シクラメン       180句

シクラメンの鉢を除けたる処かな   小島良子   暖流

シクラメン  篝火草

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
楽屋には役者の素顔シクラメン 山田弘子 春節 199503  
シクラメン何に旗あげしてゐるか 大橋敦子 雨月 199901  
シクラメン日々花あぐる枕上ミ 大西正栄 雨月 199904  
シクラメン子に選ばせて子に持たす 池水雅子 199904  
古書店のインターネットやシクラメン 花島陽子 遠嶺 199905  
贈られし思慕ともちがふシクラメン 小川栄一 遠嶺 199905  
人の世はコサインカーブシクラメン 松田正徳 船団 199909  
伝言を伝えなかったシクラメン 田中桜子 船団 199909  
ほほえむにかおをしかめるシクラメン 島津亮 海程 199912  
文机を据うる日向やシクラメン 水原春郎 馬醉木 200002  
シクラメン存在理由は聞かぬこと 尾上有紀子 わがまま 200002  
シクラメン濃き紅の花群れ咲けり 長谷川登美 ぐろっけ 200003  
団欒の輪に加はらずシクラメン 村山秀雄 200004  
シクラメンこの一劃にほしき部屋 稲畑汀子 ホトトギス 200004  
シクラメン茶房で訊きぬ手入法 三井孝子 六花 200006  
本音言ふ強き花なりシクラメン 高木伸宜 ヒッポ千番地 200010  
妹という逃げ場所やシクラメン 今城知子 船団 200108  
シクラメン目移りしつつ一つ買ふ 小峯雅子 酸漿 200201  
玄関に猫が出てきしシクラメン 斉藤静枝 あを 200201  
街の灯の上に住み窓のシクラメン 白石峰子 円虹 200202  
ひとときはおしやべりとなるシクラメン 土岐明子 遠嶺 200203  
シクラメン鉢より色のあふれをり 宮本道子 酸漿 200204  
質問に窮す教授やシクラメン 浜麻衣子 六花 200204  
再会は会釈に終りシクラメン 鎮田紅絲 200205  
手套のままの指切りシクラメン 芝尚子 あを 200212  
死支度萬全シクラメンに水 中原道夫 銀化 200302  
眼奥のしづかな闘志シクラメン 小澤克己 遠嶺 200303  
さざめきのなかにさびしさシクラメン 土岐明子 遠嶺 200303  
シクラメンことしは赤を買ひにけり 白井墨絵 遠嶺 200303  
雪の窓白シクラメンいよよ映ゆ 大内恵 酸漿 200303  
シクラメンすらりと伸びてミレニアム 泉田秋硯 鳥への進化 200303  
独り居のときに寧しやシクラメン 小澤菜美 200304  
なほ一つ蕾のありしシクラメン 大内恵 酸漿 200305  
全開の緋のシクラメンまぶしけれ 青垣和子 雨月 200305  
まだ翅をたたみしままのシクラメン 長岡新一 200305  
古ぼけしやまひ三つ四つシクラメン 谷村比呂未 銀化 200305  
文机はやすらぐところシクラメン 小浜史都女 百鳥 200306  
心配をする側ばかりシクラメン 岡田万壽美 雲の峰 200402  
シクラメン求めて帰る賞与の日 迫口君代 河鹿 200403  
外科病棟待合室のシクラメン 植木戴子 200403  
頭を上げてきりりと立てりシクラメン 兼子栄子 酸漿 200403  
生協のトラック便にシクラメン 杉本綾 200404  
八十路とて夢はいっぱいシクラメン 筏愛子 200406  
草臥れて横になりたしシクラメン 斧田綾子 対岸 200406  
みな窓へ傾いてをりシクラメン 斉藤利枝子 対岸 200406  
磨硝子越しにもあれはシクラメン 志方章子 六花 200407  
内示出す一瞬の黙シクラメン 加藤峰子 200407  
誕生日の冠とせむシクラメン 品川鈴子 六香 200501  
シクラメン蕾いつぱい見えて来し 平間裕子 対岸 200502  
寄り添うて囁く花やシクラメン 林翔 200503  
鍵盤に指をどらすやシクラメン 高瀬史 馬醉木 200503  
洗礼を見守る夫子シクラメン 辻恵美子 栴檀 200503 籠原明子さん
明星に届く産声シクラメン 井内佳代子 遠嶺 200504  
