秋 晴 3 100句 |
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
夫忘ることも秋晴陶器市 | 松本恒司 | ぐろっけ | 200601 |
秋晴の野へ放つ犬走る走る | 細川コマヱ | 雨月 | 200601 |
たまさかの秋晴一日家事に暮れ | 渡辺寿美子 | 酸漿 | 200601 |
秋晴れを京の土産としたりけり | 柿沼盟子 | 風土 | 200601 |
管一つ一つとれゆく秋晴よ | 次井義泰 | 苑 | 200602 |
秋晴れや思ふ存分歩きたし | 道給一恵 | 遠嶺 | 200602 |
秋晴や一塊の雲富士よぎる | 眞榮城常子 | 酸漿 | 200602 |
秋晴や修道院に餅を搗く | 辻恵美子 | 栴檀 | 200602 |
秋晴の鶴に五六歩したがひぬ | 瀧春一 | 常念 | 200606 |
何よりも今日秋晴でありしこと | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200610 |
秋晴を連れたる旅となりにけり | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200610 |
秋晴やリモコン飛行機宙返り | 徳永亜希 | 馬醉木 | 200612 |
秋晴や嶺の高きに日を残し | 大井彌雨 | 雨月 | 200612 |
鳶の笛大秋晴でありにけり | 山田天 | 雨月 | 200612 |
体操の腕よく伸びて秋晴るる | 宮本道子 | 酸漿 | 200612 |
秋晴れや光る走者の腕時計 | 伊藤早苗 | 鴫 | 200701 |
秋晴れて独り歩きの出来る身に | 山田をがたま | 京鹿子 | 200701 |
秋晴の穂高連峰間近にす | 鈴木幾子 | 酸漿 | 200701 |
秋晴や樋に尾の見え何鳥か | 坂井和子 | 酸漿 | 200701 |
秋晴や墨の色澄む筆の跡 | 天田美保子 | 酸漿 | 200701 |
大秋晴蝦夷の畑の果てしなし | 渡辺玄子 | 酸漿 | 200701 |
こがれ訪ふ小諸の旅や秋晴るる | 井口淳子 | 苑 | 200702 |
秋晴れや絣模様に木妻積む | 工藤ミネ子 | 風土 | 200702 |
秋晴の庭をにぎはす眼白をり | 渋谷ひろ子 | 酸漿 | 200702 |
秋晴れの魚は影つれ倍となる | 品川鈴子 | 鰭 | 200708 |
今日までといふ秋晴の空仰ぐ | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200709 |
秋晴といへる期待に富士を置く | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200709 |
秋晴も計画通りなりしこと | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200709 |
秋晴に新幹線の突つ込めり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200710 |
秋晴を使ひ切つたる噴火かな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200710 |
秋晴や子に結ひてやる祝ひ帯 | 吉沢陽子 | 峰 | 200711 |
閑居して大秋晴れの家に胡座 | 村越化石 | 濱 | 200711 |
姪っ娘に男の子さづかり秋晴るる | 大橋敦子 | 雨月 | 200711 |
秋晴や大の字に亀浮きゐたる | 山田六甲 | 六花 | 200711 |
秋晴やかくれんぼの子のもういいかい | 高橋照子 | 雨月 | 200712 |
秋晴の天池の水やエメラルド | 西本春水 | あを | 200712 |
秋晴や犬と一緒にカフェテラス | 森山のりこ | あを | 200712 |
人垣の大道芸や秋晴れて | 泉田秋硯 | 苑 | 200801 |
秋晴の四角に座敷掃きにけり | 内野俊子 | 春燈 | 200801 |
秋晴れて万物明度一つ上ぐ | 大橋晄 | 雨月 | 200801 |
秋晴や視野の中なる曽孫ふたり | 細川コマヱ | 雨月 | 200801 |
秋晴れて小さきチヤペルの鐘の音 | 高橋邦夫 | 風土 | 200801 |
秋晴を居間に持ち込み居留守せり | 村越化石 | 濱 | 200801 |
秋晴や干されし魚の目のくぼみ | 竹内水穂 | 火星 | 200802 |
人声に大秋晴のありにけり | 山田弘子 | ホトトギス | 200803 |
秋晴れや野仏みんな耳を欠く | 坪内稔典 | 稔典句集 | 200804 |
なっちゃんもてっちゃんも河馬秋晴れて | 坪内稔典 | 稔典句集 | 200804 |
秋晴れてごろんと河馬のお尻あり | 坪内稔典 | 稔典句集 | 200804 |
秋晴のただそれだけの誕生日 | 安田久太朗 | 遠嶺 | 200806 |
秋晴の少し欠けたるところかな | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200810 |
