心 太 1     150句

あさら井や小魚と遊ぶ心太    一茶

心太  心天

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
籠居や芥子きかせて心太
水原春郎
馬醉木
199808
ところてん知らない土地へ来たからは
林朋子
船団
199811
ところてん過去たはやすく消えてゆく
樺山翠
雨月
199901
間の悪きところで切れる心太
嵯峨根鈴子
火星
199907
けんかしてラムネ宇治金ところてん
朝倉晴美
船団
199908
心太娑婆のゆふぐれよかりけり
高橋邦夫
風土
199909
一箸に身の揺れおよぶ心太
藤村真理
199909
癌検査パスして食べる心太
久保田一豊
いろり
199909
子に弱気見抜かれてをり心太
鈴木まゆ
馬醉木
199910
参道の始まる森や心太
三橋泥太
遠嶺
199910
鍋蓋の収まり宣しところてん
伊藤格
199910
日の高いうちの心太愛
増山美島
海程
199910
心天突いてこころの濁りなき
藤村真理
199910
親しさの言葉飾らず心天
木谷尚子
俳句通信
199910
心太天草煮込み商へり
藤田千代江
199911
四五人で満席の茶屋ところてん
山田久子
199912
ところてん食う寝るところ四畳半
山本純子
船団
199912
大海に忘れ去られたところてん
尾上有紀子
わがまま
200002
気位の高き局やところてん
山田六甲
六花
200006
心太子供集まる店先に
林田加杜子
いろり
200007
ところてん食べ須く単純に
安藤和子
海程
200008
浅草寺老女二人で心太
久保田一豊
いろり
200008
心太死にゆく人の目がきれい
小川真理子
銀化
200008
母は蜜わたし酸つぱいところてん
辻享子
六花
200008
ほのぐらき母の世が見え心太
中村智恵子
200008
自分史の草案浮かぶ心太
塩路隆子
精鋭選集
200008
心太喉通るため透きとほる
後藤立夫
ホトトギス
200009
ところてん犬黒ければクロと呼ぶ
黒田咲子
200009
心太のつゆ飛び跳ねし小鼻なり
村上留美子
火星
200009
計らひは見えぬがよろしところてん
森谷彰
銀化
200009
箸にかけこぼるだけこぼす心太
中川濱子
ぐろっけ
200009
心太いさかいの種なんだっけ
中原幸子
遠くの山
200010
だんだらの日の射す桶に心太
鬼頭桐葉
春蘭
200010
手のインキ紙で拭ひて心太
梅田泰正
ぐろっけ
200010
心太啜るよりみちのくの旅
稲畑廣太郎
ホトトギス
200011
山頂の札所の茶屋の心太
谷村睦子
200012
下積の切子の皿の心太
小室澄江
京鹿子
200103
はらからはほどよく老いぬ心太
朝妻力
俳句通信
200107
墓石の文字決めあぐむ心太
大和田鏡子
俳句通信
200107
亀の首動いたやうな心太
石橋翠
いろり
200107
あてのなき視線たどりて心太
後藤志づ
あを
200107
ところてん一蓮托生なる奢り
中原道夫
銀化
200108
筒抜けの方言親し心太
橋本靖子
200109
健康と表彰されて心太
大曽根育代
遠嶺
200109
心太北アルプスの水を引き
成澤桂助
百鳥
200109
谷川へせり出す茶店心太
志水千代子
俳句通信
200109
心太指にあつまる血のありし
掛井広通
200109
心天あとからついてくる理屈
森麟
銀化
200109
杉山に杉山の影心太
南うみを
風土
200110
知り合ひによく遇ふ日なり心太
花島陽子
遠嶺
200110
シドニー・シェルダン片寄せてあり心太
岡和絵
火星
200110
心太真つ赤な嘘をつきとほす
岡本明美
俳句通信
200110
心太すする父ゐて生家なり
荒井千佐代
200110
兄弟に知らぬ一面ところてん
藤井みち子
200110
心太石割る力得ざるとも
田中峰雪
雨月
200110
物忘れせしこといくつ心太
八田節子
ぐろっけ
200110
突立を昼餉の膳に心太
岡久枝
酸漿
200111
ところてん爆笑はありえないだろう
九堂夜想
海程
200111
ところてんすすれば沖に軍艦が
坪内稔典
船団
200111
ところてん妻とすすりて法隆寺
安養寺美人
200112
心太硝子に未来を聞いている
宮嵜亀
船団
200112
一線を引くやうところてん泳ぐ
堀川夏子
銀化
200206
今ゐる星は宇宙のしずく心太
佐藤喜孝
あを
200206
おさわがせの車ゆつくり心太
土肥屯蕪里
雲の峯
200207
きかぬ気の顔揃ひけり心太
坂本フジ
帆船
200207
心太いろいろな傘通り過ぐ
宮澤さくら
遠嶺
200208
心太名立たる橋の茶店古り
高村洋子
遠嶺
200208
心太川の名だけの残る町
佐藤千代子
帆船
200208
嘘すこし見え隠れしてところてん
中島あきら
200208
言の葉や裏表なき心太
天野きく江
200208
よく売れてゐる婦人部の心太
朝妻力
雲の峰
200208
心太突き出されたる波濤かな
宮原みさを
花月亭
200208
善光寺街道あんみつ心太
宮原みさを
花月亭
200208
心太一ト突き青い青い空
宮原みさを
