秋ざくら         84句

秋ざくら野風あつめし佐久街道    岸本房子

秋桜  コスモス 秋ざくら あきざくら

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
朝風にまだまどろみの秋ざくら 松永唯道 円虹 199912  
ちひろ絵の少女ゐさうな秋ざくら 内田雅子 馬醉木 200001  
耕耘機ゆるゆる曲り秋ざくら 武井清子 200012  
三百年経しとや道標秋ざくら 大島ウメ 六花 200012  
重なって子豚貌出す秋ざくら 石田英子 200012  
住み慣れてまだ知らぬ道秋ざくら 杉本艸舟 200101  
標高五百メートルの秋ざくら 田中英子 火星 200111  
合掌家の日向日陰の秋ざくら 池田草曷 雨月 200111  
眞つ当に生きて繚乱秋ざくら 北川孝子 京鹿子 200112  
秋ざくらジープの幌を上げ走る 郷田健郎 百鳥 200112  
妥協する心づもりの秋ざくら 沢喜美 200201  
秋ざくら富土の裾野の風の音 海老澤映草 春耕 200201  
このあたりむかし馬市秋ざくら 岩月優美子 200201  
秋ざくら母にやさしさもらひけり 宮倉浅子 遠嶺 200201  
朝市へ二分てふ路地秋ざくら 工藤ミネ子 風土 200211  
秋ざくら母の葉書は文字大き 西村梛子 馬醉木 200212  
秋ざくら征爾の兄の名は克己 小澤克己 遠嶺 200212  
ちち母の佳き晩年や秋ざくら 遠藤タミ子 京鹿子 200212  
絹を縒るごとき楽の音秋ざくら 林翔 200212  
秋ざくら山峡の道暮れ早し 高木智 京鹿子 200302  
膝折りて少女のやうに秋ざくら 原島ふじ子 遠嶺 200303  
風といふ風狂はせて秋ざくら 泉田秋硯 鳥への進化 200303  
一枚の絵となる大地秋ざくら 多田節子 雨月 200312  
湖かけて雲あたらしき秋ざくら 植松安子 200312  
訪へば姉妹すこやか秋ざくら 檜山孝子 百鳥 200401  
風立ちて花数ふゆる秋ざくら 久我八千代 200403  
秋ざくら少女通りしだけの風 渡邉友七 あを 200411  
溝飛んで石に休めり秋ざくら 北嶋美都里 200412  
秋ざくら浮世の風に揺れてをり 増田祐三 帆船 200412  
秋ざくら庭より訪へば病みゐたり 岡本眸 200412  
紙飛行機すつと止まりし秋ざくら 竹嶋知子 対岸 200501  
会釈して高く手を振る秋ざくら 福留ゆみえ 河鹿 200502  
秋ざくら思ひ新たに座禅組む 渡辺民親 遠嶺 200502  
首筋に日の濃き午後の秋ざくら 上林孝子 200512  
老いどちの開く弁当秋ざくら 沼口蓬風 河鹿 200602  
『今生』の風雅の華を秋ざくら 橋本良子 遠嶺 200602

祝・

宮澤さくら句集

寧日や視界の限り秋ざくら 代田幸子 200611  
秋ざくら叫喚地獄ありし地に 角直指 京鹿子 200702  
秋ざくら五足の靴の入りし坑 角直指 京鹿子 200702  
園児らとはいく遊びの秋ざくら 長沼三津夫 200702  
退屈のポニー柵咬む秋ざくら 堤京子 馬醉木 200710  
無理をせぬ齢となりし秋ざくら 鈴木多枝子 あを 200711  
秋ざくら句碑の裳裾と見てとりぬ 小野寺節子 風土 200712  
一刷毛の風にも応へ秋ざくら 鈴掛穂 200712  
風神にもっとも応へ秋ざくら 浅井青二 雨月 200801  
大学前と変る駅の名秋さくら 高橋秋子 炎環 200811  
晩年はホ句を楽しみ秋ざくら 高木典子 雨月 200901  
秋さくら山の日やがて谷に満つ 瀧春一 深林 200901  
瘡蓋のとれし傷あと秋ざくら 森ゆみ子 炎環 200911  
SLのかき分けて来る秋ざくら 藤原照子 200911  
秋ざくら子供は土手を滑り来し 長谷川いづみ 炎環 200912  
ジュラルミンのバケツに溢れ秋ざくら 磯田せい子 ぐろっけ 201001  
秋ざくらさうかさうかと聞き流し 北川英子 201012  
お迎への母に跳ねる子秋ざくら 柴田志津子 201012  
人の意に逆らひて死は秋ざくら 園部早智子 ろんど 201012  
秋ざくら姉の遺せし筑紫琴 稲次登美子 雨月 201012  
佛眼の虚空あつめて秋ざくら 本多俊子 201101  
小走りに出で入る少女秋ざくら 中島静子 酸漿 201101  
牛の眼にそよふく風と秋ざくら 佐藤美紀 ろんど 201102  
秋ざくら風の流れとともにあり 横山さくら 春燈 201111  
余生なほ更なる色に秋ざくら 天野みゆき 風土 201112  
風下へ花をすぼめて秋ざくら 鳳蛮華 201201  
ゆめのまた夢の淡さの秋ざくら 伊藤白潮 201210  
生き方の下手なはらから秋ざくら 西川春子 春燈 201212  
水音の重奏に揺れ秋ざくら 高橋道子 201301  
ひろびろと三河平野の秋ざくら 成田なな女 春燈 201311  
秋ざくら食堂の犬人に馴れ 戸田春月 火星 201312  
秋ざくら安堵の風を舞はせけり 平野加代子 春燈 201312  
秋ざくら渾名で呼ばれ呼べる仲 岩田裕江 ろんど 201312  
一木の仏は女身秋ざくら 今井妙子 雨月 201412  
茅葺きの山門に揺れ秋ざくら 武生喜玖乃 雨月 201501  
納骨は百歳なりき秋ざくら 中島陽華 201501  
陸橋の継ぎ目錆浮く秋ざくら 菅谷たけし 201512  
弔ひは小石重ねて秋ざくら 亀井紀子 201512  
群れ咲いて孤立の一花秋ざくら 平野みち代 201602  
秋ざくら自転車ぐるみ乗る電車 根橋宏次 やぶれ傘 201611  
その卓がすきで寄る店秋ざくら 高橋道子 201701  
高原に尖る赤屋根秋ざくら 内海保子 万象 201701  
山よりの風に柔順秋ざくら 玉置かよ子 雨月 201702  
秋ざくら鴉は屋根に止まりけり 大島英昭 やぶれ傘 201701  
急行の通過待つ駅秋ざくら 久保東海司 201710  
新築の家に一輪秋ざくら 横山さくら 春燈 201710  
秋ざくら雨の力を借りて泣く 山田六甲 六花 201711  
秋ざくら母は上手に共鳴す 奥田筆子 京鹿子 201712  
あたりには五六世帯が秋ざくら 大島英昭 やぶれ傘 201901  

2019年11月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。