土 筆 4    212句

まゝごとの飯もおさいも土筆かな  星野立子  立子句集

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
女教師を慕ふ少年つくしんぼ 出口賀律子 雨月 200507  
池に出る道でこぼことつくしんぼ 市場基巳 200508  
晦ゆること星へと託しつくしんぼ 島元文 遠嶺 200509  
つくしんぼ亡き妹の分も摘み 高橋英子 ぐろっけ 200509  
逆さ袴につくしんぼうの粗忽なり 大橋敦子 雨月 200605  
袴付けつくし列なし迎へけり 杉山恭子 酸漿 200605  
つくしんぼ肥満児といふ現代語 今瀬剛一 対岸 200605  
ままごとの椀は折紙つくし摘む 秋山蔦 春燈 200606  
まつさきにつくし見つけし里歩き 植松美根子 200606  
和太鼓の音の近づくつくしんぼ 山本歌子 ぐろっけ 200606  
土の香はふるさとの香つくしんぼ 長沼紫紅 200606  
良寛の居さうな野辺のつくしんぼ 八染藍子 200607  
留守番の窓辺に置けるつくしの鉢 小池槇女 火星 200607  
潜望鏡として一本のつくしんぼ 松下道臣 まんまる 200607  
母の忌やつくしこひしの日もすがら 島崎勇作 酸漿 200611  
遠き日の吾と語りてつくし摘む 尾崎省三 ぐろっけ 200703  
つくしんぼ出さうな日和杖と立ち 村越化石 200704  
つくしんぼ蒼き泪をこぼしける 大橋敦子 雨月 200704  
涙なく過ぎし五年やつくしんぼ 高橋将夫 200705  
飛火野の頭こげあるつくし摘む 吉田康子 火星 200705  
土手賑し黄色のセーターつくし摘む 長崎桂子 あをかき 200705  
つくしんぼ折り散らかして反抗期 高根照子 200706  
つくし野にひたぶる一歩二歩三歩 山崎靖子 200706  
雨上がり畦のつくしが頭出す 川崎光一郎 京鹿子 200706  
かの世まで持つてゆく恋つくしんぼ 高橋将夫 200707  
少しづつ生き延びて来しつくしんぼ 村越化石 200707  
みづうみへ傾くつくし摘みにけり 浅田光代 風土 200711  
鏡川に橋の影あるつくしんぼ 雨村敏子 200801  
峡訪へば一月遅れつくしんぼ 島谷征良 風土 200803  
振り向かす力凛々つくしんぼう 木村茂登子 あを 200805  
抱き寄せて子を叱りけりつくしんぼ 小森泰子 馬醉木 200806  
つくしんぼの見上ぐる空の果たてかな 近藤公子 200806  
つくしんぼ生ふるにまかせ藤原京 稲岡長 ホトトギス 200807  
一握の昼のお菜のつくしんぼ 関根洋子 風土 200807  
母と娘とその子とつくし摘みにけり 服部早苗 200807  
つくし萌え一寸先の不安消ゆ 丸山佳子 京鹿子 200807  
タクシーを待たせてつくし摘みにけり 小林奈穂 200807  
マヨネーズ時計回りにつくしんぼ 北島和奘 風土 200901  
つくしんぼまるいぼうしののっぽさん 広瀬結麻 200905  
つくしんぼ子供の頃の通信簿 鈴木多枝子 あを 200905  
つくしんぼ石の碁盤に日当りて 中島陽華 200906  
曼荼羅やつくし囲みの無縁塚 栗栖恵通子 200906  
マンションの子らに囲まれつくしんぼ 澤藤蓑助 200906  
シャベルカーのシャベルで杭をつくしんぼ 丑久保勲 やぶれ傘 200906  
しゃベルカーのシャベルで杭をつくしんぼ 丑久保勲 やぶれ傘 200906  
つくしんぼ摘み足すための後退り 田村園子 200907  
風構ふ高さとなりぬつくしんぼ 淺場英彦 万象 200910  
やや小さく高貴な貌のつくしんぼ 小林共代 風土 200911  
つくしんぼ早すぎたかと首かしげ 竹貰示虹 京鹿子 201003  
どうしても摘み残されるつくしんぼ 柳川晋 201005  
ひとり摘む故郷のつくし無尽蔵 藤井寿江子 馬醉木 201006  
