シリウス     59句

オリオン  シリウス

作品
作者
掲載誌
掲載年月
シリウスや鎖を傳ふ鐵の意志 中原道夫 銀化 199902
シリウスに射られ脳天まで寒し 山田弘子 円虹 199902
雲仙にシリウス蒼し弥撒始 益本三知子 馬醉木 199904
シリウスの青きひかりも余寒かな 稲岡長 ホトトギス 199907
草箒シリウスとすれ違いけり 武田伸一 海程 199912
シリウスの白しらとあり凍み大根 奥田節子 火星 200007
石蕗の庵シリウスからの沙汰のあり 加藤みき 200101
シリウスのあをき咆哮八ヶ岳 小宮山勇 遠嶺 200103
シリウスのほつたらかしの億万年 伊藤格 200103
シリウスに蘇民将来の子孫なり 岡井省二 200103
シリウスや艫口の底の匂ひをる 栗栖恵通子 200103
シリウスの風化はじまる巨大都市 伊藤格 200104
茅淳の海出でシリウスの南天に 雨村敏子 200112
破魔弓や明けのシリウス海の色 栗栖恵通子 200303
シリウスや讃岐にこゑと面影と 加藤みき 200402
定位置にシリウス黙示録を閉づ 荒井千佐代 200405
詩に飢ゑて秋シリウスに叫びけり 小澤克己 遠嶺 200411
シリウスの真下榾火の守らるる 延広禎一 200501
火の番やシリウスに行く翼欲し 中尾公彦 200502
シリウスの雫の中の砂漠かな 高柳ちゑ 遠嶺 200503
シリウスの触れんばかりに雪の富士 宮崎正 ホトトギス 200504
冬立てり夜はシリウスを天心に 上柿照代 馬醉木 200602
シリウスやはるか熊野の波の音 加藤みき 200602
シリウスや鋭利な詩を詠み継がむ 小澤克己 遠嶺 200703
シリウスや生命線のあはあはと 荒井千佐代 200703
頭上にシリウス海上に大花火 荒井千佐代 200712
シリウスにしばらく別れ夏祓 加藤みき 200809
シリウスや永遠のものなく永遠つづく 三井つう 炎環 200902
シリウスに射止められたる山の神 松原仲子 200903
シリウスや衰へてゐし糸切歯 山崎彩 炎環 200904
シリウスヘ和讃とどけむ去年今年 山崎靖子 200904
シリウスの瞬き天を凍らせて 涌羅由美 ホトトギス 200907
アラフォーはどこシリウスは今あそこ 中原幸子 船団 200909
シリウスの雫や獅子柚子の太る 雨村敏子 201002
シリウスの輝きいよよ冴返る 片岡良子 雨月 201005
シリウスや祝ぐたび師系きらめきて 北川英子 201101
シリウスや黒潮の幅百キロに 雨村敏子 201103
シリウスや夢見の鐘のひびきゐて 近藤きくえ 201103
シリウスを覚えて吾子は十代へ 辻美奈子 201104
シリウスの爛々と立つ熊野灘 中田禎子 201203
シリウスの輝き増して寒に入る 庵原敏典 末黒野 201304
シリウスやみどり囲みにグラバー邸 柿本麗子 千の祈り 201307
シリウスや父の遺せし文机 町山公孝 201402
シリウスの透きとほるほど青きかな 本多俊子 201504
シリウスの青を極めし寒夜かな 涌羅由美 ホトトギス 201506
シリウスや数式どほりゆかぬ恋 浅木ノヱ 春燈 201604
シリウスの空へ火柱三栖祭 竹中一花 201701
片栗の花シリウスの一ト雫 稲畑廣太郎 ホトトギス 201702
シリウスや潮で汚れし船の窓 大川ゆかり 201702
シリウスや皆皆待ちてゐたりけり 加藤みき 201702
我が顔を奪はるるシリウスよ 本多俊子 201702
シリウスや乙矢はいつも懐に 雨村敏子 201704
シリウスの雫子馬の額に落つ 橋本順子 201704
今年またシリウスに会ふうれしさよ 加藤みき 201802
神々の寝息にシリウス生まれしと 水野恒彦 201805
シリウスの光まつすぐ猟期果つ 広渡敬雄 201805
シリウスや無限に続く平方根 杉本光祥 202201
文書かなシリウスがかの山稜に 増成栗人 202201
凩がなほシリウスの青磨く 藤井啓子 ホトトギス 202204

 

2023年11月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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