破蓮     103句

敗蓮  破蓮

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
拓本の老いし李白に破れ蓮 松崎鉄之介 199901  
破蓮筑波の風に鳴りにけり 内藤八重 俳句通信 200001  
破蓮の百態百の輪廻かな 安藤和子 海程 200002  
破蓮丈をあらはに吹かれけり 朝妻力 俳句通信 200012  
ものわすれ度忘れ雨の破蓮 武井清子 200102  
破蓮風の無頼を待つこころ 水木沙羅 銀化 200112  
軈て来ん時や待つべし破れ蓮 奥村鷹尾 京鹿子 200202  
雲間より日矢の一筋破蓮 二瓶洋子 六花 200202  
破蓮やどうせ行くなら踊りつつ 中島陽華 200301  
未練なほすっくと立てる破れ蓮 永井雪狼 200302  
破蓮のかぜ風鐸を鳴らし過ぐ 山下佳子 馬醉木 200302  
破蓮の堂に神将勢揃い 小阪律子 ぐろっけ 200302  
日を吸つて水冥くなる破れ蓮 平田はつみ 馬醉木 200401  
破蓮この世の気負ひまだありし 鈴木綾 200401  
破蓮ちよつと口紅ひきなほす 永嶋みね子 火星 200401  
破れ蓮の八方に水流れけり 岩脇五風 草の花 200401  
捨てきれぬ古きもろもろ破れ蓮 橘沙希 「月の雫」 200404  
破蓮茎にも傷のありにけり 岡崎桂子 対岸 200411  
破れ蓮水を抜かれて立ちつくす 早崎泰江 あを 200412  
破れ蓮の真つ向へ日がめぐりけり 宮津昭彦 200501  
たそがれて日の影もたず破蓮 赤松丹山 雨月 200501  
破れ蓮おもひおもひの水の翳 吉澤恵美子 春燈 200501  
昨日より嵩をひろげし破れ蓮 矢島久栄 200502  
触れ合うて驚き合うて破れ蓮 矢島久栄 200502  
破蓮の泥まみれなる乾きやう 内山けい子 200503  
破蓮の池の迷路に鴨遊ぶ 木村迪子 酸漿 200504  
破蓮の風は没日を濁らする 渡邉友七 あを 200504  
見てゐたる園燈ともる破蓮 岡本眸 200509  
破蓮に月の射し入る動きかな 岡本眸 200511  
破蓮田より一村のはじまれる 安部和子 雨月 200512  
破れ蓮を見て医通ひのついでなり 宮津昭彦 200601  
うかうかと薬忘るる破蓮 藤井昌治 200612  
骨密度もつと鍛へよ破蓮 石橋萬里 ぐろっけ 200702  
破蓮に佇ちし記憶に師との距離 岡本眸 200712  
破れ蓮のあやし危ふき雨の粒 布川直幸 200712  
いろいろな帽子来てゐる破蓮 坂口夫佐子 火星 200801  
破蓮となり行く青臭さを放ち 宮津昭彦 200801  
大甕の水のゆれゐる破蓮 宮川みね子 風土 200802  
破蓮を騒がせ去れり夕日差 宮津昭彦 200803  
破蓮ペリカンの入る餘地のあり 佐藤喜孝 あを 200809  
しんしんと命の韻き破れ蓮 上原重一 200812  
破蓮の打ち重なりて暮れにけり 高倉和子 200812  
全きの葉よりも親し破れ蓮 布川直幸 200812  
体ごと引きて破蓮取りにけり 高倉和子 200812  
破れ蓮伏目がちなるルオーの絵 北島正太郎 炎環 200901  
良寛の文字のくびれや破れ蓮 関口道代 200901  
破蓮の激浪のごと揺れやまず 上原重一 200901  
破蓮や佛は旅に出でにける 中田禎子 200912  
乾く音立てし魚板や破れ蓮 岡田史女 末黒野 201001  
破蓮風吹くとなく熄むとなく 川崎良平 雨月 201001  
佇めばひとも佇む破蓮 北岸邸子 春燈 201001  
あんまりなニュースばかりや破蓮 赤座典子 あをかき 201001  
空の青水に映して破れ蓮 渡辺若菜 春燈 201002  
