登 山 4   70句
作品
作者
掲載誌
掲載年月
一合目馬返してふ登山口 長尾タイ 末黒野 201604
九合目足に重たき登山靴 長尾タイ 末黒野 201604
ことことと登山電車や春の旅 大湊栄子 春燈 201605
富士塚に登山口あり草萌ゆる 廣瀬雅男 やぶれ傘 201605
売店に人影のなき登山口 柴田佐知子 201607
登山靴自分さがしに行くといふ 熊川暁子 201608
先頭を代りて鳴らす登山鈴 成田美代 201609
登山口てふ緑青の噴く大鳥居 中山皓雪 201609
郭公の次の声待つ登山口 林八重子 馬醉木 201609
登山帽集まつてくる酒場かな 町山公孝 201609
山男の子が置きくれし登山杖 加藤富美子 201609
道標に掛けて息継ぐ登山帽 藤代康明 201609
いただきに雲降りて来し登山口 佐津のぼる 六花 201609
縦走は昔語りや登山靴 松本文一郎 六花 201609
似合っても似合はなくとも登山帽 中川句寿夫 あを 201609
銅の大鳥居より登山道 青谷小枝 やぶれ傘 201609
山へ行かない山の日の登山靴 成田美代 201611
頂上は風が強しと登山口 内海保子 万象 201701
似合ひても似合はなくても登山帽 中川句寿夫 ここのもん 201705
じぐざぐに登山道行く夏帽子 山田天 雨月 201708
登山小屋碍子顕はに寝まりけり 能村研一 201709
水楢の下に水飲む登山帽 箕輪カオル 201710
登山すや修験の巌仁王立ち 南光翠峰 馬醉木 201710
ホームより登り始る登山駅 田村すゝむ 風土 201710
円虹に手をふつてゆく登山隊 山田春生 万象 201710
登山帽ふり風自在雲自在 和田華凜 ホトトギス 201711
鹿避けの柵を開いて登山道 須賀敏子 あを 201711
源泉のにほひ漂ふ登山口 菊池洋子 やぶれ傘 201710
杉の実のどさと落ちたる登山口 島野ひさ 万象 201803
天守閣頂上までといふ登山 稲畑廣太郎 ホトトギス 201807
腰太き女人先行く登山靴 大橋松枝 201809
来し道を望む薄暮の登山小屋 須賀敏子 あを 201808
けもの道交差してをり登山道 平居澪子 六花 201810
山は呼ぶ万歳の声登山杖 橋本くに彦 ホトトギス 201811
山笑ふ紐しめなほす登山靴 横山さくら 春燈 201904
出勤の群れに紛れる登山帽 塩谷則子 船団 201910
登山道茶屋の残骸そこここに 加藤直人 末黒野 201911
登山靴こんなとこにもディスタンス 波戸辺のばら 202009
山の日やリモート登山それも又 須賀敏子 あを 202010
一合目二合目ゆるり富士登山 中野千代子 末黒野 202011
嶺嶺の風吹き上ぐる登山シャツ 田中とし江 202101
登山杖十五代目に譲られし 稲畑廣太郎 ホトトギス 202107
登山小屋明日頂上といふ熟寝 稲畑廣太郎 ホトトギス 202107
登山口発終バスは十六時 小林和子 202108
登山小屋盥にあける米二合 青谷小枝 やぶれ傘 202109
登山靴しまひしままに年重ね 長尾タイ 末黒野 202109
修験者を気取る山道登山杖 太田良一 末黒野 202109
聞き慣れぬ鳥の鳴き声登山 毛利直子 末黒野 202109
登山靴仲良く並べ足湯かな 小山寿子 風土 202110
生涯の吾が勲章や登山杖 西村白仔 京鹿子 202111
新しきリュック枕に登山小屋 井上和子 202112
登山靴の音に馴れたる山の禽 兒玉充代 202112
富士塚も登れば登山紅葉散る 辻前冨美枝 202202
谷戸を過ぎ直す靴紐登山口 板谷俊武 末黒野 202204
遥かなる槍よ穂高よ登山杖 布施由岐子 末黒野 202204
登山部の募集広告山笑ふ 笹村政子 六花 202206
あの人も耳遠くなる登山帽 須賀敏子 あを 202210
里山の路の白百登山道 田中臥石 末黒野 202212
露天風呂のわきを登山者山もみぢ 野口希代志 やぶれ傘 202302
登山口まづ祓ひたる山開き 松田明子 202302
梅香る村の外れの登山口 須賀敏子 あを 202305
登山→ 1

 

2023年7月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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