梅雨ぐもり      29句

梅雨ぐもり  梅雨曇

作品
作者
掲載誌
掲載年月
五位鷺の飾羽隠れ梅雨ぐもり 田中章子 酸漿 200110
梅雨ぐもり端唄の会の着物の香 小黒加支 酸漿 200309
浮島は緑の砦梅雨ぐもり 浅野恵美子 酸漿 200310
梅雨ぐもり鷹の伊良湖に鳶仰ぐ 櫻井幹郎 百鳥 200408
梅雨ぐもり五百羅漢のうす泪 中川美代子 ぐろっけ 200409
指先に磁気のはたらく梅雨ぐもり 高橋あゆみ 200410
梅雨ぐもり蹴上疎水の匂ふ午後 三枝邦光 ぐろっけ 200509
菩提寺に尼ゐる天時梅雨ぐもり 能村研三 200606
梅雨ぐもり窓から子供御輿の声 竹内弘子 あを 200609
梅雨ぐもりコーラスの声明るかり 谷村幸子 200709
大琵琶へ撞く鐘の音や梅雨ぐもり 森ひろ 馬醉木 200809
梅雨ぐもり小鼻欠けたる陶狸かな 塩路隆子 200809
梅雨ぐもりヒトを見飽きし白き虎 村田菊子 遠嶺 200810
梅雨ぐもり二羽の雀のやんちや振り 小野寺節子 風土 200909
梅雨ぐもり森黒々と際だてり 原田達夫 200910
悟りなど漠々として梅雨ぐもり 大橋敦子 雨月 201007
回想の万華鏡めく梅雨ぐもり 田中藤穂 あを 201209
梅雨ぐもり眠れる母の誕生日 川崎利子 201409
掃除機の音の低音梅雨ぐもり きくちきみえ やぶれ傘 201509
梅雨ぐもり酒船石は藪の中 森礼子 雨月 201510
梅雨ぐもり名のみ残れる蛍坂 田中藤穂 あを 201608
函船か曳くタグボート梅雨ぐもり 定梶じょう あを 201708
梅雨ぐもり賽の河原の先は海 大崎紀夫 やぶれ傘 201708
田をつなぐ小さき木橋梅雨ぐもり 小原紀子 末黒野 201909
梅雨ぐもり追悼ミサの声すみて 貫井照子 やぶれ傘 201911
梅雨ぐもり鷺の啄む泥田かな 藤生不二男 六花 202108
梅雨ぐもり真上の空にまるい穴 大島英昭 やぶれ傘 202109
墳山は猫の縄張梅雨ぐもり 半谷洋子 202109
梅雨ぐもり朝から騒ぐ烏二羽 白石正躬 やぶれ傘 202209

 

2023年6月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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