秋の蝶 2      139句

病む子の辺音消しにくる秋の蝶    長谷部朝子  暖流

秋の蝶  秋蝶

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
屋根日向山より風の秋の蝶 丸山冬鳳 京鹿子 200401  
さざなみの綺羅の一つの秋の蝶 小山徳夫 遠嶺 200401  
かみそりのやうな影連れ秋の蝶 清水晃子 遠嶺 200401  
わが庭をよるべとしたる秋の蝶 稲畑汀子 ホトトギス 200409  
秋の蝶遊女たゆたふ姿かも 工藤進 200410  
湯殿山に再生信ず秋の蝶 卜部黎子 春燈 200411  
秋の蝶ぜんまい重きオルゴール 佐渡谷秀一 春燈 200411  
亡き母の部屋に泊るや秋の蝶 木村幸子 帆船 200411  
秋の蝶言葉少なき子を誘ふ 藤井智恵子 百鳥 200411  
大日の影のひとつは秋の蝶 本多俊子 200411  
深閑と経堂旧りぬ秋の蝶 竪ヤエ子 雲の峰 200411  
紙切れにもどり印南の秋の蝶 山田六甲 六花 200411  
師の家の近くまできし秋の蝶 堀内一郎 あを 200411  
あはよくばまとふつもりの秋の蝶 山口奈代 河鹿 200412  
襲の国の風が撰ひし秋の蝶 安藤ヒサ子 河鹿 200412  
秋の蝶まだ決断のつかぬらし 富沢敏子 200412  
吹かるるは紙片にも似て秋の蝶 中高あきら 200412  
いくたびも草に隠るる秋の蝶 岩渕彰 遠嶺 200412  
まつわりてうす墨いろの秋の蝶 島すが子 200412  
秋の蝶地震の予感の翅であり 西口鶴子 草の花 200412  
新しき畝の高さを秋の蝶 塚田治男 春耕 200412  
ほとほととたまる闇から秋の蝶 吉弘恭子 あを 200412  
廃坑の昏さを怖る秋の蝶 泉田秋硯 200501  
秋の蝶庭仕の労を犒ひに 久保晴子 雨月 200501  
恋句もて一語をさがす秋の蝶 鈴鹿仁 京鹿子 200501  
踊り龍の眠りをさます秋の蝶 川勝春 馬醉木 200502  
秋の蝶触るるものみないのち褪せ 三浦永子 京鹿子 200502  
秋の蝶消えゆく空の真澄かな 中川智恵子 200505  
白樺をめぐりて秋の蝶黄なり 瀧春一 菜園 200509  
秋の蝶とびたる何もなき砂に 水野恒彦 200511  
山椒を離れず二羽の秋の蝶 久保村淑子 万象 200511  
錦の袈裟に纏はる秋の蝶 林雪江 春燈 200511  
秋の蝶羨し東へ吹かれゆき 柳生千枝子 火星 200511  
秋の蝶終のカップル乱舞して 岸本敬子 築港 200511  
映画に見る魔女になりたし秋の蝶 安部里子 あを 200511  
秋の蝶融通無碍や屋根に消ゆ 横田拾翠 四葩 200512  
翅づかひ荒々しくも秋の蝶 片山由美子 200512  
秋の蝶付けてくれたる形見分 大島雄作 200512  
秋の蝶足りぬ足りぬと空気吸ふ 天野きく江 200512  
手に追へば手に近づき来秋の蝶 成田美代 200512  
秋の蝶しのび返しを越えきたる 山尾玉藻 火星 200512  
よきことは気付かずにゐる秋の蝶 舩越美喜 京鹿子 200512  
耳鳴りを誘つて低し秋の蝶 丸井巴水 京鹿子 200512  
竹垣の崩れを抜けし秋の蝶 二瓶洋子 六花 200512  
その人のなき信濃路の秋の蝶 安原葉 ホトトギス 200601  
甦る清流の源(もと)秋の蝶 坂本ひさ子 遠嶺 200601  
目の前に来て舞ふ白き秋の蝶 秋岡朝子 200601  
