紫陽花 10     60句

紫陽花  あぢさゐ  あじさい  四葩  額の花  七変化

作品
作者
掲載誌
掲載年月
紫陽花や傘傘傘の通学路 岡美智子 末黒野 202109
紫陽花と人に埋もれ寺の道 池谷鹿次 末黒野 202109
化粧ふ時主婦は女に濃紫陽花 岩崎藍 末黒野 202109
紫陽花や坂ふり向けば光る海 森川享 末黒野 202109
庭石のしづかに濡れて濃紫陽花 土井ゆう 風土 202109
雨のまま暮れてしまひし山紫陽花 小林共代 風土 202109
濃紫陽花家の近くに救急車 浅嶋肇 やぶれ傘 202110
紫陽花は電車から見る飛鳥山 伊藤薫 やぶれ傘 202110
ややこしき名の紫陽花の浅緑 岩藤礼子 やぶれ傘 202110
紫陽花の日毎色付く散歩道 枝みや子 やぶれ傘 202110
紫陽花に魅せられて下車無人駅 坂本和穂 やぶれ傘 202110
おだやかな白紫陽花の鉢ひとつ 亀田虎童子 202110
ほたる橋渡り紫陽花浄土かな 和田華凛 ホトトギス 202110
紫陽花の午後を切り取り序章とす 山中志津子 京鹿子 202110
知らんぷりされ紫陽花の青を剪る 井尻妙子 京鹿子 202110
紫陽花や終の一花の彩つくし 菅野日出子 末黒野 202111
俄雨紫陽花揺れて揺れ止まず 亀岡睦子 やぶれ傘 202112
雨の中もの言ひたげや濃紫陽花 沼田巴字 京鹿子 202206
紫陽花やうしろすがたが好きで逢ふ 井上菜摘子 京鹿子 202207
一吐思ふ紫陽花蕾出す 田中臥石 やぶれ傘 202207
濃紫陽花造船所への道行止り 和田絢子 春燈 202208
紫陽花の山に曼陀羅図を見た 中貞子る 202208
夕映えの紫陽花の海浮遊する 阪倉孝子 202208
「一列らんぱん破裂して」紫陽花の鞠そつとつく 篠田純子 あを 202208
思ひ切り刈り込む紫陽花明けの空 須賀敏子 あを 202208
紫陽花や思ひは何時もウクライナ 須賀敏子 あを 202208
紫陽花や時が止まつてゐる小径 町山公孝 202208
紫陽花の雫にふれてゆく棺 小坂尚子 202208
紫陽花やちひろの描く女の子 福田肇 202208
表札に歴史の重み濃紫陽花 長山正子 202208
紫陽花やひとり遊びの上手な子 谷口摩耶 202208
決断のころころ変はる濃紫陽花 菊池和子 京鹿子 202208
紫陽花のひとつ有事のいろをなす 直江裕子 京鹿子 202209
おしやべりな女三人濃紫陽花 池田光子 風土 202209
紫陽花の白にはじまみ帰心かな 山田暢子 風土 202209
雨色に額紫陽花の楚々として 紗酔 春燈 202209
紫陽花に雨後の日差しのありにけり 廣瀬雅男 やぶれ傘 202209
紫陽花や少年まさに変声期 岡野里子 末黒野 202209
一枚の海を引き寄せ濃紫陽花 黒滝志麻子 末黒野 202209
紫陽花や移り気なるは誰ゆづり 池乗恵美子 末黒野 202209
隅田の花火てふ紫陽花や雨嫌ひ 渡辺美智子 末黒野 202209
紫陽花が持つ愛といふ多面性 高橋将夫 202209
マリンバのジャズフェスティバル濃紫陽花 柴崎和男 やぶれ傘 202210
紫陽花に揺るる木漏れ日御朱印所 萩原渓人 やぶれ傘 202210
自転車を押して紫陽花続く坂 日高みち子 やぶれ傘 202210
雨よりも日差の重し濃紫陽花 岡野里子 末黒野 202210
防人の歌碑立つ寺や濃紫陽花 今村千年 末黒野 202210
紫陽花や文学館の夕明り 武田ナナ 末黒野 202210
山紫陽花影くつきりと湖の面 小林共代 風土 202210
紫陽花のかげからぬっとコロナ顔 直江裕子 京鹿子 202210
紫陽花のほぐれときめきひとつあり 上原玲子 京鹿子 202210
花三つ紫陽花青き月夜かな 村井良永 京鹿子 202210
海展けゆく紫陽花の曲り角 高浜礼子 ホトトギス 202211
紫陽花の果てても散らぬ勁さかな 石黒興平 末黒野 202211
紫陽花の咲き誇れるやシーボルト 北野節子 末黒野 202211
紫陽花の海と化したり窓の下 加藤タミ 末黒野 202304
紫陽花のふはりと浮いて気球めく 沼田巴字 京鹿子 202306
紫陽花にあづけしこころ凪いできし 井上菜摘子 京鹿子 202306
紫陽花園に三叉路誰か泣いてゐる 井上菜摘子 京鹿子 202306
紫陽花の疲れ切つたる終の色 稲畑廣太郎 ホトトギス 202307
紫陽花→ 1

 

2023年7月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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