秋暑し 2    144句

太陽はいつもまんまる秋暑し    三橋敏雄

作品
作者
掲載誌
掲載年月
何騒ぐ鴉秋暑のただならず 斎藤道子 馬醉木
200211
執拗なピアノ調律秋暑し 宮城白路 風土
200211
秋暑し女バイクをやり過ごし 小林清之介 風土
200211
男日傘今日もかざしてああ秋暑 小林清之介 風土
200211
近道の思はぬ迷路秋暑し 福井鳳水 円虹
200211
半身は他人の重さ秋暑し 槻木珠美 銀化
200211
祝詞にも型二つ三つ秋暑し 平野隆志 銀化
200211
限りなき秋暑に弱音もらさるる 青垣和子 雨月
200211
言ひ足らず心あまりて秋暑し 久保田雪枝 雨月
200211
七階の北海道展秋暑し 有田蟻太
200212
腕吊りし身に病廊の秋暑し 村上光子 馬醉木
200212
本の帯はづしてめくる秋暑かな 中谷葉留 風土
200212
少し開く刀箪笥や秋暑し 田村すゝむ 風土
200212
高き枝の鋸屑かぶる秋暑かな 生田恵美子 風土
200212
秋暑し坑馬はもたぬのどぼとけ 角直指 京鹿子
200212
救命の講習会や秋暑し 柿沼利男 帆船
200212
秋暑し手話を交へて通夜の客 谷上佳那 百鳥
200212
秋暑し東屋に嶋密談中 志方章子 六花
200212
木綿糸秋暑の街に買ひに出づ 渡辺初枝 酸漿
200212
湯屋待ちの老女四・五人秋暑し 小林玲子 ぐろっけ
200212
秋暑し今日の憂さ消す舞囃子 松木清川 ぐろっけ
200212
足爪のエナメル剥げて秋暑し 近藤倫子 ぐろっけ
200212
句ができぬと言ふ句を詠んで秋暑し 小林清之介 風土
200301
生かされて八十路も半ば秋暑し 角直指 京鹿子
200302
秋暑し背鰭を出して泳ぎゐる 佐藤喜孝 青寫眞
200304
独逸語とだけは判りて秋暑し 中村房枝 六花
200308
秋暑し蕉像の顔引き攣れり 稲畑廣太郎 ホトトギス
200310
秋暑し牡鹿老いたる貌を上げ 朝妻力 雲の峰
200310
秋暑し木陰に寄りて家鴨五羽 谷野由紀子 雲の峰
200310
数へあげ子を追ひつめし秋暑かな あさなが捷
200310
秋暑し庫裡の神将二体欠け 山本浪子 風土
200311
秋暑し同じ高さの六地蔵 平野官爾 風土
200311
秋暑し牛舎に回る扇風機 青木政江 酸漿
200311
秋暑し修業の僧の涼しげに 阿部文子 酸漿
200311
秋暑し古紙回収のおやじの会 井上雅晴 帆船
200311
秋暑くして天界に火星蝕 宮津昭彦
200311
秋暑しサンドバッグの鈍き音 高柳かつを 百鳥
200311
秋暑し河豚の餌つくる出刃捌き 能村研三
200311
秋暑し路面電車に極彩画 仲尾弥栄子 雲の峰
200311
秋暑し桑てらてらと日を返す 江頭文子 雨月
200311
秋暑し草木の影に蝶うごく 長崎桂子 あを
200311
商店街はここでも銀座秋暑し 冨田正吉
200311
魚跳ねて秋暑の川の潮臭し 吉田三保
200311
秋暑し組み体操のミス目立ち 竹内悦子
200312
秋暑し墓地にも甲乙ありしとは 福山広秋
200312
踏切の長き警鐘秋暑し 植木長子 ホトトギス
200312
秋暑し簾織る足を踏鳴らし 西山美枝子 酸漿
200312
煩はし秋暑の髪を洗ふさへ 落合由季女 雨月
200312
