作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
手仕事の明日が納期の夜なべかな | 大久保白村 | ホトトギス | 201302 |
亡き母もかうして夜なべしてたつけ | 副島いみ子 | ホトトギス | 201303 |
夜なべして出すホトトギス九月号 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201309 |
誰よりも母にそつくり針夜なべ | 品川鈴子 | ぐろっけ | 201311 |
夜なべの灯昔のはぎれパッチワーク | 水谷直子 | 京鹿子 | 201401 |
八十の針目難儀の夜なべかな | 下平しづ子 | 雨月 | 201403 |
短か夜は夜なべ仕事に時足らず | 東秋茄子 | 京鹿子 | 201409 |
更けてなほ夜なべ媼の藁細工 | 塩路隆子 | 璦 | 201411 |
夜なべとは繕ふのみの母の在す | 水谷文謝子 | 雨月 | 201412 |
白陀師の色紙と頒つ夜なべの灯 | 松本三千夫 | 末黒野 | 201412 |
夜なべして頭重たき目覚めかな | 山下美典 | ホトトギス | 201503 |
糸ぴんと弾き繕ふ夜なべかな | 石川叔子 | 空 | 201504 |
夜なべには明日があるといふことに | 稲畑汀子 | ホトトギス | 201509 |
結局は夜なべそのまま寝ることに | 稲畑汀子 | ホトトギス | 201509 |
山車蔵に夜なべの児らの眠からず | 山田六甲 | 六花 | 201511 |
夜なべして子の足音を待ちし母 | 上柿照代 | 馬醉木 | 201601 |
夜なべして文字の乱れに気づきけり | 山下美典 | ホトトギス | 201602 |
人のことばかりを噂して夜なべ | 竹下陶子 | ホトトギス | 201702 |
頼まれぬことの夜なべをうとまるる | 中川句寿夫 | ここのもん | 201705 |
爪染めてをり夜なべには加はらず | 中川句寿夫 | ここのもん | 201705 |
ものの無き頃の夜なべの母なりし | 竹下陶子 | ホトトギス | 201708 |
夜なべして書き直す文金釘流 | 荻布貢 | 槐 | 201712 |
灯を寄せて夜なべの母の糸切歯 | 笹村政子 | 六花 | 201803 |
縫針一本待針四本の夜なべごと | 浜福恵 | 風土 | 201811 |
夜なべの灯指の長さを見てをりぬ | 大谷昌子 | 馬醉木 | 201811 |
やめようと夜なべなかなか父は言はぬ | 定梶じょう | あを | 201812 |
鉛筆の芯を頼りの夜なべかな | 鈴木としお | 春燈 | 201812 |
声かけてくるる人なき夜なべかな | 石橋幾代 | 空 | 201902 |
モノクロの祖父母見下ろす夜なべかな | 大島寛治 | 雨月 | 202001 |
針に糸やうやく通す夜なべかな | 吉澤恵美子 | 京鹿子 | 202002 |
鬣のごと付箋貼る夜なべかな | 小田嶋野笛 | 末黒野 | 202002 |
一本の針を捜せる夜なべかな | 笹倉さえみ | 雨月 | 202003 |
まなうらの母の夜なべや毛糸編む | 橋場美篶 | 末黒野 | 202004 |
しこしこと帳簿夜なべの塩むすび | 石橋幾代 | 空 | 202006 |
さう云へば夜なべの多き妻なりし | 河野昭彦 | ホトトギス | 202102 |
句を選ぶことも夜なべと思ひつつ | 今井千鶴子 | ホトトギス | 202103 |
夜なべして直せし稿にまだ不満 | 木村享史 | ホトトギス | 202104 |
準備せし安心今宵夜なべとか | 稲畑汀子 | ホトトギス | 202109 |
又夜なべかと問はれたる外出かな | 稲畑汀子 | ホトトギス | 202109 |
貧厨の夜なべに祖谷の粉ひき歌 | 石井一石 | 京鹿子 | 202301 |
夜なべ →1 |
2023年9月28日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。