川堤つくし一群れ背くらべし 山口キミコ 201006  
戻らざる雲に伝言つくし摘む 笠井敦子 201006  
つくしんぼ痩せて惚けて仏みち 上谷昌憲 201006  
大邸つくし一群伸びに伸び 友野よし子 酸漿 201006  
夫妻にて摘みし土筆のつくし膳 高木千鶴子 酸漿 201006  
靴の紐ほどけて土筆摘みにけり 有元洋剛 201006  
土筆摘む大きな影の中にゐて 西山美枝子 酸漿 201006  
夫妻にて摘みし土筆のつくし膳 高木千鶴子 酸漿 201006  
写真の母はいつも端つこつくしんぼ 千田百里 201007  
乳母車囲む笑顔やつくしんぼ 武司琴子 ぐろっけ 201007  
夕星や帰りを急ぐつくしんぼ 梶浦玲良子 六花 201007  
伊吹山仰げる墓地のつくしんぼ 平届澪子 六花 201007  
土筆出るまでのひと月なら待つわ 池田澄子 201007  
土筆生ふ今年は父の忌に遅れ 西川みほ 末黒野 201007  
名を知らぬ草花も摘み土筆摘み 内田俊弘 201007  
ぎつしりと箱にお稲荷土筆摘む きくちきみえ やぶれ傘 201007  
両肘は三脚代り土筆撮る 北川キヨ子 201007  
かがまりし人に土筆の殖えゐたり 蘭定かず子 火星 201007  
応援の中途に土筆摘みにけり 松井倫子 火星 201007  
人知れず土筆一本大手門 大坪景章 万象 201007  
廃校の庭の土筆を採りにけり 高倉恵美子 201008  
保母の耳ふたつで足らずつくしんぼ 大沼遊魚 倭彩 201009  
つぎつぎと土から生命つくしんぼ 増田甚平 ろんど 201009  
内灘や団結小屋に土筆生ふ 定梶じょう あを 201010  
土筆摘む何でも入るランドセル 児玉寛幸 馬醉木 201012  
日に摘みし土筆を夜に広げけり 田尻勝子 六花 201103  
高齢をすっかり忘れ土筆摘む 田中藤穂 201103  
紫の雲仰ぎては土筆摘む ことり 六花 201104  
向き合うて土筆の袴取りゐたる ことり 六花 201104  
岩の間にひしめきて立つ土筆たち 阿部ひろし 酸漿 201104  
袴まだ固きを遺しつくし摘む 塩路隆子 201105  
つくしらの一揆蜂起や古戦場 塩路隆子 201105  
木の橋をとんとん渡るつくしんぼ 荒木甫 201105  
競馬場見ゆる堤のつくしんぼ 廣畑忠明 火星 201105  
野にあればはや日溜のつくしかな 東芳子 酸漿 201105  
つくしんぼ線路の脇に二三日 木村茂登子 あを 201105  
土筆生ふる脇参道や朝日燦 坂上香菜 201105  
空酒樽のそこいら土筆あまたあり 石脇みはる 201105  
土筆摘み地球に歳を訊ねをり 柳川晋 201105  
廃校の門に摘みたる土筆かな 高倉恵美子 201105  
健やかに畦の土筆と伸びをせり 加納淳子 六花 201105  
地震ふままにふるへてつくしんぼ 荒木甫 201106  
つくしんぼ添えられ届く菓子の折 中尾廣美 ぐろっけ 201106  
弾みをる園児の声よつくしんぼ 工藤美和子 酸漿 201106  
バラの花束数多の棘を知りつくし 堀内一郎 あを 201106  
土筆摘むけふが最後の園の庭 鈴木照子 201106  
何時しかに野摘み土筆のパック売り 中本吉信 201106  
かにかくに土の香恋し土筆つむ 笹井康夫 201106  
土筆摘む誰となき人想ひつつ 丹羽啓子 馬醉木 201106  
土筆踏み上棟式の餅拾ふ 小林朱夏 201106  
焦がされてよりの土筆の目覚めやう 相良牧人 201106  
その色のゆかし土筆の胞子かな 堀志皋 火星 201106  
ぞつくりと土筆余震はまだつづく 大畑善昭 201106  
介護士の土筆に停めし車椅子 秋山悌歩 末黒野 201106  
土筆に声あげ妓王寺の戻り道 金森信子 雨月 201106  
庭石を囲み土筆の丈揃ふ 阿部文子 酸漿 201106  
ひとこまの帰らぬ昔つくしんぼ 永塚尚代 ぐろっけ 201107  
