夕 凪      129句

朝凪  夕凪

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
夕凪を詫び遠来の客迎ふ 鷹羽狩行 199809  
夕凪やもう来ることのなき母郷 宇根綾子 遠嶺 199902  
夕凪の沖に動く灯うごかぬ灯 穴澤光江 花菜風 199907  
夕凪や虚子も狩行も瀬戸育ち 山田六甲 六花 199908  
夕凪や白砂掬ふ小さき掌 有山光子 遠嶺 199910  
夕凪を手漕に替へて戻り船 中村祭生 ぐろっけ 199910  
夕凪の海草乾らぶ礁かな 北吉裕子 俳句通信 199910  
夕凪をいびつに動くモニュメント 中林明美 船団 199912  
その先の日生の今し夕凪て 山尾玉藻 火星 200007  
夕凪ぎて水打つ顔の揃ひけり 山本潤子 いろり 200010  
夕凪のべたつく肌塩からき 石脇みはる 200010  
夕凪の真珠筏を漕ぎて去る 鬼頭桐葉 春蘭 200010  
ソレントの夏の夕凪眼下にす 朝倉富次 酸漿 200010  
夕凪に現れ八月の海ほたる 笹家栄子 200011  
夕凪や日輪砕け波に浮く 木内美保子 六花 200011  
夕凪や龍宮に灯のともりたる 高橋とも子 200107  
夕凪ぎて蛸壺縄は潮枯れし 能村研三 200108  
夕凪にウインドサーファーよく転び 鎌倉喜久恵 あを 200108  
夕凪や潮垂の烏賊干しつらね 水原春郎 馬酔木 200109  
夕凪や魚臭の町に父思ふ 石田邦子 祭笛 200109  
夕凪に島の蛙の声揃ふ 丸田安子 酸漿 200109  
夕凪や海までは目と鼻の先 今井田敬子 円虹 200110  
夕凪やテラスの卓の紙コップ 今井田敬子 円虹 200110  
夕凪や足裏に触るる貝の殻 鳴海清美 六花 200111  
夕凪に気づかれぬよう足を拭く 南村健治 船団 200111  
夕凪や椰子に年輪育たざり 境良一 京鹿子 200204  
夕凪や乳房いくつも湯にうかぶ 佐藤恭子 あを 200206  
夕凪のちひさな瑕瑾人おもふ 佐藤喜孝 あを 200206  
夕凪や鵜の一列にくされ杭 関口ゆき あを 200206  
夕凪に弧を描きたるかへりみち 赤座典子 あを 200206  
夕凪やぽんぽん船の只一つ 赤座典子 あを 200206  
夕凪や西も東もあけはなち 鎌倉喜久恵 あを 200207  
鴉歩いて夕凪をすごしけり 桑田眞佐子 火星 200209  
夕凪や煙ますぐに島の窯 中川晴美 雲の峰 200210  
夕凪や旅にひとりの磯歩き 青砥真貴子 200211  
キリギリス雨間日差しの夕凪野 丸山冬鳳 京鹿子 200211  
夕凪や使はぬ刻の黒ずみぬ 小澤克己 遠嶺 200307  
夕凪や山と積まるる網と浮標 大谷茂 遠嶺 200308  
夕凪のあといつのまに星満てり 赤羽正行 遠嶺 200309  
夕凪や犬に用なき声をかけ 山口マサエ 雲の峰 200309  
夕凪や沖に船団ゆらめきて 辰巳陽子 雲の峰 200309  
夕凪の瀬戸の海見て安らぎぬ 近藤豊子 雨月 200309  
夕凪や紅葉かつ散る海女の墓 近藤幸三郎 風土 200402  
夕凪ぎて千恵子の浜の群千鳥 能村研三 200406  
夕凪の飛魚腹をみせてとぶ 鎌倉喜久恵 あを 200407  
夕凪の西日光は耕三寺 山田六甲 六花 200409  
夕凪の陣地の石の蹴られたる 山尾玉藻 火星 200409  
夕凪や海に向かひし大鳥居 竹内美登里 京鹿子 200409  
夕凪の人待つてゐる柳かな 射場智也 六花 200410  
夕凪のごとくに妻とゐたりけり 高橋将夫 200410  
夕凪や潮待ちの船沖に見ゆ 清水昌子 河鹿 200410  
夕凪に客の帰れる須磨の浜 上原口チヱ ぐろっけ 200411  
夕凪の島に高鳴る船の笛 鵜飼紫生 雨月 200509  
夕凪や裸をあぶる火の匂ひ 瀧春一 菜園 200509  
夕凪や雲湧く沖の発光す 渡辺輝子 200510  
夕凪や船を焚きたる火の勢ひ 能村研三 200511  
夕凪や砂を浴びゐる雀の子 井山幸子 万象 200604  
夕凪や良寛さまの戒語聞く 小澤克己 遠嶺 200610  
夕凪の浦の天草爺取込む 磯崎兼久 200610  
夕凪や岬の端のマリア像 浜田はるみ 遠嶺 200610  
夕凪や金星はなほ出しぶりて 鷹羽狩行 200611 福岡
夕凪の汀は波をもてあまし 鷹羽狩行 200611 福岡
夕凪の砂丘余熱を吐きにけり 中村房子 馬醉木 200708  
夕凪の瀬戸に感性もらひけり 大西洵子 遠嶺 200709  
夕凪の沖に一点陽の落ちる 鎌倉喜久恵 あを 200710  
夕凪や浜に静かな波の音 久永つう 六花 200710  
