白詰草     41句

白詰草  うまごやし

作品
作者
掲載誌
掲載年月
詰襟の中也気触れや白詰草 岡本久也 200006
白詰草踏みて校長きたりけり 斎藤多美子 火星 200006
馬の子がしろつめ草を妻に乞ふ 小泉晴露 酸漿 200006
昆虫的な母のかんむり白詰草 阿辺一葉 海程 200009
隣接地白詰草の原となり 恒成久美子 ぐろっけ 200009
おしやべりに夢中よ風のしろつめ草 内嶺文子 円虹 200208
羊の子白詰草に放たるる 戸栗末廣 火星 200307
摘めど摘めど白詰草の堤かな 安部和子 雨月 200308
白詰草ひろごる自由ありにけり 佐々木幸 200401
白詰草地を這ふ風のいくたびも 加藤みき 200405
白詰草みんなまるい星に住み 河西志帆 京鹿子 200409
荷の煉瓦下ろす白詰草のうへ 定梶じょう あを 200506
母に編む白詰草の首飾り 佐山苑子 遠嶺 200507
一隅にしろつめくさや懐古園 阿部ひろし 酸漿 200509
身の堅し白詰草の香に坐せば 大橋麻沙子 雨月 200608
白詰草遠き軍靴の音聞こゆ 太田寛郎 200609
好きなもの白詰草の水辺だけ 十川たかし 200708
白詰草いたづら坊主踏み散らす 伊藤希眸 京鹿子 200807
蛇逃げてゆくぞシロツメクサの中 山田庫夫 炎環 200809
母子して白詰草の首飾り 和田政子 200907
凧の尾の切れる白詰草の野に 有賀昌子 やぶれ傘 200910
歩ききて白詰草に仮睡かな 佐藤恭子 あを 200911
白詰草畦道飾る千枚田 岡久枝 酸漿 201009
白詰草遠き記憶にうさぎ飼ふ 浅野吉弘 201207
しろつめ草一望ヨット村静か 出口貴美子 雨月 201310
秋の蝶訪へる残りの白詰草 赤座典子 あを 201311
児が母に贈る白詰草冠 黒住康晴 201407
敷き詰めて白詰草や人送る すずき巴里 ろんど 201410
天仰ぐしろつめ草を褥とし 石本秋翠 馬醉木 201507
幻の母来てしろつめ草を編む 中島悠美子 京鹿子 201507
鉄棒や白詰草の彼方かな 藤井なお子 船団 201512
しろつめぐさつながり疲れしてゐたり 奥田筆子 京鹿子 201608
野阜の白詰草や風の中 峰幸子 末黒野 201806
高原に白詰草の限りなく 安部和子 雨月 201809
一面の白詰草へ一輪車 安藤久美子 やぶれ傘 201907
窓外の白詰草の花明り 黒坂紫陽子 馬醉木 201909
白詰草四つ葉を見つけしあわせ村 北村ちえ子 六花 201912
ふまれても白詰草の公園や 北村ちえ子 六花 201912
乳母車しろつめ草に預けをく 大西乃子 202010
子や鳥や白詰草の真つ盛り 六崎正善 末黒野 202108
白詰草に遠き想ひ出遠き人 塩貝朱千 京鹿子 202210

 

2023年2月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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