つくしんぼ摘んでそのままねころんで 根橋宏次 やぶれ傘 201107  
土筆摘む核の微塵を怖れつつ 相良牧人 201107  
土筆摘むはかまの始末託ちつつ 田伏博子 ろんど 201107  
病室に土筆を摘みて長男来 北村香朗 京鹿子 201108  
日の匂ひ土の匂ひの土筆摘む 吉永すみれ 風土 201112  
気のつけば土筆の原でありしこと 伊藤とほ歩 ホトトギス 201203  
摘んでみしだけがこんなに土筆かな 伊藤とほ歩 ホトトギス 201203  
踏みさうに踏みさうに摘む土筆かな 伊藤とほ歩 ホトトギス 201203  
まほろばの大地すなはち土筆の野 伊藤とほ歩 ホトトギス 201203  
つくしんぼ生うてすこしく前のめり 辻美奈子 201204  
今日摘まねば明日は知らずつくしんぼ 木村茂登子 あを 201204  
つくしんぼ噴砂かぶりし地に長けて 佐々木よし子 201205  
つくしんぼ泣く子踊る子わらわらと 赤座典子 あを 201205  
散歩道ベンチの脇に土筆坊 青木英林 かさね 201205  
灰寄せのしばらく土筆野のそぞろ 和田照海 京鹿子 201205  
土筆野へ連れ出す靴の履きはじめ 湯橋喜美 201205  
つくし和袋回しの興増せり 木島茶筅子 かさね 201206  
つくしんぼ鉄路に音の伝はり来 林いづみ 風土 201206  
退屈のふりなどしてるつくしんぼ 藤田素子 火星 201206  
トラ結婚ゴリラ結婚つくしんぼ 中原幸子 船団 201206  
つくし摘む紙鉄砲に撃たれつつ 火箱ひろ 船団 201206  
父祖の地を離れられずにつくしんぼ 上野かりん 万華鏡 201206  
水かたき土手にほちほち土筆生う 佐藤喜仙 かさね 201206  
煮びたしの土筆盛られし赤絵皿 石脇みはる 201206  
土筆つみの約束またず逝きし友 谷村幸子 201206  
早々と土筆をつみて供えけり 谷村幸子 201206  
堤細く土筆丸丸出でにけり 岩下芳子 201206  
赤錆びの鉄路に土筆津波跡 品川鈴子 ぐろっけ 201206  
湖底に村在りしむかしの土筆摘む 小林和子 風土 201206  
畦とんで土筆の国へ入りにけり 浅田光代 風土 201206  
通学路歌ふがごとく土筆伸ぶ 安永圭子 風土 201206  
道の端に並ぶ石仏土筆の芽 羽賀恭子 201206  
翔ぶやうなかたちに雲やつくしんぼ 根橋宏次 やぶれ傘 201207  
追ひついて夫に見せたる土筆かな 西村節子 火星 201207  
ぎくしやくのとれて土筆の卵綴じ 有本惠美子 ろんど 201207  
土筆野に歓声あぐる都会の児 山本漾子 雨月 201207  
ほんによき距離に塔あり土筆摘む 和田崎増美 雨月 201207  
駒繋ぎ残れる里の土筆摘む 宮平静子 雨月 201207  
一つ摘み土筆を探す目となりぬ 山咲和雄 末黒野 201207  
たまたまといへばたまたま土筆摘む きくちきみえ やぶれ傘 201207  
土筆摘む昨夜の雨は今朝晴れて 廣瀬雅男 やぶれ傘 201207  
先頭は一年生やつくしんぼ 野畑さゆり 201208  
むさし野の一隅群るるつくしんぼ 岡田史女 末黒野 201208  
天道虫土筆に登り飛び翔つる 池田倶子 雨月 201208  
土筆つむ茂吉の国の土筆とて 尾崎みつ子 雨月 201208  
てつぺんに雨粒のせたる土筆かな 赤松有馬守破天竜正義 六花 201212  
天国に近き磧や土筆摘む 稲畑廣太郎 ホトトギス 201303  
この土手に恋捨てに来て土筆摘む 稲畑廣太郎 ホトトギス 201303  
快気祝ひ寒の土筆を土産とす 中島玉五郎 201303  
一面の土筆野となる野外ミサ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201304  
下りてくる雲あり土筆摘みにけり 高倉和子 201304  
忘るるは大悲なりけりつくしんぼ 上山永晃 鶴翼 201305  
