作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
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藪巻や診療室の二重窓 | 中沢三省 | 風土 | 199901 |
藪巻のほどかれ行くを見てをりぬ | 宮津昭彦 | 濱 | 199907 |
藪巻のことに觸れたる京訛 | 中原道夫 | 銀化 | 200001 |
藪巻の新しければ発つごとし | 岡本眸 | 朝 | 200002 |
藪巻の済みて縄束ころがれり | 志水千代子 | 俳句通信 | 200002 |
藪巻や三浦岬は風岬 | 中川冬紫子 | 春耕 | 200101 |
藪巻の囚徒のさまに控訴院 | 伊藤宇太子 | 狩 | 200102 |
藪巻の南に星の光り初む | 小山森生 | 槐 | 200103 |
藪巻きの一本ごとに日のあたる | 大塩千代 | 狩 | 200201 |
藪巻や木の影うつる美術館 | 谷村幸子 | 槐 | 200203 |
藪巻の傾ぎ具合を景とせり | 山田弘子 | 円虹 | 200204 |
藪巻の梯子横たふ日和かな | 池田冨美 | 帆船 | 200302 |
雪吊を解き藪巻も解きにけり | 野沢しの武 | 風土 | 200305 |
藪巻を撫ぜて園丁去りにけり | 後藤志づ | あを | 200401 |
藪巻や夜の浅ければ雲あそび | 岡本眸 | 朝 | 200401 |
藪巻に汗流す僧スニーカー | 鎌倉喜久恵 | あを | 200402 |
藪巻の中に椿の一花かな | 二瓶洋子 | 六花 | 200405 |
男二人藪巻ほどく手際かな | 村幸子 | 槐 | 200506 |
勿来の関松の藪巻ねんごろに | 阿部ひろし | 酸漿 | 200602 |
黒松に藪巻凛と御用邸 | 井出やすはる | 酸漿 | 200604 |
藪巻の黒松しかと根を張れる | 島崎久美子 | 酸漿 | 200605 |
藪巻のいくつか呼んでゐる如し | 青山丈 | 朝 | 200712 |
藪巻に朝の日照りてみどり濃し | 加瀬美代子 | 朝 | 200801 |
相生の松の藪巻ゆるみをり | 田村園子 | 鴫 | 200904 |
藪巻の松傾ける夕明り | 永田二三子 | 酸漿 | 200905 |
藪巻の声にぎはひし観音山 | 谷村幸子 | 槐 | 201002 |
藪巻も理路も整然とはゆかず | 田村園子 | 鴫 | 201003 |
藪巻や風のこじれる松の幹 | 久保久子 | 春燈 | 201003 |
藪巻をほどいてみせることのあり | 服部早苗 | 空 | 201005 |
藪巻やこづくりながら杜氏の神 | 松橋利雄 | 光陰 | 201203 |
藪巻をされて孤独の松となり | 佐藤喜仙 | かさね | 201303 |
藪巻の松眠らしむ奥会津 | 河野亘子 | 馬醉木 | 201404 |
熨斗紙のやう藪巻に花結 | 箕輪カオル | 鴫 | 201503 |
藪巻のゆるびてゐたり気の湿り | 加藤みき | 槐 | 201604 |
抱くやうにして藪巻を根元より | 宇都宮敦子 | 鴫 | 201702 |
藪巻の松や古刹の心字池 | 久保寺眞佐子 | 末黒野 | 202005 |
2020年12月17日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
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