花月亭
200208
ふたりゐて忘れ易くてところてん
波田美智子
をりをりに
200208
座布団を四角に積んで心太
後藤志づ
あを
200209
高波の注意看板心太
小川洋子
帆船
200210
黒砂糖子の馴初めの心太
大堀鶴侶
雨月
200210
心太尋常ならぬ酢の利き目
竹内喜代子
雨月
200210
心太法要終へし帰りなり
木下野生
200210
ゆつくりと二人の刻や心太
山口順子
馬醉木
200211
ところてん目鼻のつかぬことばかり
滝沢環
京鹿子
200211
竹林の大きく揺れて心太
植松美根子
200211
心太疑問がひとつのこりけり
浜麻衣子
六花
200211
心太に噎せたる齢かも知れず
長沼三津夫
200211
どう掛けてもぐらつく椅子や心太
永田香澄
ぐろっけ
200211
心太一気に啜り主人公
永田香澄
ぐろっけ
200211
よく笑ふ娘となりぬところてん
高橋英子
ぐろっけ
200211
心太水の如くに突き出され
粟津松彩子
ホトトギス
200212
酔ひ醒めの心太てふ美味のもの
坂井建
ホトトギス
200212
麻雀に駆引のあり心太
陶山泰子
ぐろっけ
200212
時季なれば三度の飯に心太
谷渡末枝
万象
200212
薄給といへども心太つるり
田村はじめ
銀化
200301
つれあひに逝かれし同士ところてん
刈米育子
200302
心太売れゐて新しき季節
後藤立夫
円虹
200305
心太箸に躍つてをりにけり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200307
心太京に上ルと下ルあり
神蔵器
風土
200308
晩年不足思ひなほして心太
堀内一郎
あを
200308
ところてん話して楽になることも
楠原幹子
200309
心太食べて少年無表情
榎本孤星
築港
200309
陰口も愚痴も流して心太
大森玲子
築港
200309
渓流のそばの床几で心太
川村政枝
築港
200309
しばらくは生きられるかも心太
中上照代
火星
200309
デジタルの世に住んでゐて心太
梅村すみを
200310
立ち上がる雲に脚あるところてん
山崎靖子
200310
脇道に逸れし話や心太
徳丸峻二
風土
200310
さそはるる骨太の文字心太
藤井美代子
帆船
200310
湧き出づる大師の水に心太
永野秀峰
ぐろっけ
200310
大河黄色なり命日の心太
中島陽華
200311
名のみ知る先祖の話心太
吉田多美
京鹿子
200311
さからはぬこと覚えたり心太
田中倫代
ぐろっけ
200311
心太海の匂ひをすすりけり
苑実耶
200407
黄金の茶室見し日や心太
望月由紀子
帆船
200407
心太札所巡りの道すがら
十河恭子
雲の峰
200407
水風呂の顔難しき心太
深澤鱶
火星
200408
空海展のほとぼりさます心太
黒坂綾子
200408
深山路に日矢さしてをり心太
柴田靖子
200409
心太すする口許母似なる
水谷とく
築港
200409
一本の竹箸そへて心太
水谷とく
築港
200409
本格の突き出し具なり心太
木下もと子
200409
少年にうすき髭あり心太
鈴木多枝子
あを
200409
せせらぎの縁台で待つ心太
九万田一海
河鹿
200410
泣き言も一緒に啜る心太
黒田美恵子
春燈
200410
心太己が挽歌を口遊み
柴田孤岩
草の花
200410
成り行きで嫌ひと言へず心太
隅田享子
200411
心太途切れし昔つなぐ友
加茂志津子
帆船
200411
お日さまのマークがずらり心太
雨村敏子
200411
幻の世に心太食べてをる
谷口佳世子
200411
けふ在るはと老いること心太
山元志津香
八千草
200411
ところてん突けば手元に風生まれ
伊藤トキノ
200412
子宝ゐぬ児が撫でてゐる心太
直井たつろ
風土
200507
蚊帳吊らず簾は巻かず心太
高橋将夫
星の渦
200507
みたりゐて四人くははり心太
中野京子
200508
このところ膝が痛くて心天
荒木甫
200508
うちを共に明かして心太
濱崎恵美子
河鹿
200509
ピタゴラスの定理がどうの心太
有田蟻太
200509
抗ひもせず押し出され心太
中村龍徳
200509
胃の調子今日はよく合ふところてん
藤田信義
春燈
200509
心太だけが苦手な亭主哉
二宮一知
万象
200509
御輿洗ひの雨となりけり心太
神蔵器
風土
200509
心太突くに一瞬息止むる
渡辺清子
200509
鏡台の椅子借りてくる心太
杉浦典子
火星
200510
心太愚直を論ず一家族
園多佳女
雨月
200510
作務衣着て喫茶店主や心太
塩田博久
風土
200510
心太すするや雲のない夜空
芝生南天
河鹿
200510
心太酢の効きすぎしもの好む
内田せつ予
築港
200510
詫状の右肩上がり心太
吉田明子
200511
無一文なりし戦後よところてん
田中藤穂
あを
200511
ところてんすすりどこかをまさぐりぬ
坊城俊樹
ホトトギス
200602

 

2019年6月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。