秋ざくら         85句

秋ざくら野風あつめし佐久街道    岸本房子

秋桜  コスモス 秋ざくら あきざくら

作品
作者
掲載誌
掲載年月
朝風にまだまどろみの秋ざくら 松永唯道 円虹 199912
ちひろ絵の少女ゐさうな秋ざくら 内田雅子 馬醉木 200001
耕耘機ゆるゆる曲り秋ざくら 武井清子 200012
三百年経しとや道標秋ざくら 大島ウメ 六花 200012
重なって子豚貌出す秋ざくら 石田英子 200012
住み慣れてまだ知らぬ道秋ざくら 杉本艸舟 200101
標高五百メートルの秋ざくら 田中英子 火星 200111
合掌家の日向日陰の秋ざくら 池田草曷 雨月 200111
眞つ当に生きて繚乱秋ざくら 北川孝子 京鹿子 200112
秋ざくらジープの幌を上げ走る 郷田健郎 百鳥 200112
妥協する心づもりの秋ざくら 沢喜美 200201
秋ざくら富土の裾野の風の音 海老澤映草 春耕 200201
このあたりむかし馬市秋ざくら 岩月優美子 200201
秋ざくら母にやさしさもらひけり 宮倉浅子 遠嶺 200201
朝市へ二分てふ路地秋ざくら 工藤ミネ子 風土 200211
秋ざくら母の葉書は文字大き 西村梛子 馬醉木 200212
秋ざくら征爾の兄の名は克己 小澤克己 遠嶺 200212
ちち母の佳き晩年や秋ざくら 遠藤タミ子 京鹿子 200212
絹を縒るごとき楽の音秋ざくら 林翔 200212
秋ざくら山峡の道暮れ早し 高木智 京鹿子 200302
膝折りて少女のやうに秋ざくら 原島ふじ子 遠嶺 200303
風といふ風狂はせて秋ざくら 泉田秋硯 鳥への進化 200303
一枚の絵となる大地秋ざくら 多田節子 雨月 200312
湖かけて雲あたらしき秋ざくら 植松安子 200312
訪へば姉妹すこやか秋ざくら 檜山孝子 百鳥 200401
風立ちて花数ふゆる秋ざくら 久我八千代 200403
秋ざくら少女通りしだけの風 渡邉友七 あを 200411
溝飛んで石に休めり秋ざくら 北嶋美都里 200412
秋ざくら浮世の風に揺れてをり 増田祐三 帆船 200412
秋ざくら庭より訪へば病みゐたり 岡本眸 200412
紙飛行機すつと止まりし秋ざくら 竹嶋知子 対岸 200501
会釈して高く手を振る秋ざくら 福留ゆみえ 河鹿 200502
秋ざくら思ひ新たに座禅組む 渡辺民親 遠嶺 200502
首筋に日の濃き午後の秋ざくら 上林孝子 200512
老いどちの開く弁当秋ざくら 沼口蓬風 河鹿 200602
『今生』の風雅の華を秋ざくら 橋本良子 遠嶺 200602
寧日や視界の限り秋ざくら 代田幸子 200611
秋ざくら叫喚地獄ありし地に 角直指 京鹿子 200702
秋ざくら五足の靴の入りし坑 角直指 京鹿子 200702
園児らとはいく遊びの秋ざくら 長沼三津夫 200702
退屈のポニー柵咬む秋ざくら 堤京子 馬醉木 200710
無理をせぬ齢となりし秋ざくら 鈴木多枝子 あを 200711
秋ざくら句碑の裳裾と見てとりぬ 小野寺節子 風土 200712
一刷毛の風にも応へ秋ざくら 鈴掛穂 200712
風神にもっとも応へ秋ざくら 浅井青二 雨月 200801
大学前と変る駅の名秋さくら 高橋秋子 炎環 200811
晩年はホ句を楽しみ秋ざくら 高木典子 雨月 200901
秋さくら山の日やがて谷に満つ 瀧春一 深林 200901
瘡蓋のとれし傷あと秋ざくら 森ゆみ子 炎環 200911
SLのかき分けて来る秋ざくら 藤原照子 200911
秋ざくら子供は土手を滑り来し 長谷川いづみ 炎環 200912
ジュラルミンのバケツに溢れ秋ざくら 磯田せい子 ぐろっけ 201001
秋ざくらさうかさうかと聞き流し 北川英子 201012
お迎への母に跳ねる子秋ざくら 柴田志津子 201012
人の意に逆らひて死は秋ざくら 園部早智子 ろんど 201012
秋ざくら姉の遺せし筑紫琴 稲次登美子 雨月 201012
佛眼の虚空あつめて秋ざくら 本多俊子 201101
小走りに出で入る少女秋ざくら 中島静子 酸漿 201101
牛の眼にそよふく風と秋ざくら 佐藤美紀 ろんど 201102
秋ざくら風の流れとともにあり 横山さくら 春燈 201111
余生なほ更なる色に秋ざくら 天野みゆき 風土 201112
風下へ花をすぼめて秋ざくら 鳳蛮華 201201
ゆめのまた夢の淡さの秋ざくら 伊藤白潮 201210
生き方の下手なはらから秋ざくら 西川春子 春燈 201212
水音の重奏に揺れ秋ざくら 高橋道子 201301
ひろびろと三河平野の秋ざくら 成田なな女 春燈 201311
秋ざくら食堂の犬人に馴れ 戸田春月 火星 201312
秋ざくら安堵の風を舞はせけり 平野加代子 春燈 201312
秋ざくら渾名で呼ばれ呼べる仲 岩田裕江 ろんど 201312
一木の仏は女身秋ざくら 今井妙子 雨月 201412
茅葺きの山門に揺れ秋ざくら 武生喜玖乃 雨月 201501
納骨は百歳なりき秋ざくら 中島陽華 201501
陸橋の継ぎ目錆浮く秋ざくら 菅谷たけし 201512
弔ひは小石重ねて秋ざくら 亀井紀子 201512
群れ咲いて孤立の一花秋ざくら 平野みち代 201602
秋ざくら自転車ぐるみ乗る電車 根橋宏次 やぶれ傘 201611
その卓がすきで寄る店秋ざくら 高橋道子 201701
高原に尖る赤屋根秋ざくら 内海保子 万象 201701
山よりの風に柔順秋ざくら 玉置かよ子 雨月 201702
秋ざくら鴉は屋根に止まりけり 大島英昭 やぶれ傘 201701
急行の通過待つ駅秋ざくら 久保東海司 201710
新築の家に一輪秋ざくら 横山さくら 春燈 201710
秋ざくら雨の力を借りて泣く 山田六甲 六花 201711
秋ざくら母は上手に共鳴す 奥田筆子 京鹿子 201712
あたりには五六世帯が秋ざくら 大島英昭 やぶれ傘 201901
秋ざくら石蓋重き御朱印庫 塩貝朱千 京鹿子 202001

2021年11月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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