夕凪や足跡つづくばかりなる 豊田都峰 京鹿子 200710  
夕凪にたひらなかげをのこしゆく 豊田都峰 京鹿子 200710  
夕凪や誉めくれし人今はなく 小林恵子 遠嶺 200711  
夕凪や原子炉に似てわが肝胆 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
夕凪やマングローブの海眠り原紀子 常盤優 炎環 200809  
夕凪やダイバースーツの姿干し 能村研三 200809  
夕凪の海へなだるる大砂丘 岡本高明 船団 200809  
モジリアーニのをんなの頸や夕凪ぎて 犬塚李里子 200809  
新聞が開きっぱなし夕凪ぎて 定梶じょう あを 200810  
夕凪のぼら待ち櫓前のめり 柴崎英子 200901  
坂住みに迫る夕凪海碧き 塩路隆子 200907  
朝凪が夕凪となる豆の花 小林朱夏 200907  
夕凪や別れ切り出せるくちびる 山崎ゆき子 炎環 200908  
夕凪や鋸ひく一人の息づかひ 高嶋文清 春燈 200908  
紅白のクレーンヘの字夕凪す 松本平八郎 炎環 200909  
晩節や夕凪見てゐる崖の上 松田都青 京鹿子 200909  
夕凪や別れのことば波たたむ 加藤美代子 炎環 200909  
夕凪やアジアの神の手の多き 奥田筆子 京鹿子 200909  
島の子の夕凪に舟漕ぎ出しぬ 山田六甲 六花 200909  
夕凪や明日の潮よむ海女溜 水谷芳子 雨月 200910  
舵切つて夕凪富士を傾かす 遠藤真砂明 201008  
夕凪や凌渫船の入る港 笠井清佑 201008  
夕凪やB級グルメコンビ靴 平井奇散人 船団 201107  
夕凪や潮の香の濃くとどまりぬ 古林田鶴子 ぐろっけ 201108  
夕凪や壺が斜めに砂の上 松下八重美 夢見の鐘 201203  
夕凪やひいやりと猫抱いてゐて 山田六甲 六花 201208  
夕凪や佐渡へ海原すべり航く 中本吉信 201210 佐渡ケ島
夕凪の沖行く巨船滑るごと 占部美弥子 末黒野 201210  
夕凪や潮の香濃ゆき下校みち 古林田鶴子 ぐろっけ 201211  
夕凪の港にひとつ製氷所 山本久江 201310  
夕凪のきてゐる蛍袋かな 白石正躬 やぶれ傘 201310  
夕凪や艀船曳かるる水の秋 正谷民夫 末黒野 201404  
夕凪の電柱に鳶とまりけり 大崎紀夫 やぶれ傘 201408  
夕凪や二枚の皿の咀嚼音 中山皓雪 201409  
夕凪と波とひとつになる小舟 宮田香 201410  
一片の旅愁小樽は夕凪げり 土屋草子 ろんど 201411  
東京の夕凪にくる祭かな 熊谷ふみを ろんど 201411  
夕凪や港に転の捨ておかれ 大崎紀夫 虻の昼 201510  
ウオーターフロントの夕べ夕凪 瀬川公馨 201510  
夕凪ぎて外灯ひつそりお向ひさん 水谷直子 京鹿子 201511  
紐をとき夕凪の道犬の散歩 水谷直子 京鹿子 201511  
窓わくは大きな額ぶち夕凪の絵 水谷直子 京鹿子 201511  
夕凪や車一台通り過ぐ 水谷直子 京鹿子 201511  
夕凪や千人を乗せ銅鑼の音 阿久津勝利 万象 201512  
夕凪の音なき時間留守居かな 水谷直子 京鹿子 201610  
夕凪の瀬戸や澱める船の笛 水田壽子 雨月 201610  
夕凪や遥かに利尻うす青し 紅露恵子 万象 201611  
夕凪ぎて窓一杯の大きな絵 水谷直子 京鹿子 201612  
夕凪やひらり一枚又一枚 水谷直子 京鹿子 201705  
夕凪や背にくづり寝のひたひ髪 能勢俊子 馬醉木 201708  
夕凪や海をかもめの聖地とし 太田良一 末黒野 201709  
夕凪や信号ながき交叉点 栗原完爾 春燈 201710  
夕凪のひとり居の時はなやげり 水谷直子 京鹿子 201710  
夕凪やピタリと止まる世界あり 水谷直子 京鹿子 201801  
梛といふもの美しや夕凪も 鷹羽狩行 200107 「梛」五周年を祝して
そとうみの荒るるに波浮は夕凪ぎぬ 瀧春一 200706 伊豆大島
夕凪や漁舟は粋(いき)に浪を切る 瀧春一 花石榴 201312 白浜
夕凪の灯をまた数へ酒さかな 豊田都峰 水の唄 201203 備前
夕凪や画布に残しし由岐の浜 高野昌代 201808  
夕凪を水脈ひとすぢに舟帰る 大橋松枝 201809  
夕凪のまつ只中の仁王の目 戸栗末廣 201809  
馴染顔ゐて夕凪の古本屋 和田照海 京鹿子 201810  
夕凪や渚に流れイエスタデー 落合絹代 風土 201901  

 

2019年6月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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