真っ白なシクラメンです幸せです 板倉エミ 200504  
余生てふ人生ありぬシクラメン 筏愛子 200506  
午後よりの日差し染めわけシクラメン 佐々木恭子 遠嶺 200506  
日ざし追ひ鉢を移すやシクラメン 木村鈴代 200507  
めがね屋の鏡の中にシクラメン 杉本重雄 200603  
シクラメン書類の山に沈みけり 大海いつ子 百鳥 200603  
花の市シクラメンにはシヨパンの名 河合佳代子 栴檀 200603  
シクラメン犇いてきし蕾かな 椋本一子 雨月 200603  
日当り良き出窓を飾るシクラメン 安野良子 200604  
寝る前の気まぐれ体操シクラメン 山中宏子 200605  
あのことは矢張りさうかとシクラメン 上田繁 遠嶺 200605  
採血のひとときシクラメン真っ赤 千坂美津恵 200606  
シクラメンひそひそ話多かりき 谷口陽子 八千草 200606  
シクラメン窓一列に飾りたる 寺島順子 雨月 200608  
シクラメン引越しの荷の中に咲く 宮本鈴 ぐろっけ 200702  
「白鳥の湖」の群舞やシクラメン 鈴木愛子 ぐろっけ 200702  
病む夫に孫より届くシクラメン 大野ツネ子 酸漿 200702  
煎餅をきつねに焼きてシクラメン 中島陽華 200703  
玻璃ごしの光が包むシクラメン 井出やすはる 酸漿 200703  
新婚の一間のころのシクラメン 岡垣佳子 遠嶺 200704  
月よりの風のつよさよシクラメン 松原仲子 200704  
完訳とひとり呟くシクラメン 長山あや ホトトギス 200707  
過ぎし日は忘れて居らずシクラメン 堀内一郎 あを 200712  
シクラメン俯き憂ひなかりけり 椋本一子 雨月 200801  
シクラメン水揚げさせむと預けけり 鈴木榮子 春燈 200803  
採血と同じ紅色シクラメン 鈴木セツ 200804  
聞き耳を立ててをりたるシクラメン 大川ゆかり 炎帝 200804  
遺伝子を組み換へられてシクラメン 中島玉五郎 200805  
リヤカーにてシクラメン売る農高生 深見眞弓 200806  
シクラメンカーテン白き保健室 浅田光喜 絵巻物 200806  
古書街の日向の数やシクラメン 浅田光喜 絵巻物 200806  
五月かな二度の盛りのシクラメン 大坪景章 万象 200808  
シクラメン二十歳になれる君の目に 稲畑廣太郎 ホトトギス 200902  
携帯のはしやぐ声きくシクラメン 中西蘭子 炎環 200902  
咲きついで明日をつなぐシクラメン 川田好子 風土 200903  
福音の愛・罪・罰やシクラメン 荒井千佐代 200904  
シクラメン盛りを過ぎぬ爪を截る 泉田秋硯 200907  
シクラメンもつとも燃ゆる色を買ふ 生田恵美子 風土 201003  
支へあふ絆窓辺のシクラメン 今井松子 遠嶺 201004  
なりゆきで纏めし婚やシクラメン 井上正子 春燈 201004  
シクラメン恋のなりゆき見ないふり 宮崎左智子 201005  
鴾いろの簇がり永しシクラメン 小石珠子 春燈 201005  
踊り子の翳がチラチラシクラメン 木村茂登子 あを 201101  
歩く夢みてゐる赤児シクラメン 篠田純子 あを 201102  
シクラメン開くにいよよ頭上ぐ 高橋道子 201105  
紅の微笑むやうにシクラメン 岡野ひろ子 201105  
シクラメン淡き香のある鉢一つ 岡野ひろ子 201105  
水たつぷりと吸ひシクラメン反り身 高橋泰子 201105  
シクラメン咲かせ佃に住み継ぎぬ 大西八洲雄 万象 201105  
愛は苦のシクラメンの花ねぢれ咲き 成瀬櫻桃子 櫻桃子選集 201105  
和語漢語ラテン語に呼びシクラメン 山田夏子 雨月 201105  
純白の聖土曜日のシクラメン 大久保白村 ホトトギス 201109  
シクラメン一人ぼつちの楽しさも 堀内一郎 あを 201201  
皺のなき似顔絵描かれシクラメン 田村加代 末黒野 201202  
シクラメンより始まれり弘法市 坂口夫佐子 火星 201203  
臙脂よし日差す窓辺のシクラメン 能勢栄子 201204  
