台 風 7   102句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
孫留守居台風頭上通過中 水野弘 ぐろっけ 201209
犬の目に涙台風接近中 藤田素子 火星 201209
朝の浜台風一過の烏賊拾ふ 菅原孟 かさね 201210

 ことり死去十二廻り目の満月

台風のみそぎ終へたる望の月

山田六甲 六花 201210
台風を払ひて月の上りけり 山田六甲 六花 201210
台風の近づきつつある不安かな 高橋照子 雨月 201210
颱風の目にゐて含む塩の飴 塩路隆子 201211
台風の逸れてゆきたるけふの月 築城百々平 馬醉木 201212
台風去り漁夫の寄り合ふ船溜り 川井素山 かさね 201212
風強き台風一過深呼吸 岡野安雅 かさね 201212
台風にゆれし佛壇埃舞ふ 長谷川としゑ ぐろっけ 201212
トタン屋根台風十七号と去ぬ 小嶋洋子 201212
颱風の逸れたる夜の塗柄盃 川端俊雄 火星 201212
台風の落し物なる栗の毬 北村ちえ子 六花 201212
雨台風スカイツリーへ是が非なり 柳本渓光 ろんど 201212
蝋燭を部屋の真中に颱風圏 吉田葎 201212
東京の星数へをり台風過 佐渡谷秀一 春燈 201301
台風来お預け食らふハネムーン 藤田かもめ ぐろっけ 201301
台風の置き忘れしかごみ芥 古林田鶴子 ぐろっけ 201301
台風過ぎ研ぎ澄まされし星一つ 三浦澄江 ぐろっけ 201301
台風の物置犬も小屋もろとも 村田とくみ ぐろっけ 201301
台風裡はやも点れる常夜灯 城戸緑 末黒野 201301
台風の過ぎたる虫の集きけり 筒井八重子 六花 201301
台風の過ぎし西空赤く染む 筒井八重子 六花 201301
台風の仕舞ひの風に雨少し きくちきみえ やぶれ傘 201301
颱風裡厨の整理捗れり 村田とくみ ぐろっけ 201302
台風禍糶桶三日伏せしまま 安岡みさき 万象 201307
唐突にみぎむけ右の夏颱風 篠田純子 あを 201308
颱風の下人小さく人小さく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201309
颱風のやうに迷走したる我 稲畑廣太郎 ホトトギス 201309
颱風の一生といふ十日間 稲畑廣太郎 ホトトギス 201309
雨男我に颱風近付き来 稲畑廣太郎 ホトトギス 201309
台風の近づく旅と承知して 稲畑汀子 ホトトギス 201309
台風の真只中の帰路となる 稲畑汀子 ホトトギス 201309
三日はや台風一号生まれたる 岩下芳子 210304
台風の置きて行きたる京の空 稲畑汀子 ホトトギス 201310
台風の傷跡残る那智の滝 増田一代 201310
颱風の昨日は遠し京に逢ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201310
鉢棚へもどす花鉢台風過 西田史郎 201310
台風過舗道葉っぱの展示会 長崎桂子 あを 201311
台風過新しき雲季醸す 長崎桂子 あを 201311
台風一過大パノラマの夕陽かな 鈴木セツ 201311
台風一過歓喜のごとく蝶の飛ぶ 早崎泰江 あを 201311
台風や溝川悶え溢れたり 長崎桂子 あを 201311
台風の目や平穏を得たる刻 森下康子 201311
台風の目の中にゐる昼下り 中山静枝 201311
韋駄天の台風最中夜の電話 大日向幸江 あを 201311
沖がかりなるぞ台風来るなら来い 遠藤真砂明 201311
台風裡門燈赤き駐在所 堀井英子 雨月 201312
台風来あらがふ波を打ち崩し 遠藤真砂明 201312
