山笑ふ 6       226句

機関士のままに定年山笑ふ   野崎夢放   歳時記(第三書館)

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
単線の出発進行山笑ふ 三川美代子 201006  
ふところに一社一寺や山笑ふ 松本三千夫 末黒野 201006  
山笑ふ手のひらそろへ水を飲む 大西八洲雄 万象 201006  
パレットに溶かす十色や山笑ふ 熊川暁子 201006  
磨崖仏胎に蔵して山笑ふ 上谷昌憲 201006  
山笑ふ蝦蟇の油の口上書 鈴木鳳来 春燈 201006  
山笑ふ山影山に立て掛けて 工藤ミネ子 風土 201006  
神と仰ぎし一山笑ひそめにけり 宮川みね子 風土 201006  
山笑ふ崖観音に椅子一つ 落合絹代 風土 201006  
六甲山笑ふか大き船笛に 堀井英子 雨月 201006  
ケーブルカーに乗りしは昔山笑ふ 高橋照子 雨月 201006  
助手席は夫の定席山笑ふ 垣岡暎子 火星 201006  
山笑ひ小鳥の空となりにけり 青木陽子 酸漿 201006  
顳〓(需頁)に太鼓の余韻山笑ふ 舛田初恵 酸漿 201006  
農を守る老いの踏ん張り山笑う 関元子 ろんど 201006  
未来図に想ひを馳せり山笑ふ 寺田すず江 201007  
日日太る那智の神滝山笑ふ 藤岡紫水 京鹿子 201007  
竹梯子吊るす火の見や山笑ふ 根橋宏次 やぶれ傘 201007  
補聴器の感度良すぎて山笑ふ 小瀧洋子 ろんど 201007  
母の持つ過去の引き出し山笑ふ 佐藤弘香 ろんど 201007  
ある時は婦唱夫随や山笑ふ 柴野静 201007  
明け方の雨ひと揺すり山笑ふ 矢口笑子 春燈 201007  
山笑ふ橋の向ひに小学校 中山静枝 201007  
山笑ふ故に一里を登り来し 田所洋子 雨月 201007  
ちぎり絵の淡き色して山笑ふ 渡辺玄子 酸漿 201007  
空港の出来て飛機とび山笑ふ 嶋田摩耶子 ホトトギス 201008  
三度訪ふ惚け封じ寺山笑ふ 西川みほ 末黒野 201008  
金銀を昔は壺に山笑ふ 苑実耶 201008  
病衣とは仮の姿ぞ山笑ふ 中原俊之 201008  
山笑ふかつて線路の眼鏡橋 和田満水 201008  
頂におむすびころり山笑う 陶山泰子 ぐろっけ 201008  
山笑ふ遠くの富士山は雲の間に 白石正躬 やぶれ傘 201008  
山笑ふラインくだりの水しぶき 萩原渓人 やぶれ傘 201008  
山笑ふはち切れさうな握り飯 大沼遊魚 倭彩 201009  
木の間より寝釈迦の螺髪山笑ふ 苑実耶 201009  
とりどりの緑もくもく山笑ふ 松村光典 やぶれ傘 201010  
順に折り確かに十指山笑ふ 間島あきら 風土 201011  
山笑ふ八十路の父の手風琴 児玉寛幸 馬醉木 201012  
すぐ雪の解けて六甲山笑ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201103  
黙す山笑ふ山あり嶺連ね 稲畑汀子 ホトトギス 201103  
胸元をちらとのぞかせ山笑ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201103  
噛み合はぬ夫婦の会話山笑ふ 水原春郎 馬醉木 201103  
山笑ふ蛇腹折りなる予定表 能村研三 201103  
山笑ふ西に憤怒の山を置き 森岡正作 201104  
ソーラーで動く人形山笑ふ 田下宮子 201105  
忘ずるは幸の始まり山笑ふ 和田郁子 201105  
女性とて建築士なり山笑ふ 三川美代子 201105  
高野にて愛の讃歌を山笑ふ 中島陽華 201105  
山笑ふそびら暴悪大笑面 栗栖恵通子 201105  
櫻桃子先生の声山笑ふ 萩原すみ 春燈 201105  
やはらかな雲の流れや山笑ふ 伊藤百江 春燈 201105  
本堂に園児の集ひ山笑ふ 伊藤百江 春燈 201105  
戦後よりつづきし余生山笑ふ 阿部ひろし 酸漿 201105  
山笑ふ梢に丸き月うかべ 阿部ひろし 酸漿 201105  
ジーパンの長短干され山笑ふ 遠藤実 あを 201105  
イーゼルの画布の彼方の山笑ふ 田村園子 201106  
セーラー服のアルバムの母山笑ふ 丸山照子 火星 201106  