滾つ川渡りきれるか秋の蝶 植竹美代子 雨月 200601  
駄菓子買ふ人にまぎれて秋の蝶 大西八州雄 万象 200601  
母八重へ翅たたみけり秋の蝶 宮川みね子 風土 200601  
潮じめる巌よりたつ秋の蝶 垣岡暎子 火星 200602  
山国の二つ淋しき秋の蝶 長山あや ホトトギス 200603  
盆栽棚に棲んでいるらし秋の蝶 藤原りくを 八千草 200603  
秋の蝶方向音痴の紛れ込む 真木早苗 八千草 200604  
ありありと檜山をくだる秋の蝶 瀧春一 常念 200606 野州三和村
みづうみや洲をかけりゆく秋の蝶 瀧春一 常念 200606 野尻湖
秋の蝶いでゆに墜ちて死なず浮く 瀧春一 瓦礫 200606  
秋の蝶影の大きく廻りたり 滝沢伊代次 万象 200609  
きのふけふ弦鬼来てをり秋の蝶 神蔵器 風土 200610  
海へ消ゆいづこ目指せし秋の蝶 伊舎堂根自子 万象 200611  
姑の忌や狭庭舞ひ寄る秋の蝶 山川好美 春燈 200611  
南溟の使者来たりけり秋の蝶 高木曽精 春燈 200611  
序の舞の所作より白き秋の蝶 小澤克己 遠嶺 200611 川越氷川神社の杜薪能
金色の蛹から生れ秋の蝶 高橋将夫 200611  
道化師のかんかん帽に秋の蝶 広瀬俊雄 万象 200612  
散るもののなかからふはり秋の蝶 望月晴美 200612  
みづうみに風の一ひら秋の蝶 佐久間由子 200612  
瞽女の墓たゆたひ飛べる秋の蝶 味村志津子 雨月 200612  
穂高嶺をそびらに飛べり秋の蝶 夏目満子 酸漿 200612  
くちづけも羽を休めず秋の蝶 三井孝子 六甲 200612  
秋の蝶追ひつけさうで追ひつけず 須賀敏子 あを 200612  
上棟の祝詞の招く秋の蝶 泉田秋硯 200701  
秋の蝶席を探して漂へり 塙告冬 ホトトギス 200701  
風の中もつれつ離れ秋の蝶 大泉美千代 雨月 200701  
ひび割れし光秀の墓秋の蝶 村田とくみ ぐろっけ 200701  
庭石に翅をたたみて秋の蝶 伊藤セキ 酸漿 200701  
雨あとの森より出づる秋の蝶 瀧澤白絣 遠嶺 200702  
秋の蝶草に溺るるごと飛べり 森脇貞子 雨月 200702  
曲水を過りて秋の蝶低し 堀田恵美子 雨月 200702  
風筋に任せて低き秋の蝶 斎藤ふき 200702  
秋の蝶色あざやかに繭の上 瀧春一 200706  
山蔭に光を引いて秋の蝶 中村悦子 200711  
もつれゐてふと離れけり秋の蝶 吉沢陽子 200711  
ドアフォンに何か言ひたげ秋の蝶 本多遊方 春燈 200711  
摩尼殿の菩薩を訪へり秋の蝶 向井芳子 春燈 200711  
閉ざさるる霊宝殿に秋の蝶 及川澄江 風土 200711  
高僧を拝し森厳秋の蝶 大塚和子 遠嶺 200711  
龍の背の棚田をのぼる秋の蝶 服部鹿頭矢 馬醉木 200711  
秋の蝶宙に迷路のあるごとし 上谷昌憲 200711  
もういいと思はぬことや秋の蝶 望月晴美 200711  
ある時は土にも触れて秋の蝶 千坂美津恵 200712  
秋の蝶時空世界に入り込む 天野きく江 200712  
破れやれの峠の石神しやくじ秋の蝶 佐々木新 春燈 200712  
秋の蝶ふれたる草の乾きをり 半澤正子 馬醉木 200712  
そそくさと花壇の中を秋の蝶 中田たかし 酸漿 200712  
あめつちの疲れを負ふて秋の蝶 藤岡紫水 京鹿子 200712  