口笛吹き秋暑なんぞは吹っとばそ 東野鈴子 雨月
200312
我を通す人とつき合ひ秋暑し 久保田雪枝 雨月
200312
秋暑しノートの余白埋めぬまま 豊田都峰 京鹿子
200312
秋暑し魚臭の渡る交差点 松崎早智子 帆船
200312
秋暑し魚の匂ひの交差点 山崎桂 帆船
200312
ライオンは裏にゐますと秋暑し 佐藤喜孝 あを
200312
タービンのぶ厚きカーヴ秋暑し 篠田純子 あを
200312
秋暑し日影をさがす鯉のむれ 中谷喜美子 六花
200312
テロ多発児の眼くぼみて秋暑し 大場光奈 百鳥
200312
秋暑し電車歪みて入り来たる 谷上佳那 百鳥
200312
大阪の鉦や太鼓や秋暑し 滝本香世 百鳥
200312
両腕のギプス重たき秋暑かな 板橋智恵子 百鳥
200312
ボート屋に何人かゐて秋暑し 青山丈
200312
秋暑し新聞しかと括りゐて 生方ふよう
200312
俯きて上る秋暑の九段坂 十文字慶子
200312
直立の海底の藻や秋暑し 荒井千佐代
200312
釘箱の釘に錆増え秋暑し 田口たつお ぐろっけ
200312
初つぱなにリス猿を見る園秋暑 角直指 京鹿子
200401
秋暑し佛壇も舟も吊る水屋 山田をがたま 京鹿子
200401
どこにでも座る若者秋暑し 峰尾秀之
200401
秋暑しまだ呑み込めぬことひとつ 中村茂子 築港
200401
つれづれの菓子屋横丁秋暑し 後藤萩 草の花
200401
風の自己嫌悪してゐる秋暑し 橘沙希 月の雫
200404
秋暑し身軽な旅の待つてゐし 稲畑汀子 ホトトギス
200408
秋暑くとも快晴の旅路かな 稲畑汀子 ホトトギス
200408
庫裡の戸の重く軋みて秋暑し 橘澄男 山景
200408
秋暑なほ弛びも見せず川の照 岡本眸
200409
自堕落にひとり暮しや秋暑し 細川知子 ぐろっけ
200409
秋暑し軒借りて入る妻籠宿 阿部ひろし 酸漿
200410
街秋暑木立を傘に独歩の碑 村田さだ子 酸漿
200410
毀(こぼ)ち家の錆びし鉄筋秋暑し 於久昭臣 雲の峰
200410
乳首の上の黒子や秋暑し 堀内一郎 あを
200410
夫の刈る庭のつぺらぼう秋暑し 安部里子 あを
200410
秋暑し化粧ふに何か略しゐて 加瀬美代子
200410
秋暑し雲の流れの速きかな 高橋瑛子 河鹿
200411
秋暑なほ膝にこぼるる粉薬 片田千鶴 馬醉木
200411
陸亀ののつしのつしと秋暑し 青木久子 遠嶺
200411
秋暑し人工島の揺れてをり 菊地光子
200411
謙譲語ばかりの文書秋暑し 片山タケ子
200411
秋暑し鎧戸おろす佛具店 武子都史郎
200411
秋暑しジャズにのりたる木魚かな 谷村幸子
200411
山は噴き地震ふるひ秋暑きかな 大橋敦子 雨月
200411
根治せぬ魚の目疼き秋暑し 大橋敦子 雨月
200411
これしきの坂に一服秋暑し 大橋敦子 雨月
200411
句心を忘るるほどに秋暑し 若江千萱 雨月
200411
夜の二度の地震にをののき秋暑し 落合由季女 雨月
200411
若きらの地面に坐る秋暑し 山荘慶子 あを
200411
呼び止めて走り乗るバス秋暑し 篠田純子 あを
200411
意地悪をされてるやうな秋暑し 須賀敏子 あを
200411
難聴のこんにゃく問答秋暑し 永塚尚代 ぐろっけ
200411