山笑ふ壁に清掃当番表 涼野海音 火星 201106  
寝そべりて鹿の半眼山笑ふ 久保東海司 201106  
山笑ふ笑ひ仏に向き合うて 熊川暁子 201106  
種付けの馬の嘶き山笑ふ 山田春生 万象 201106  
瓦葺の地下鉄出口山笑ふ 大橋晄 雨月 201106  
山笑ふ仲人口と知りつつも 小幡喜世子 ろんど 201106  
屋根現れて道現れて山笑ふ 森屋慶基 風土 201106  
山笑ふ真清水を背に不動尊 木戸宏子 201107  
山笑ふバラ科いづれも咲き競ひ 次井義泰 201107  
ミステリーの謎解けし快山笑ふ 和田照子 201107  
噛み合はぬ夫との会話山笑ふ 池本喜久恵 201107  
大仏の足のしびれや山笑ふ 尾野奈津子 春燈 201107  
鬱の日々前と後ろの山笑ふ 鈴木 石花 風土 201107  
山笑ふ仙台箪笥の飾り鍵 森屋慶基 風土 201107  
キャンバスとなりし窓より山笑ふ 国分千恵 風土 201107  
古里の駅舎変はらず山笑ふ 長瀬節子 ぐろっけ 201107  
菩提寺に新しき鐘山笑ふ 齋藤朋子 やぶれ傘 201107  
ただ遠き微分積分山笑ふ 舛田初惠 酸漿 201107  
大の字のヨガのポーズや山笑ふ 筏愛子 201108  
嬰児の百面相や山笑ふ 宮脇百合子 201108  
とりどりの京の漬物山笑ふ 苑実耶 201108  
白犀の尻尾ちよろちよろ山笑ふ 恒成久美子 ぐろっけ 201108  
山笑ふより下りて来て渓唱ふ 蔦三郎 ホトトギス 201110  
温泉壺より出たる裸に山笑ふ 野沢しの武 風土 201110  
数多なる命を秘めて山笑ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201203  
山笑ふ今夜は肉を食ふことに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201203  
山笑ふ重機の爪に掻かれつつ 細野恵久 ぐろっけ 197705  
山笑ふ活断層を眠らせて 安斎久英 末黒野句集 201203  
とび箱の五段跳べたよ山笑ふ 細川洋子 201204  
山笑ふ吾は苦笑の物忘れ 渕上千津 201204  
ふところに大甍見せ山笑ふ 森清堯 末黒野 201204  
定年の祝コンペや山笑ひ 田下宮子 201205  
平均の寿命をクリア山笑ふ 阪本哲弘 201205  
どつかりと山笑ふまで睨めつこ 柳川晋 201205  
児のくれし百万円札山笑ふ 平野みち代 201205  
父眠る村に涓涓山笑ふ 宮崎高根 201205  
山笑ふひとつ御空に月と日と 千田敬 201205  
山笑ふ四輪駆動に揺さぶられ 千田百里 201205  
法螺貝と音上ひびき山笑ふ 篠田純子 あを 201205  
藁屋根に草あをあをと山笑ふ 根橋宏次 やぶれ傘 201205  
山笑う茶筅の泡のふっくらと 鶴濱節子 始祖鳥 201206  
園児らに人気のゴリラ山笑ふ 塩路五郎 201206  
すきまなく咲き満ちてをり山笑ふ 吉田啓悟 かさね 201206  
山笑ふ峠から見る風景画 菊地崇之 かさね 201206  
百歳の叔父に見舞はれ山笑ふ 高倉恵美子 201206  
山笑ふ約束ごとは守られて 小川凉 201206  
鬼祀る野鍛冶の里や山笑ふ 山口誠 馬醉木 201206  
立ち姿寝姿競ひ山笑ふ 西谷良樹 春燈 201206  
降り立てば駅の彼方の山笑ふ 金森涼 春燈 201206  
ふところに夕日を抱き山笑ふ 吉村さよ子 春燈 201206  
参禅に凝る相撲取山笑ふ 中島陽華 201206  
六甲やカノンのやうに山笑ふ 谷岡尚美 201206  
気にかかる鸚鵡の言葉山笑ふ 竹中一花 201206  
さういへば休眠口座山笑ふ 松井志津子 201206  
検札車掌の深き一礼山笑ふ 松井志津子 201206  
逆点の一点に沸き山笑ふ 福島松子 ぐろっけ 201206  
水の声鳥の声して山笑ふ 中山静枝 201206  
極上の絹の手触り山笑ふ 佐藤弘香 ろんど 201206  
山笑ふ彩り殖やす水彩画 川村亘子 末黒野 201206  
躍り子の通りし峠山笑う 長谷川たかお 万華鏡 201206  
山笑ふ声転がりて里の子へ 宮野照子 馬醉木 201207  
山笑ふ火入れ待たるる登り窯 後藤克彦 かさね 201207  
