竹の春 2   75句
作品
作者
掲載誌
掲載年月
天秤を担ふ母の字竹の春 鈴鹿呂仁 京鹿子 201510
重箱を洗ひ重ねし竹の春 小嶋恵美 春燈 201511
お兄ちゃんも絵馬に一描き竹の春 赤座典子 あを 201511
塩地蔵にたのむ一病竹の春 岡真紗子 201511
ビル工事音のとほのく竹の春 渡邊孝彦 やぶれ傘 201512
子規の墓八重の墓にも竹の春 中村洋子 風土 201512
竹の春老いてたやすく従はず 田岡千章 201602
寄りかかる幹しなやかに竹の春 升田ヤズ子 六花 201602
竹の春塗り替へられし風の色 稲畑廣太郎 ホトトギス 201606
年尾像視線の先の竹の春 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609
新しき縁深めて竹の春 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609
西へ行く車窓を満たし竹の春 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609
かぐや姫降りて来さうな竹の春 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609
身長は登四郎ゆづり竹の春 能美昌二郎 201611
若人の育ちて五輪竹の春 篠原幸子 春燈 201611
駕籠舁きの幅の石段竹の春 平田はつみ 馬醉木 201612
青空の大きくゆらぐ竹の春 西岡啓子 春燈 201612
竹筒の竹箆入れや竹の春 下山田美江 風土 201701
孫の顔見るが良薬竹の春 植村蘇星 京鹿子 201701
境界石はFの七竹の春 中島陽華 201702
次郎吉の墓も晴ればれ竹の春 飛高隆夫 万象 201702
百年の学びの窓や竹の春 江見悦子 万象 201702
その中に子を抱く羅漢竹の春 菊池洋子 やぶれ傘 201702
占めてゆく庭の一劃竹の春 稲畑汀子 ホトトギス 201709
東京に雀のお宿竹の春 稲畑廣太郎 ホトトギス 201709
銜へ煙草の父の写真や竹の春 能村研三 201711
ひとつ灯の開山堂や竹の春 近藤暁代 馬醉木 201712
区役所の福祉課の窓竹の春 田中藤穂 あを 201711
化野へ木もれ日拾ふ竹の春 石田きよし 201712
竹の春子ら真剣に坐禅組み 福岡かがり 雨月 201801
薬医門の風に虚子句碑竹の春 城戸ひろみ 雨月 201801
詩は風のごとく生まれて竹の春 木暮陶句郎 ホトトギス 201803
参磴の手摺ひんやり竹の春 佐津のぼる 六花 201803
竹の春風の声聴く人知れず 中川のぼる 201811
石庭の白砂波打つ竹の春 黒滝志麻子 末黒野 201812
ごそごそと何やら奥で竹の春 中堀倫子 201812
姫去りし節の金色竹の春 柴崎甲武信 春燈 201812
豪快に笑ふ幼児竹の春 植村蘇星 京鹿子 201901
天王山の麓取り巻く竹の春 塩見治郎 雨月 201902
竹の春旅に出るかとさんざめく 治部少輔 201904
新しき筆の弾力竹の春 伊藤隆 201908
里山を膨らませゆく竹の春 稲畑廣太郎 ホトトギス 201909
竹の春よりワイナリー開けゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201909
道端の小石を蹴つて竹の春 天野美登里 やぶれ傘 201911
人声や雀とび立つ竹の春 堺昌子 末黒野 201911
断捨離へまだまだ遠し竹の春 岩月優美子 201912
百幹の音なきあした竹の春 西村操 雨月 201912
開け放つ広縁に風竹の春 高橋まき子 風土 201912
薬医門の風のそよ吹く竹の春 西村しげ子 雨月 202001
濁点のやうな野小屋や竹の春 山中志津子 京鹿子 202001
土手脇の小ながれに雑魚竹の春 湯本正友 やぶれ傘 202002
行き着けば寺の裏側竹の春 渡邉孝彦 やぶれ傘 202010
掛橋のかけ替へらるる竹の春 天野美登里 やぶれ傘 202010
まつすぐに風抜けてゆく竹の春 浅田光代 風土 202012
無住寺の燐寸の湿り竹の春 加賀荘介 202012
微かなる風が音生む竹の春 松下道臣 202102
孫の背の伸びしと便り竹の春 松浦哲夫 末黒野 202102
谷戸奥の日の差すあたり竹の春 柿沼盟子 風土 202102
子等はみな五十路となりて竹の春 山田佳子 202106
新しき首相決りて竹の春 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
竹の春首相官邸主替はり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
曇天を掃き清めたる竹の春 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
岩に彫りし地蔵三尊竹の春 沼田巴字 京鹿子 202110
さはさはと風の遊べり竹の春 田邑利宏 202110
寡黙から胸すく一語竹の春 阪倉孝子 202111
堰音の高まる寺領竹の春 加藤静江 末黒野 202112
宅配の慣れぬコースや竹の春 伊藤鴉 末黒野 202112
古民家の池の辺や竹の春 佐藤まさ子 春燈 202201
橋一つ渡れば嵯峨野竹の春 今村千年 末黒野 202201
竹の春細道登る配膳車 伊藤鴉 末黒野 202201
朝からの雨上りけり竹の春 天野美登里 やぶれ傘 202201
程程をゆるゆるとゐる竹の春 井上菜摘子 京鹿子 202210
木漏れ日の嵯峨野に刺さる竹の春 谷口一献 六花 202212
本堂の揺らぐ灯影や竹の春 大川暉美 末黒野 202302
竹の春→ 1

 

2023年9月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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