破蓮の向かうは人の棲むところ 原田達夫 201002  
リベラルに立ち葉浮き葉の破れ蓮 川井秀夫 ろんど 201002  
破れ蓮の力抜かざるものは立つ 占部美弥子 末黒野 201101  
破蓮や素顔隠さぬ間柄 坂場章子 201101  
破蓮田激しき雨となりにけり 中江月鈴子 201101  
破れ蓮午後の散歩に出でたれば 大島英昭 やぶれ傘 201101  
破れ蓮や上に聳ゆる裁判所 吉村摂護 201101  
爆心の如くなりけり破れ蓮 大場ましら 201102  
日と風に身を任せたる破れ蓮 大橋晄 雨月 201102  
破蓮の静を揺らして鯉の動 稲畑汀子 ホトトギス 201111  
破蓮や静まりかへる夜の水 吉田希望 201112  
破れ尽き風に鳴りをり破れ蓮 柴田靖子 201201  
刀折れ矢尽きし濠の破れ蓮 池内結 ろんど 201201  
香合は東大寺の破れ蓮とや 前田玲子 ぐろっけ 201211  
破蓮三分の精根余し立つ 荒木甫 201301  
破蓮見ごろの水に己が影 吉弘恭子 あを 201302  
破蓮のスリラーダンス風の夜 田下宮子 201302  
ここだけに戦残れり破れ蓮 松本恒子 ぐろっけ 201312  
破蓮も沼の彩り朝日さす 塩田博久 風土 201401  
宗門を守りし寺や破蓮 後藤大 春燈 201411  
破蓮の気骨反骨畳みをる 千田百里 201411  
敗れざる軍師の城の破蓮 野中亮介 馬醉木 201501  
破蓮にそよぐ力のなかりけり 塩野谷慎吾 201501  
静かなる時やうやくに破蓮 近藤喜子 201501  
長考に入る破蓮の屯して 門馬貴美子 京鹿子 201501  
達磨忌の破蓮の水見てゐたり 雨村敏子 201502  
破蓮のざわめき選挙カーはしる 岡山敦子 京鹿子 201503  
ささくれし風の終点破れ蓮 山田佳乃 ホトトギス 201503  
破蓮の幾何学模様織りなして 寺田すず江 明日葉 201505  
破れ蓮の姿さまざま湖の風 水井千鶴子 風土 201512  
弁天の肩なだらかや破蓮 菊池洋子 やぶれ傘 201602  
盛衰の容をまざに破蓮 笠井敦子 201602  
破蓮闇に聳ゆる裁判所 吉田葎 201602  
漫ろ雨露をため込む破れ蓮 佐藤きょうこ あを 201602  
亡き人を外出といふ破れ蓮 上野紫泉 京鹿子 201603  
破れ蓮老人となる面白さ 高木晶子 京鹿子 201701  
破蓮やはちすの穴の黒さかな 延川五十昭 六花 201701  
破蓮の底の陽光鏡とす 松井鶴子 京鹿子 201703  
破れ蓮の面テみな日を仰ぎをり 江木紀子 雨月 201801  
破れ蓮池面の風の吹き溜り 上辻蒼人 風土 201801  
八つ橋をさかひに右は破れ蓮 大島英昭 やぶれ傘 201711  
影追ふもの何もなかりし破蓮 西村滋子 京鹿子 201801  
月光を静かに浴ぶる破蓮 荒井ハルエ 春燈 201802  
破れ蓮の風骨凛と水に立つ 深川淑枝 201801  
月光を静かに浴ぶる破蓮 荒井ハルエ 春燈 201802  
ひよどりの鳴くたび蓮の破れ深む 南うみを 風土 201901  
破れ蓮の池掻い潜るかいつぶり 安部和子 雨月 201902  
みづからの重みに揺れて破れ蓮 中村洋子 風土 201902  
破れ蓮裏返されてなほ浮ぶ 坂本和穂 やぶれ傘 201902  
戦国の城の盛衰破れ蓮 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910  

 

2020年10月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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