木の葉散りつくし天域展げたる 安武晨子 201305  
不時着の紙飛行機が土筆野に 久保東海司 201305  
十誉めて一叱りけりつくしんぼ 田嶋洋子 七線譜 201306  
つくしんぼ並ぶ舗装のひび割れを 川村文英 ろんど 201306  
土筆摘む時の流れに拘はらず 伊藤純子 201306  
土筆生ふむかし攘夷の砲台址 松本幹雄 馬醉木 201306  
土筆ん坊摘みし堤や渡し舟 川井素山 かさね 201306  
のんびりと節伸ばしたる土筆かな 池内とほる かさね 201306  
日だまりと言へど土筆はさびしいぞ 安居正浩 201306  
子と九九を唱へ土筆の袴とる 田所節子 201306  
土筆生ふ地球がまるく見える丘 神蔵器 風土 201306  
毛氈に忘れて行きしつくしんぼ 松本恒子 ぐろっけ 201307  
靴紐を結ぶ手がのび土筆折る 師岡洋子 ぐろっけ 201307  
幼小中並ぶ校舎や土筆原 粟倉昌子 201307  
摘み来たる土筆あれこれ夕の卓 伊藤純子 201307  
たんと煮て一箸で足るつくしんぼ 布川直幸 201403  
土手浅く寄り添ひをりしつくしんぼ 森理和 あを 201404  
5クール終へ土手を歩けばつくしんぼ 斉藤裕子 あを 201404  
相槌をどこで打たうか土筆んぼ 秋葉貞子 やぶれ傘 201404  
ままごとはみんなが主役つくしんぼ 栗原公子 201405  
土筆伸ぶ水野左近の屋敷跡 宮崎左智子 201405  
土筆野に玄海の風母の声 小林朱夏 201405  
円周率果てなくあるやつくしんぼ 大日向幸江 あを 201405  
円墳に土筆顔出す兼好忌 中島昌子 201405  
夫の介護の帰路や夕日のつくしんぼ 長谷仁子 春燈 201405  
歩きつつ土筆をさがす目付きかな だいじみどり 201405  
途中下車の自問自答やつくしんぼ 菅野蒔子 末黒野 201406  
土筆摘む一揆蜂起の川堤 塩路隆子 201406  
土筆野に握りめし食ふ男かな 福島せいぎ 万象 201406  
遠富士や土筆は丈を競ひ合ひ 礒貝尚孝 201406  
日と風に一喜一憂つくしんぼ 岩月優美子 201406  
母の指加へ数ふるつくしんぼ 能勢俊子 馬醉木 201406  
来世また土筆生ゆる野に生れたし 川村文英 ろんど 201406  
上昇はつくしんぼから遠ざかる 高橋将夫 201406  
土筆出てちちんぷいぷい早よ癒えよ 荒井和昭 201406  
嬉々の声上ぐ日溜りのつくしんぼ 大村仍子 雨月 201406  
茎太き明日香の土筆摘みにけり 池田光子 風土 201406  
のつぱらに袴とられし土筆かな 宮崎高根 201406  
湖畔ゆく句碑に土筆に歩を止めて 大石よし子 雨月 201406  
ひょっこりと挨拶をする土筆かな 志貴香里 201406  
土筆すこやか戦下にも平和にも 鳥居美智子 ろんど 201407  
土筆摘む水平線をま向ひに 浜福恵 風土 201407  
憲法九条こはさずにもつつくしんぼ 鴨下昭 201407  
来た道を戻れば土筆長けてをり 住田千代子 六花 201408  
村中にポストは一つ土筆生ふ 恩塚夕子 馬醉木 201408  
剣豪は長者の血筋初土筆 鈴鹿仁 京鹿子 201410  
朝顔を育ていつくしみ宿題に 東秋茄子 京鹿子 201410  
一本の土筆に動き初む大地 稲畑廣太郎 ホトトギス 201503  
土筆野へ船出をしたる一俳徒 稲畑廣太郎 ホトトギス 201503  
土筆摘む日出づる国の小市民 稲畑廣太郎 ホトトギス 201503  
這ひつくばり目を皿にして土筆摘む 稲畑廣太郎 ホトトギス 201503  
土手といふ褥に土筆並びけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201503 土筆→ 5

 

 

2020年4月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。