水 仙 10     136句

其にほひ桃より白し水仙花   芭蕉

水仙  黄水仙

作品
作者
掲載誌
掲載年月
にらみ合ふ猫水仙の香りけり 秋川泉 あを 202103
水仙の芽の青々と句碑の裾 星野椿 ホトトギス 202104
今しがた苞を出でたる水仙花 内藤静 風土 202104
鶴頸の水仙ゆすり香り愛づ 小林輝子 風土 202104
夜は夜の水仙の香の重くあり 平田紀美子 風土 202104
薄れ日に白を濃くして水仙花 礒貝尚孝 202104
泰然と愚痴なきくらし水仙花 荒井貞子 末黒野 202104
野水仙見てゐて犬に吠えられる 有賀昌子 やぶれ傘 202105
水仙を手折るをみなの衿清に 安立公彦 春燈 202105
きほふ葉の香の立ちのぼり野水仙 池乗恵美子 末黒野 202105
白水仙月の光に浮遊して 江口九星 202105
喇叭水仙一人や二人はへそ曲がり 酒井たかお 202105
比奈夫句碑裾の水仙一つ咲き 星野椿 ホトトギス 202106
水仙の花や独りが好きと言ふ 久保夢女 202106
咲き終へし水仙葉もて括らるる 仙田孝子 風土 202107
水仙とたはむれ風は海原へ 山西商平 ホトトギス 202108
水仙の翳り易さの一並び 沼田巴字 京鹿子 202201
水仙を愛でし人あり僧めける 沼田巴字 京鹿子 202201
垣添ひの水仙ほつほつ蕾もち 望月郁江 春燈 202202
群れ咲いて閑かさつのる水仙花 太田庄子 春燈 202203
水仙の束解く海の香をこぼし 江草礼 春燈 202203
瓦礫跡に置く一と束の水仙花 小原芙美子 風土 202203
岬鼻へ野水仙の香一直線 大川暉美 末黒野 202203
切岸へ朝風強し野水仙 鈴木英雄 末黒野 202203
水仙の一輪の白日を弾く 小島正士 京鹿子 202203
水仙のかすかな風を起こしけり 谷口摩耶 202203
水仙の花影うつらうつらかな 谷口摩耶 202203
水仙花一輪手折り友見舞ふ 山口陽子 春燈 202204
海峡の荒れれば香り野水仙 林昭太郎 202204
野水仙蕾む月の出待つかたち 富川明子 202204
寂光の香りを纏ふ野水仙 里村梨邨 202204
水仙花いつそ子供に返らうか 祐森司 202204
対岸の水仙白く灯りしか 山田世都子 202204
水仙や阿修羅は永久に佇ちつづけ 南うみを 風土 202204
水仙に風土匂はす笑顔あり 松本鷹根 京鹿子 202204
水仙も梅も凛然たる白さ 皆川白陀 薫風 202205
水仙に日暮の障子ほの蒼し 府川昭子 春燈 202205
水仙に通ひ馴れたる小道あり 府川昭子 春燈 202205
水仙の葉の括られて春を待つ 松山三千江 春燈 202205
影もまた清らかなりし野水仙 中島昌子 202205
文束の拾銭切手水仙忌 鈴鹿呂仁 京鹿子 202205
水仙の丈三寸の気概かな 森清堯 末黒野 202205
小流れに透くる魚影や野水仙 菅野日出子 末黒野 202205
境内の日溜りに群れ水仙花 高橋正江 末黒野 202205
境内に赤きポルシェと水仙花 杉本薬王子 風土 202205
ふり向ける菩薩がほして苗水仙 雨宮桂子 風土 202205
今朝晴るる遅れし水仙の開花 長崎桂子 あを 202205
水仙の叢に月光幻想へ 江口九星 202206
水仙は一重がよけれまなぶたも 永淵惠子 202208
黒雲の沖にとどまる野水仙 大西乃子 202208
大店の解体の地に水仙花 吉田悦子 202210
水仙のなだれる崖や海は碧 沼田巴字 京鹿子 202212
芽水仙に音符を拾ふ十指かな 藤森すみれ 202301
水仙の微動だにせず呼吸せり 北川孝子 京鹿子 202301
水仙→ 1

 

2023年2月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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