水平線 2     56句 〈キーワード〉

百合活けて水平線のよぎる部屋   大串章

水平線  地平線

作品
作者
掲載誌
掲載年月
水平線余寒の紺を湛へをり 和田慈子 末黒野 201604
知床へ流氷煌めく水平線 榎美幸 万象 201605
樗の実垂るる高さに水平線 深川淑枝 201605
月おぼろ水平線に島一つ 松本三千夫 末黒野 201606
船を置く水平線より卯波来る 小林朱夏 201608
ぽっつんとポスト晩夏の水平線 笹村恵美子 201609
卯浪立つ水平線の高くあり 湖東紀子 ホトトギス 201610
水平線かき消すほどに霧深し 石森理和 あを 201611
軍艦島水平線までいわし雲 増田菖波 春燈 201612
水平線時折走る稲光 松本幸男 万象 201612
レノン忌や水平線の模糊として 平田啓子 京鹿子 201703
雪止みぬ陽の橋架かる水平線 布川孝子 京鹿子 201704
花菜群る水平線を遠くして 滝沢いみ子 末黒野 201704
水平線に沈む冬日や城ヶ島 田村加代 末黒野 201705
新緑の急坂五分水平線 石森理和 あを 201707
初秋の水平線にほのと佐渡 内山花葉 201711
寒波来る水平線を切り口に 村田あを衣 京鹿子 201803
母の日や水平線も入れて撮る 井原美鳥 201807
杖ついて水平線の朧かな 田中とし江 201808
夏の浜母と言ふ字に水平線 北村梢 京鹿子 201809
傾いて水平線や大南風 定梶じょう あを 201808
漁火に涼しき星の水平線 竹村淳 201811
水平線ハイビスカスと白い猫 井上曜子 201901
水平線藍濃く流れ寒波来ぬ 浜福恵 風土 201904
水平線氣に入って描け春夕燒 佐藤喜孝 あを 201908
水平線溶けて黄砂のひといろに 山田佳乃 ホトトギス 201909
海の日や古人望みし水平線 磯野青之里 六花 201910
水平線きのふが遠く灼けてをり 森祐司 201910
赤蜻蛉水平線を染め上げて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201911
寒の海水平線を曖昧に 稲畑廣太郎 ホトトギス 202001
桐一葉水平線を過ぎりけり 岩木茂 風土 202001
水平線確と円しよ冬岬 小澤冗 202001
夏の浜母と言ふ字に水平線 北村梢 京鹿子 202001
茶が咲いて遠にぼんやり水平線 半谷洋子 202003
緩みなき水平線の淑気かな 森清信子 末黒野 202004
初日の出水平線の綾錦 鈴木英雄 末黒野 202004
とびを飛ぶ水平線を歪めつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
ぶらんこに水平線のゆらめけり 藤生不二男 六花 202005
夏立つやコップにもある水平線 荒井千佐代 202006
夏立つやコップにもある水平線 荒井千佐代 202006
鳥引くや水平線までがらんどう 橋添やよひ 風土 202006
全方位水平線や秋の航 小田里己 202011
鰡跳んで水平線のゆるびけり 藤生不二男 六花 202012
青嵐三角波と水平線 中田禎子 202104
カンナ燃ゆ水平線を引き寄せて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
不知火の仲違ひして水平線 江草礼 春燈 202111
春立つや水平線はコップにも 林昭太郎 202204
春浅し空と解け合ふ水平線 加藤静江 末黒野 202206
浅春や融け合ふ空と水平線 加藤静江 やぶれ傘 202207
万緑や水平線は弧をおびて 河野智子 202208
寒夕焼水平線にひろがれり 岡村尚子 202208
秋の海水平線を遠ざけて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202209
夏雲の沸騰めくや水平線 峰崎成規 202209
初夏や水平線に豪華船 永田万年青 六花 202209
天国の入口水平線小春 古賀しぐれ ホトトギス 202303
うららけし水平線のふくらまる 古谷由紀子 202304
水平線 →1

 

2015年4月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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15/04/22