卯木の花     70句

雪月花一度に見する卯木かな    貞徳

卯の花   卯木の花

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
少年の釣竿に触れ花卯木 門脇美智子 堤月 199805  
鎌倉に古刹多しや花卯木 稲畑廣太郎 ホトトギス 199905  
紅卯木より旅の日のはじまりし 稲畑汀子 ホトトギス 199905  
花卯木蔵のうしろに回りけり 石脇みはる 200009  
御仏のみちびく湯あり花卯木 阿部ひろし 酸漿 200108  
垣卯木飛び石づたひ母の部屋 内田靖子 春耕 200108  
花卯木雨の散り敷く明さよ 石井邦子 酸漿 200108  
ささくれの杭をいたはる花卯木 柴田朱美 京鹿子 200108  
日本玲羊茫然と谷卯木の向う 金子兜太 海程 200110  
谷卯木慟哭は誰も知らない 金子皆子 海程 200111  
何となくときめく日暮花卯木 辻田明 200208  
蒸し風呂の洞朽ち箱根卯木散る 加藤たかね 風土 200209  
絃切れし琴の歳月卯木咲く 新家生子 200210  
匂ふとも匂はざるとも花卯木 稲畑汀子 ホトトギス 200305  
触れてゆくほかなき山路花卯木 稲畑汀子 ホトトギス 200305  
絢爛と急坂に舞ふ紅卯木 赤座典子 あを 200306  
病院の奥の磔像花卯木 田中忠子 帆船 200307  
思ひ出の中だけの友花卯木 上原光代 酸漿 200307  
杉玉を吊るす軒端や花卯木 怱那保 雲の峯 200308  
隣家との境円かに花卯木 山田怜子 遠嶺 200308  
なにがなしひとり歩めり花卯木 坂田富佐雄 200310  
昭和史の写真に生家花卯木 堀内千鶴子 帆船 200407  
漁村へ入る枡型道に花卯木 松崎鉄之介 200407  
園外保育の黄組桃組花卯木 浜福恵 風土 200408  
花卯木低き山へも雲垂れ込む 望月喜好 200507  
うぶごゑのこの地この家卯木咲く 淵脇護 河鹿 200508  
花卯木深谷の風吹上ぐる 清水和子 酸漿 200509  
花卯木素焼の甕に活けてあり 田中藤穂 あを 200607  
卯木咲くころを越より薬売り 三輪温子 雨月 200608  
雨雲の次々至る花卯木 稲畑汀子 ホトトギス 200705  
番地まだ乙の字残る花卯木 安居正浩 200707  
仇討ちに藩の名残る花卯木 苑実耶 200708  
花卯木蕾はなべて湖へ向く 小林成子 200806  
母の忌や梅花卯木の匂ふ墓 三嶋隆英 馬醉木 200808  
霽れ際の雨の明るき花卯木 森脇貞子 雨月 200808  
風入れて語る昔や花卯木 岡野ひろ子 200808  
濡れそぼつ放置自転車花卯木 小黒加支 酸漿 200808  
縁談は今日で終りぬ花卯木 木原今女 ぐろっけ 200808  
月山の残雪あはし花卯木 根岸善雄 馬醉木 200808  
雪渓の裾踏み得たり谷卯木 手島靖一 馬醉木 200809  
オッペケペ梅花卯木のしほたれて 瀬川公馨 200809  
流水に枝弾かるる花卯木 山田六甲 六花 200905  
八十路ともなれば余生や花卯木 増田大 春燈 200906  
古備前の壷や真白き花卯木 八木岡博江 酸漿 200907  
住吉の女神に咲きて姫卯木 岸本久栄 雨月 200908  
花卯木束ねて壺に朝の卓 山荘慶子 あを 200908  
山国の月の明るし花卯木 山田春生 万象 200908  
傘雨忌や雨にさゆらぐ花卯木 西岡啓子 春燈 200908  
水清し古歌にのこれる花卯木 東野鈴子 雨月 200909  
花卯木ぼんやり聞いてしまひけり 篠藤千佳子 201009  
脚見えぬ雨となりけり花卯木 風間邦子 201009  
谿卯木雨の鈴鹿山すずかを車窓より 金山藤之助 201010  
蕉翁の遊女の句碑や花卯木 田中清子 雨月 201108  
刃こぼれのやうなひとひら花卯木 河口仁志 201108  
羊腸の関所間道花卯木 岡本尚子 風土 201208  
花卯木神苑を行く嫁ご寮 大西和子 ぐろっけ 201209  
花卯木よごれることのなき白さ 斉藤裕子 あを 201307  
故郷の花いちもんめ卯木咲く 松本文一郎 六花 201408  
これよりは伯母の悌花卯木 稲畑廣太郎 ホトトギス 201505  
山中に水の気配や花卯木 萩庭一幹 馬醉木 201508  
花卯木高原渡る婚'の鐘 寺沢千都子 万象 201509  
花卯木谷の底まで晴れわたる 久留島規子 万象 201608  
太白と存問梅花卯木かな 山田夏子 雨月 201609  
一輪の匂卯木の開き初む 山田六甲 六花 201706  
卯木咲く近江古道の塩地蔵 前川千代枝 万象 201709  
角たてぬ言葉さがすや花卯木 栗原公子 201807  
茅屋の馬のわらぢや花卯木 コ田千鶴子 馬醉木 201807  
川風にほどよきしめり花卯木 藤田美耶子 201809  
花卯木雨の色なる空となり 樺山翠 雨月 201907  
梅花卯木馥郁として武家屋敷 小林共代 風土 201909  

 

2020年5月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。


 

2020年5月13日