午 祭       52句

初午  午祭

作品
作者
掲載誌
掲載年月
覗きみるまでもなかりし午祭 稲畑汀子 ホトトギス 200002
神妙に幟書きをり午祭 篠崎荘市 酸漿 200104
屋敷神に紙の旗たて午祭 廣島泰三 200205
町会の箒塵取り午祭 青山丈 200206
竹林の昏きを抜けて午祭 藤井昌治 200206
煤黒のビリケンにも神饌初午祭 馬越幸子 ぐろっけ 200305
お神楽の白狐が跳ねて午祭 伊東テル子 草の花 200403
タオル所望す荒らし男(を)の午祭 中島陽華 200404
屋上に社が見えて午祭 木下節子 雲の峰 200404
累代の明治の幟午まつり 原みさえ 200405
初午祭日はうらうらと馬踊る 原田竜子 河鹿 200406
吾が家にも文政の旗午祭 松崎鉄之介 200504
世話役は床屋の主人午まつり 遠藤米 帆船 200504
鳥の嘴に魚はねてをり午祭 加藤みき 200504
午祭り日溜りに解くひよこの荷 綱川恵子 万象 200505
揚げ噛めば汁滲み出て午祭 伊藤トキノ 200505
午祭終へて家路の雨に会ふ 松元末則 酸漿 200604
真砂女亡き銀座の裏の午祭 神蔵器 風土 200604
午祭駅の人出の講中めく こばやしきょうこ 200605
黒土の一坪足らず午祭 神蔵器 風土 200804
信篤き母の手順に午祭 落合絹代 風土 200805
町内で守る小さな午まつり 藤井昌治 200805
新しき旗の数多や午まつり 廣瀬雅男 やぶれ傘 200905
午祭り飴細工屋は今不在 瀬島洒望 やぶれ傘 200907
神棚を担いで帰る午祭 山田春生 万象 201005
風に鳴る幟のほつれ午祭 笹村政子 六花 201005
ゆるぎなき巫女の襷や午祭 笹村政子 六花 201005
午祭ビルの谷間の正一位 松田明子 201105
引継ぐは村の名残りの午祭 菊地英雄 酸漿 201105
風まとふ幟の下の午祭 松田明子 201106
石段を数へて上る午祭 松田明子 201106
昼灯す屋敷稲荷や午まつり 廣瀬雅男 やぶれ傘 201205
初午祭傘寿の賽銭奮発す 杉山はつ江 京鹿子 201206
御神楽につられて来たる午祭 山田春生 万象 201305
善哉を振舞はれけり初午祭 飯田美千子 201404
午祭餅撒く時刻子が知れる 内海良太 万象 201406
午祭きつねに酒を奉る 後藤立夫 ホトトギス 201406
午祭朱に染まりたる詩心 稲畑廣太郎 ホトトギス 201502
ビル街の死角にひそと午祭 宮内とし子 201504
小稲荷へならひの供物午祭 元橋孝之 京鹿子 201506
山の子の畦跳んでくる午祭 鈴木静恵 花こぶし 201508
歌舞伎座の地口行灯午祭 津川かほる 風土 201512
一条の光りの下の初午祭 大日向幸江 あを 201604
伏見なる青山飾り午祭 高野昌代 201605
消防の幟はためき午祭 宇都宮敦子 201705
畷に立つ幟揺れゐる午祭 永島雅子 春燈 201705
堺より研師来てゐる午祭 市村明代 馬醉木 201805
ざぶざぶと暮れて浦曲の午祭 増成栗人 201904
午祭とんび輪を描く昼下り 稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
深川は芭蕉のまほら午祭 稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
祠ある旧家の庭や午祭 高橋正江 末黒野 202005
午祭果てたるあとの月明り 西條弘子 202005
駐在も道化てゐたる午祭 西條弘子 202005

 

2021年2月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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