秋暑く友の弔辞の途切れけり 永塚尚代 ぐろっけ
200411
秋暑し路地を塞ぎし集配車 徳田正樹 河鹿
200412
湖の村ひつそりかんと秋暑し 松山佐治彦 河鹿
200412
秋暑し杖を忘れてもどりけり 今井松子 遠嶺
200412
結納の口上つつかえ秋暑し 片岡静子
200412
秋暑し白鳥の湖初演の日 河合佳代子
200412
秋暑し干潟の穴の泡を噴く 岡村葉子
200412
我が家また獺祭書屋秋暑し 大橋麻沙子 雨月
200412
走り書き出来ぬ横書き秋暑し 岡淑子 雨月
200412
辣韮で釣る飯蛸や秋暑し 宮坂幸次郎 帆船
200412
地下道にひよこ追ひをり秋暑し 谷上佳那 百鳥
200412
秋暑なほ葬り帰りを口漱ぎ 生方ふよう
200412
秋暑し墳の祠に刀錆ぶ 高倉恵美子
200501
秋暑し天守に登る梯子段 大山夏子
200501
秋暑し屋上までの鉄梯子 福山至遊
200501
朗読の近松佳境秋暑し 山下升子 八千草
200503
秋暑の雨はらはら紫蘇は憂鬱に 瀧春一 菜園
200509
秋暑日々わが生くるみちの更ふるなし 瀧春一 菜園
200509
秋暑し川の端に浮くまくは瓜 城孝子 火星
200510
声あげて秋暑の大き荷を担ぐ 遠藤真砂明 波太渡し
200510
秋暑し右手で均す畳皺 吉弘恭子 あを
200510
秋暑し飲み屋のドアに蹴りのあと 篠田純子 あを
200510
秋暑し遅刻証明配る駅 坂上香菜
200511
秋暑しロスにて逝きし友の葬 木暮剛平 万象
200511
秋暑し楮蒸し釜青き錆 疋田華子 万象
200511
お台場に小香港ある秋暑かな 長屋璃子 火星
200511
薬袋のあまた遺され秋暑し うまきいつこ
200511
襤褸裂の水にしづみて秋暑し 八木柊一郎 ぐろっけ
200511
秋暑し空き家にビラのはさまれて 柏本初代 百鳥
200511
娘との会話小言のみなり秋暑し 斉藤陽子 雨月
200511
秋暑し癌も養はねばならず 泉田秋硯
200512
あいまいな相槌打ちて秋暑し 野中啓子
200512
番記者のまくしたて癖秋暑し 高木嘉久
200512
病歴のカルテの嵩や秋暑し 指尾直子 雨月
200512
夏物を今だしまへず秋暑し 舩越美喜 京鹿子
200512
臆病なペツトの犬や秋暑し 川崎光一郎 京鹿子
200512
戦火の絶えぬ地球や秋暑し 三反田輝夫 河鹿
200601
かけ声の走るだんじり秋暑し 大槻球子 遠嶺
200601
手放せぬ日本手拭秋暑し 丹生をだまき 京鹿子
200601
身の芯の抜けさう秋暑長引きて 久保晴子 雨月
200601
突然の選挙の連呼秋暑し 丹羽敦子 酸漿
200601
ラケットを握り直して秋暑し 宮森毅 六花
200602
せせらぎは今U字溝に秋暑し 藤原りくを 八千草
200602
秋暑し演説の声うらがへる 服部早苗
200602
超音波肝をゆさぶり秋暑し 真木早苗 八千草
200603
鹿の臭強きベンチや秋暑し 後藤和朗 栴檀
200603

08/08/22 追加

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

掲載年月順です。

ご希望の季語又は語彙がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。