秋晴を今日の心として旅に | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200810 |
秋晴の期待ほどほどありにけり | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200810 |
秋晴や輪郭若き妻の影 | 片岡宏文 | 炎環 | 200811 |
秋晴を来る総代の黒羽織 | 朝妻力 | 雲の峰 | 200811 |
秋晴や輿打ち落とす地の響き | 朝妻力 | 雲の峰 | 200811 |
秋晴の井戸覗かるるためだけに | 岡本眸 | 朝 | 200811 |
折敷の八田與一像秋晴るる | 廖運藩 | 春燈 | 200812 |
秋晴れやこの日限りのお姫さま | 石川かおり | 璦 | 200812 |
秋晴のどこかに帽子忘れけり | 曽我美代子 | 璦 | 200812 |
秋晴の行進しんがり行くは誰 | 丑山霞外 | 炎環 | 200812 |
六甲に生駒金剛秋晴れる | 松本鷹根 | 京鹿子 | 200812 |
秋晴や開けし倉庫のがらんどう | 伊藤トキノ | 狩 | 200901 |
秋晴や組体操の技決まり | 廣見知子 | 苑 | 200901 |
秋晴や時間つぶしの囲碁二段 | 山田庫夫 | 炎環 | 200901 |
秋晴れや機影を映す昆陽の池 | 藏本博美 | ぐろっけ | 200901 |
秋晴れを皆口にして今日の晴 | 後藤とみ子 | ぐろっけ | 200901 |
日時計の指針くつきり秋晴るる | 四葉允子 | ぐろっけ | 200901 |
強運や今日の医学に逢ふ秋晴 | 高木智 | 京鹿子 | 200901 |
町騒のなき病窓の秋晴れて | 安部和子 | 雨月 | 200901 |
秋晴にフェリー一便ふえにけり | 片山喜久子 | 雨月 | 200901 |
秋晴や窓にをさなの童唄 | 能勢栄子 | 璦 | 200902 |
秋晴や影凸凹に磴を這ふ | 湯川雅 | ホトトギス | 200902 |
秋晴の一語にて足る朝の卓 | 増田善昭 | ホトトギス | 200902 |
立山の見えねば明日も秋晴に | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200909 |
秋晴の途切れることの無き空路 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200910 |
秋晴や雲の離合のなほつづく | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200910 |
天帝の意に秋晴のありにけり | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200910 |
秋晴の蝶白も黄も黒も舞ふ | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200910 |
秋晴や欠伸大きく漢われ | 有働亨 | 馬醉木 | 200912 |
SLの淡き煙や秋晴るる | 塩田博久 | 風土 | 200912 |
秋晴れや陶のからくり時計鳴る | 瀬戸雄二 | 風土 | 200912 |
秋晴の鳴子の湯浴ぶ途中下車 | 佐藤喜仙 | 笹 | 200912 |
何処行くの遠くから声秋晴るる | 赤座典子 | あを | 200912 |
秋晴や鍋屋横丁二往復 | 芝宮須磨子 | あを | 200912 |
秋晴や白球追ひし日もありぬ | 森山のりこ | あを | 200912 |
秋晴やローカル線に飛び乗りて | 北田敏子 | 璦 | 201001 |
秋晴や自転車で行く旧街道 | 高倉和子 | 空 | 201001 |
見のかぎり池塘百面秋晴るゝ | 岡田貞峰 | 馬醉木 | 201001 |
筑波嶺の襞くつきりと秋晴るる | 岡野ひろ子 | 峰 | 201001 |
秋晴やたしなめられてゐる外出 | 椋本一子 | 雨月 | 201001 |
ファッションもアニメの時代秋晴るる | 森山のりこ | あを | 201001 |
秋晴や楽しき人とゐて淋し | 湯川雅 | ホトトギス | 201002 |
秋晴や父より大き靴サイズ | 横内かよこ | ぐろっけ | 201002 |
秋晴の今日を賜るいのちかな | 井上浩一郎 | ホトトギス | 201003 |
秋晴や星のきざはしてふ視界 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201004 |
秋晴れて渡り初めゆく神の国 | 文田多加 | 笹 | 201004 |
秋晴といふ欠くるなき一日かな | 稲畑汀子 | ホトトギス | 201010 |
秋晴の昨日の延長線上に | 稲畑汀子 | ホトトギス | 201010 |
秋晴の予報の端にある山雨 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 201010 |
秋晴を今宵の星につなげたく | 稲畑汀子 | ホトトギス | 201010 |
秋晴→ 4 |
2021年10月18日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。