鳥獣の恋を抱きて山笑ふ 藤原若菜 春燈 201207  
ぽつかりと空きし一日山笑ふ 井上淳子 火星 201207  
碑のここより古道山笑ふ 三輪慶子 ぐろっけ 201207  
嘘泣きを覚えたる子よ山笑ふ 志方章子 六花 201207  
県道へ抜ける道らし山笑ふ 瀬島洒望 やぶれ傘 201207  
田や畑に鍬の光りて山笑ふ 小林美登里 かさね 201208  
山笑ふ恵比須はいつも釣り支度 粟原京子 201208  
かくれんぼみんな出てきて山笑う 鎌田悟朗 ろんど 201208  
ほうと口あけし埴輪や山笑ふ 竹内久子 京鹿子 201208  
道しるべ是より木曽の山笑ふ 北崎展江 くりから 201209  
犬の尾の千切れんばかり山笑ふ 石井美智子 風土 201211  
屋上に富士を探せば山笑ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201302  
もう何もかも忘れたく山笑ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201302  
大兵の小兵に敗れ山笑ふ 水原春郎 馬醉木 201303  
山笑ふ己が稜線烟らせて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201303  
楽しくて悲しくて山笑ひけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201303  
休日の電車満員山笑ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201303  
山笑ひゐしに心の添ふ日かな 稲畑汀子 ホトトギス 201303  
遠くより近づく程に山笑ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201303  
見慣れたる六甲にして山笑ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201303  
大兵の小兵に敗れ山笑ふ 水原春郎 馬醉木 201303  
鈍行は暮しの匂ひ山笑ふ 七田文子 201304  
山笑ふがれ場の小石ころげ出て 久染康子 201304  
紐ひけば目つむる木偶や山笑ふ 柴田志津子 201304  
方位盤手擦れのしるき山笑ふ 湯橋喜美 201304  
山笑ひ磁石の針の揺れやまず 林昭太郎 201304  
新築の早き工法山笑ふ 和田郁子 201304  
モニターの胎児は二寸山笑ふ 和田森早苗 201305  
洞穴は熊襲の住まひ山笑ふ 小柳千美子 かさね 201305  
就活のスーツ一色山笑ふ 藤見佳楠子 201305  
三つ並び名もなき雑木山笑ふ 豊田都峰 京鹿子 201305  
少しづつ木々の目覚めて山笑ふ 大木清美子 201305  
信州の日射し伸びやか山笑ふ 丸山酔宵子 かさね 201305  
賑やかな人声容れて山笑ふ 伊藤百江 春燈 201305  
石段の途中で聞けり山笑ふ 赤松有馬守破天龍正義 六花 201305  
千五百の羅漢を納め山笑ふ 碇天牛 雨月 201305  
肩組みて古里の山笑ひけり 平田はつみ 馬醉木 201305  
ふる里の路線存続山笑ひ 吉田宏之 201306  
鉄棒の子は空を蹴り山笑ふ 村上美智子 雨月 201306  
山笑う猪苗代湖をふところに 鈴木直枝 ろんど 201306  
山笑ふラジコンのヘリ旋回し 有賀昌子 やぶれ傘 201306  
山笑ふ追はるる雲と追ふ雲と 大島みよし 201306  
山笑ふ肌の柔らに触れみたき 物江康平 春燈 201306  
自転車に乗れますように山笑う 中谷仁美 船団 201306  
初恋を未だ秘めをり山笑ふ 小瀧洋子 ろんど 201306  
人の世はかくのごときと山笑ふ 江島照美 201306  
水筒に小さな磁石山笑ふ 林昭太郎 201306  
峡底に五戸の集落山笑ふ 横川良子 万象 201306  
赤膚の窯訪ふ五条山笑ふ 水野節子 雨月 201306  
舌を噛むフレンチメニュー山笑う 貝森光洋 六花 201306  
渓に沿ふ道果しなく山笑ふ 桜井知恵子 雨月 201306  
大仏のねむたき御目山笑ふ 山村幸苑 馬醉木 201306  