ゆらゆらと風にゆらめき秋の蝶 木内美保子 六花 200712  
秋の蝶抓めばかさといひにけり 佐藤喜孝 あを 200712  
草の上歩いてをりぬ秋の蝶 佐藤喜孝 あを 200712  
何処からかけふも訪ひくる秋の蝶 山荘慶子 あを 200712  
母の忌の墓を離れぬ秋の蝶 高橋さえ子 200712  
石に来て翅美しき秋の蝶 田宮勝代 酸漿 200712  
妖精になりきつてゐる秋の蝶 本多俊子 200801  
夭折の一画家慕ふ秋の蝶 高橋邦夫 風土 200801  
喪中なり影をつくろふ秋の蝶 村田冨美子 京鹿子 200801  
休日の雲なき空を秋の蝶 村瀬八干代 遠嶺 200802  
磨崖仏の胸をかすめて秋の蝶 木暮剛平 万象 200802  
追懐の覚めし川面に秋の蝶 前川明子 200802  
剪定を終えたる庭に秋の蝶 河井富美子 ぐろっけ 200802  
秋の蝶句碑を護りて頻りなる 佐土井智津子 ホトトギス 200803  
風の道たどるほか無し秋の蝶 丸田安子 酸漿 200804  
胎動ありて蛹化始める秋の蝶 斉藤裕子 あを 200112  
秋の蝶今日は蛹となりし朝 斉藤裕子 あを 200112  
妙なるや脱皮始むる秋の蝶 斉藤裕子 あを 200112  
羽化するも容易くはなし秋の蝶 斉藤裕子 あを 200112  
黄の糸を引きて去りゆく秋の蝶 鷹羽狩行 200810  
われに付き海へ下りゆく秋の蝶 藤田宏 200810  
あへぎきて富士五合目の秋の蝶 堀内一郎 あを 200810  
おしまいの線を谷間や秋の蝶 田島健一 炎環 200811  
告別を終へて師の句碑秋の蝶 来海雅子 200811  
はらからの寄れる仏間へ秋の蝶 渡邊美保 火星 200811  
秋の蝶もつれあひつつ海へ出づ 大西八洲雄 万象 200811  
ささ濁る水面に影を秋の蝶 國保八江 やぶれ傘 200811  
ブティックの流行色や秋の蝶 池上昌子 春燈 200812  
草原を吹かるるままに秋の蝶 伊藤節子 200812  
秋の蝶巡りしところむらさきに 戸田和子 200812  
秋の蝶よりもおろおろ踏み出だす 田村園子 200812  
秋の蝶土壁荒き四脚門(海龍王寺) 笠井清佑 200812  
秋の蝶歩めぬ母のしろき足 副田氷見子 炎環 200812  
川原の石に憩へる秋の蝶 黒澤登美枝 200812  
秋の蝶花に来て翅ふるはせり 関口青稲 万象 200812  
秋の蝶横断歩道渡り切る 金田美恵子 ぐろっけ 200812  
北門に僧待たせけり秋の蝶 垣岡瑛子 火星 200812  
いつまでも一花にすがる秋の蝶 谷合青洋 酸漿 200812  
松の上の庭師にまとふ秋の蝶 西出俊子 酸漿 200812  
山門を出でてこの世へ秋の蝶 船越和香 馬醉木 200901  
尼寺に入りしままなる秋の蝶 塚越美知子 200901  
秋の蝶石にて死せば風の葬 和田照子 200901  
気紛れに降りたつ町の秋の蝶 来海雅子 200901  
牛の仔の鼻先に触れ秋の蝶 佐藤和子 万象 200901  
箒目のきのふと違ふ秋の蝶 丑久保勲 やぶれ傘 200901  
草よりも空に恋する秋の蝶 沼田巴字 京鹿子 200902  
夕風や笹におぼるる秋の蝶 西山美枝子 酸漿 200902  
過ぎし日を探しゐるらし秋の蝶 三輪満子 ホトトギス 200903 秋の蝶→ 3

 

2019年8月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。