待 春 2    49句

待春や氷にまじるちりあくた  智月

春待つ  待春

作品
作者
掲載誌
掲載年月
一人居の待春の灯をともしけり 水谷文謝子 雨月 201703
待春の草にわづかな湿りかな 成田美代 201704
待春の木肌うるほふ雑木山 内海良太 万象 201704
待春や富士に向ひて深呼吸 山本とく江 万象 201704
絵具より待春の海絞り出す 岩木茂 風土 201704
待春や鉈目木目の木つ端仏 鈴木まゆ 馬醉木 201704
待春や近江の人の雪だより 笹村政子 六花 201705
待春やポケット多き旅鞄 森清信子 末黒野 201705
待春の三日月高く出でしかな 正谷民夫 末黒野 201705
待春の空や羽搏くものの殖え 西川保子 春燈 201803
待春やすり寄るやうに鯉の口 菊地光子 201803
待春の縄もて大波小波かな 千田百里 201803
待春の屋根に大きな音一つ 兵藤惠 201803
待春のお馬の堆肥ひとふくろ 笹村恵美子 201803
待春や外出用の靴みがき 秋山蔦 春燈 201804
しつとりと立つ待春の建礼門 北川孝子 京鹿子 201804
待春の息少しづつ窓を拭く 能美昌二郎 201804
待春の御苑暦日彷彿と 川村欽子 雨月 201804
待春の日差しの中の畑のもの 水谷文謝子 雨月 201804
遡るとき待春の魚となる 岩岡中正 ホトトギス 201807
待春のマラカスちよつと振つてみる 田辺博充 201901
待春の河馬の口より陽のこぼる 鈴鹿呂仁 京鹿子 201903
待春の耳にやさしいフランス語 たかはしすなお 201904
待春のパスタソースのみどりいろ はしもと風里 201904
待春の神鈴しかと鳴らしけり 小山繁子 春燈 201904
待春や天地の光ふところに 近藤喜子 201904
待春の木椅子溢るる日の斑かな 元和木恵美子 馬醉木 201904
待春の音迸る辻の井戸 池野つむぎ 馬醉木 201905
身をめぐらせて待春の風見鶏 佐津のぼる 六花 201905
待春の語尾はね津軽なまりかな 森田節子 風土 201905
待春の高音一笛能始まる 秋友昌子 雨月 201905
待春の空いつぱいに枝ひろげ 和田華凛 ホトトギス 201906
待春や二円切手の兎跳ぶ 鈴鹿呂仁 京鹿子 202001
待春の冬子夏子の老姉妹 火箱ひろ 202003
待春や手向けの水の墓碑伝ふ 田中佐知子 風土 202004
待春の窓を磨くや空青き 片岡さかえ 末黒野 202005
待春のバギー双子の深眠り 石黒興平 末黒野 202005
待春や汀に揺るる舫ひ舟 森清堯 末黒野 202005
待春や昨夜と変はらぬ母の息 秋津令 202006
待春や悔い多ければ殊更に 赤川誓城 ホトトギス 202007
待春や悔い多ければ殊更に 赤川誓城 ホトトギス 202007
待春や五分遅れの鳩時計 六車佳奈 風土 202104
待春のフェリーは白くふくらみて 河崎祐二 202104
待春や感染人数減らぬ日々 両角富貴 末黒野 202104
待春や浅瀬に動く小さき泡 久保久子 春燈 202204
待春の一歩は未知の未来あしたへと 鷺山珀眉 京鹿子 202204
待春や袋の中で鳴る土鈴 上野紫泉 京鹿子 202205
待春やおろしたてなるスニーカー 石黒興平 末黒野 202205
待春や雄猫の首長く伸び 沼崎千枝 末黒野 202205
待春の日差しを撥ねて鍬と鎌 南うみを 風土 202205
待春の友を誘ひハーブの湯 平居澪子 六花 202205
待春の餅を搗きしと持ち呉れし 福地タカ 202206
待春や天文台は沖に向き 大西乃子 202212
待春→ 1

 

2023年2月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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