元通りたためぬ地図や山笑ふ 北川孝子 京鹿子 201306  
脳壊れ言葉手繰れず山笑ふ 三橋早苗 ぐろっけ 201307  
山笑ふ校長先生新任で 定梶じょう あを 201307  
山笑ふ老犬乗せし乳母車 坊野貴代美 ぐろっけ 201307  
お囃子の稽古の遠音山笑ふ 田中たつを 雨月 201401  
無医村に医者来る話山笑ふ 石井美智子 風土 201401  
山笑ふまではも少し切通し 布川直幸 201403  
山笑ふローマ法王決まりし日 稲畑廣太郎 ホトトギス 201403  
曲芸のやうな乗換へ山笑ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201404  
カーナビになき旧道や山笑ひ 藤見佳楠子 201405  
広げ干す胴長靴や山笑ふ 平田はつみ 馬醉木 201405  
殿の走者ヘテープ山笑ふ 落合晃 201405  
狛犬に阿形吽形山笑ふ 大畑善昭 201405  
山笑ふいつむうななと土竜塚 吉田政江 201405  
山笑ふゆるみて風に鳴る門扉 山崎刀水 春燈 201405  
山笑ふ恵比寿はいつも釣支度 栗原京子 201405  
山笑ふ切手に使用期限なく 杉本綾 201405  
山里に上がる産声山笑ふ 阪本哲弘 201405  
富士山の前座に伊豆の山笑ふ 久染康子 201405  
閉山の錆びしレールや山笑ふ 石谷淳子 雨月 201405  
若葉マークの後を走るや山笑ひ 竹内悦子 201405  
良し悪しは言はず語らず山笑ふ 柳川晋 201405  
胸中に昭和の水脈山笑ふ 千田敬 201405  
東京湾しづもり安房の山笑ふ 上谷昌憲 201406  
縄文の水を蔵して山笑ふ 矢崎すみ子 201406  
乳母車のぞくや笑ふ山笑ふ 熊谷ふみを ろんど 201406  
削られてむしられて山笑ふもんか 熊川暁子 201406  
三世帯の同居が多し山笑ふ 三川美代子 201406  
山笑ふこゑにさも似し流れかな 平野みち代 201406  
山笑ふ窓をとび出す竹とんぼ 阪倉孝子 201406  
山笑ふ未定のつづくカレンダー 井上静子 201406  
山笑ふ連られて我が頬ゆるみけり 藤兼静子 201406  
峰峰をむらさきに山笑ひけり 緒方佳子 火星 201406  
湧水の日のころころと山笑ふ 矢崎すみ子 201406  
郵便車七曲りして山笑う 上野かりん ろんど 201406  
山笑ふバスにロシア語スペイン語 田中たつを 雨月 201406  
孫引の見当ちがひ山笑ふ 渕上千津 201406  
朝市で賑ふロビー山笑ふ 中山静枝 201406  
頂に天守閣乗せ山笑ふ 二宮一知 万象 201406  
ポケットの中にポケット山笑ふ 松本三千夫 末黒野 201407  
定置網遠目に伊豆の山笑ふ 伊藤希眸 京鹿子 201407  
此方ふふ彼方は呵呵と山笑ふ 石田きよし 201407  
山笑ふ故郷の山に抱かれたし 杉本薬王子 風土 201407  
幕下が部屋最高位山笑ふ 古賀しぐれ ホトトギス 201407  
畳なはる寧楽の山脈山笑ふ 谷村祐治 雨月 201407  
長かりし入院の日々山笑ふ 飯田美千子 201407  
ぽつかりと浮かぶ綿雲山笑ふ 中野久雄 末黒野 201408  
山笑ふ人の生活に裾野貸し 湯川雅 ホトトギス 201408  
給食におかはりの列山笑ふ 小林朱夏 201408  
倶生神像の前に立ちたり山笑ふ 中野京子 201408  
提督のペリーアイランド山笑ふ 下山田美江 風土 201411  
大会の参加者増えて山笑ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201502  
今日海の明るき日なり山笑ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201503  
海見えてより六甲の山笑ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201503  
教室を間違へしとや山笑ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201503 山笑ふ→7

 

2020年3月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。