台風去り秋蝶一家お出掛けか 原田たづゑ 春燈 201312
台風過風切羽をひろふ浜 竹内悦子 201312
台風過風切羽をひろふ旗 竹内悦子 201312
台風過安堵の鳰のぽっと浮き 坂根宏子 201312
台風禍友の電話のやさしかり 伊東和子 201312
台風一過豪雨に耐へし渡月橋 桂敦子 201312
台風一過肩の怒りは解けぬまま 舩山東子 ろんど 201312
台風一過茜の空を残しけり 宮崎裕子 春燈 201312
台風は我が地を避けて駆け抜ける 居内真澄 ぐろっけ 201312
台風の爪痕いえぬ嵐山 国包澄子 201312
台風の窓細くあけ生徒待つ 井上加世子 ぐろっけ 201312
台風のあとの日ざしや咽渇く 野澤あき 火星 201312
炊飯器噴きをり台風来つつあり 林昭太郎 201312
颱風裡再会したる駅舎かな 池内結 ろんど 201312
颱風過天を一掃地を砕き 今野明子 末黒野 201312
賀茂川の激流うねる台風過 坂根宏子 201312
愛犬の逝くや台風通りけり 森岡陽子 かさね 201312
雨台風畏怖とふ言葉よぎりけり 水田壽子 雨月 201312
大潮の護岸すれすれ台風過ぐ 三浦澄江 ぐろっけ 201401
台風裡予約のテレビ不意に点く 林昭太郎 201401
台風来目玉の白き目玉焼き きくちきみえ やぶれ傘 201401
台風圏だんじり神輿(しんよ)のフィナーレ 松本恒子 ぐろっけ 201401
台風過富士は輪郭際立てり 岩田登美子 ぐろっけ 201401
台風禍文明の果て原子洩れ 居内真澄 ぐろっけ 201401
台風一過詫びるがごとく夕照りぬ 吉田陽代 201401
台風一過日暮れてゐたり彦根駅 生田作 風土 201401
台風も青春真只中なりし 鈴木初音 201401
台風は逃げて天晴誕生日 大坪景章 万象 201401
台風の来るらし石蕗を括りけり 千葉惠美子 末黒野 201401
台風の予報惑わす二つの目 津田霧笛 ぐろっけ 201401
台風の予報に揺るる島の旅 西川春子 春燈 201401
台風の木犀の香とともに去り 佐藤喜仙 かさね 201401
台風の対策やつと八十路の身 菅野蒔子 末黒野 201401
台風の窓細く開け生徒待つ 井上加世子 ぐろっけ 201401
台風の雲の尾過ぎてゆきにけり 瀬島洒望 やぶれ傘 201401
台風が季節入れ替へ敬老日 足利ロ子 ぐろっけ 201401
寄り添うて犬の体温颱風裡 小澤菜美 201401
灌木に鳩うづくまる台風来 三橋早苗 ぐろっけ 201401
迷走の台風一過同期会 十時和子 201401
のろのろ台風交へ台風につぐ台風 築城百々平 馬醉木 201401
点滅の赤色灯に台風来 池田かよ ぐろっけ 201402
台風過濁流激し身延線 岩田登美子 ぐろっけ 201402
台風の夜中に過ぎてゆきにけり 藤井美晴 やぶれ傘 201402
台風の見舞いついでの長電話 松本アイ ぐろっけ 201402
台風の近づいてゐる雀口 梶浦玲良子 六花 201402
台風のうねり残るや五島灘 増田菖波 春燈 201402
台風に丸一日を籠りけり 向江醇子 ぐろっけ 201402
颱風の来さうで来ない夜の頭痛 小山陽子 やぶれ傘 201402
入院を告げられて聴く台風(かぜ)予報 吉田耕人 ぐろっけ 201402
台風来悠然として鯉の髭 岩岡中正 ホトトギス 201403
台風一過快晴の祝心 古賀しぐれ ホトトギス 201403
マンドリン奏でる舞台風光り 伊藤和子 201406
台風→ 8      

 

2021年9月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。