋桜かな 定梶じょう あを 201812
秋桜きゃらきゃら笑う赤ん坊 井上曜子 201901
父母在りてこその故郷秋桜 佐々木あつ子 やぶれ傘 201902
蕎麦畑の傍に一叢秋桜 眞田忠雄 やぶれ傘 201902
ふる里の小さき傾ぎ秋桜 菊池和子 京鹿子 201902
ままごとの一人二役秋桜 大西乃子 201902
遠野路の河童伝説秋桜 平野無石 201904
欠席の替りに鉢の秋桜 稲畑汀子 ホトトギス 201909
花瓶よりコップのよけれ秋桜 中山惠子 201910
ひともとに濃きと淡きと秋桜 赤座典子 あを 201912
岬端は風のカーテン秋桜 石田阿畏子 馬醉木 201912
燈火親し虚子秋櫻子遺墨集 穐好樹菟男 馬醉木 201912
居士大姉並びゐる文字秋桜 近藤真啓 春燈 201912
アスファルト割れ目見つけて秋桜 出口誠 六花 201912
秋桜これより車行き止まり 大内幸子 六花 201912
倒れてもなほ顔上げり秋桜 藤田美耶子 201912
萱屋根の村の水車や秋櫻 庄司久美子 201912
はかなげで強し秋桜のやうに 柴田靖子 201912
語りたくふれ会ひたくて秋桜 阪倉孝子 201912
いさかひの無き世を願ふ秋桜 岩月優美子 201912
あかね雲庭いっぱいの秋桜 秋川泉 あを 202001
こころざしあるごと揺れて秋桜 山田暢子 風土 202001
秋桜新天皇の即位の日 出口誠 六花 202001
秋桜観音を説く尼僧の手 升田ヤス子 六花 202001
首ふるも言葉のひとつ秋桜 望月晴美 202001
廃線のレールを隠し秋桜 丸山千穂子 末黒野 202001
生にもときめき少し秋桜 吉原ひろ子 末黒野 202002
翅傷む蝶のしとねか秋桜 北郷和顔 末黒野 202002
老いし身の風に押さるる秋桜 杉田智榮子 馬醉木 202002
大地より湧き出て風の秋櫻 田代貞香 202006
草田男洗礼は死去の前日秋桜 瀬戸薫 風土 202012
丈低き石仏群や秋桜 橋添やよひ 風土 202012
連山の影かぶさりぬ秋桜 宮内とし子 202012
モーツァルトの音符の風に秋桜 大矢恒彦 202012
暮れゆかばまだらに揺るる秋桜 笹村政子 六花 202012
施設訪ふ変はりはなくて秋桜 大内幸子 六花 202101
「病院前」てふバス停の秋桜 岩藤礼子 やぶれ傘 202101
吹かれても風と親しむ秋桜 小圷律夫 ホトトギス 202102
遠見より目先の疎ら秋桜 森清堯 末黒野 202102
夕暮れの風が裾吹く秋桜 高村令子 風土 202102
愉しさのあふれてをりぬ秋桜 善野行 六花 202102
秋桜川の向かうも秋桜 三代川玲子 春燈 202112
けふ長子医通ひの日や秋桜 田中臥石 末黒野 202112
秋桜手向け畷の道祖神 東小薗美千代 末黒野 202112
秋桜ピアノ一途の子は六十路 平野秀子 末黒野 202112
秋桜の風は生絹を揺らすかに 里村梨邨 202112
下町の本屋また消ゆ秋桜 松本胡桃 風土 202201
影といふ影を消し去る秋桜 高木晶子 京鹿子 202201
古民家の低き庇や秋桜 丸山千穂子 末黒野 202204
秋桜もう揺れてゐる鵺鳴いて 山田六甲 六花 202205
秋桜にゆふぐれ近き風の私語 田邑利宏 202210
イタリアも右向け右の秋桜 七郎衛門吉保 あを 202211
秋桜反コスモスの世界揺れ 七郎衛門吉保 あを 202211
見えてゐる風は山より秋桜 森清堯 末黒野 202212
秋桜母を想へる我も母 志方章子 六花 202212
風が風誘ひて揺るる秋桜 大川暉美 末黒野 202301
秋櫻昔のままの岐路に立つ 藤井杏愛 京鹿子 202301
灯台に果つる岬や秋桜 笹村政子 六花 202301
空とせつぱんしたる秋桜 永田万年青 六花 202301
雨の中毅然と咲きて秋桜 出口誠 六花 202301
花びらの先ぎざぎざと秋桜 出口誠 六花 202301
日輪に丈を収めて秋桜 稲畑廣太郎 ホトトギス 202309
リハビリの十歩が遠し秋桜 秋津令 202306
見た目より心根強し秋桜 押田裕見子 202309
秋桜 →1

 

2023年11月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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