シクラメン聖土曜日の祝ぎ色に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201204  
この色は窓辺が似合ふシクラメン 稻畑汀子 ホトトギス 201204  
手をかけて命の証シクラメン 稻畑汀子 ホトトギス 201204  
リビングに咲くシクラメンその気品 長島清山 かさね 201204  
西陣の物干台のシクラメン 小林成子 火星 201205  
シクラメン正気のときは死にたがり 石川笙児 馬込百坂 201206  
絆創膏の手で渡されるシクラメン 陽山道子 船団 201206  
白鳥の群舞の静止シクラメン 木村茂登子 あを 201302  
店飾るフリル花弁シクラメン 飯田ひでを 201303  
蜑の家の捨蛸壺にシクラメン 福島せいぎ 万象 201303  
値切られてゐるいたいけなシクラメン 水野嘉子 201303  
身ほとりの赤き一つやシクラメン 竹田ひろ子 ろんど 201303  
砂時計みな砂落しシクラメン 山田正子 201303  
うつぶきてしかと伸びくるシクラメン 斉藤裕子 あを 201305  
交番の留守を明るくシクラメン 森清堯 末黒野 201306  
シクラメン直ぐ甦る寒の水 瀧春一 花石榴 201312  
取り入れし鉢の綻ぶシクラメン 石坂比呂子 ろんど 201402  
シクラメンの花に酔ひたる誕生日 池田節 春燈 201403  
シクラメンポインセチアや広告紙 鎌田慶子 ろんど 201403  
新婚の色よみがへりシクラメン 竹内慶子 春燈 201404  
シクラメン廊下に充つる雪後の日 小川玉泉 末黒野 201405  
舞へる手の如くたをやかシクラメン 片岡久美子 201405  
窓一枚隔てし春やシクラメン 落合裕子 万象 201405  
シクラメン丸い蕾に秘めた恋 志貴香里 201406  
気をつけの姿勢の好きなシクラメン 貝森光洋 六花 201406  
シクラメン家族の数だけあるテレビ 笹村恵美子 201406  
背伸びして第九を歌ふシクラメン 内山照久 201502  
シヨーウインド自信あふれしシクラメン 野村鞆枝 京鹿子 201503  
つくづくと世渡り下手やシクラメン 井上石動 あを 201503  
シクラメン飾り只今警邏中 布川孝子 京鹿子 201505  
閉店の床屋の角のシクラメン 田邉好美 201506  
老いてより仲良き姉妹シクラメン 野畑さゆり 201506  
リボンつけ快気祝のシクラメン 味村志津子 雨月 201508  
友情は豊かに午後のシクラメン 塩貝朱千 京鹿子 201603  
やぼ用のジグザグ並ベシクラメン 荒井和昭 201603  
咲ききつて葉に抱かれゐるシクラメン 田村初枝 春燈 201604  
埋められぬ右に緋色のシクラメン 高木晶子 京鹿子 201604  
三月目を競ひ赤白シクラメン 田部井幸枝 201604  
病床の母に差す日やシクラメン 豊谷ゆき江 春燈 201605  
笑うても泣き顔となるシクラメン 齋藤厚子 201606  
街角の小さき画廊シクラメン 能美昌二郎 201607  
終活と云ふ字目につくシクラメン 小沼ゑみ子 末黒野 201607  
点滅の青と白き灯シクラメン 稲畑汀子 ホトトギス 201612  
誰が植ゑきへたれ花壇をシクラメン 井上石動 あを 201612  
病窓の空のまぶしさシクラメン 市ヶ谷洋子 馬醉木 201702  
ガム噛んで禁欲的なシクラメン 奥田筆子 京鹿子 201703  
シクラメンコーヒー店のレジ横に 丑久保勲 やぶれ傘 201703  
シクラメンあけぼの色を選びたり 田原陽子 201703  
シクラメン鉢を回せり陽に向けて 黒澤佳子 あを 201704  
シクラメンの隠るる花芽数へけり 竹内涼子 末黒野 201707  
何となくひとりで生きてシクラメン 柴田佐知子 201709  
病人は一間で足りるシクラメン 安居正浩 201801  
人に棘いつはりに愛シクラメン 鈴鹿呂仁 京鹿子 201801  
今際の目ひとすじ涙シクラメン 大塚文枝 京鹿子 201801  
空っぽの部屋に咲いたるシクラメン 大日向幸江 あを 201801  
往来にはみ出す花屋シクラメン 篠田純子 あを 201801  
春越えて冬を開けりシクラメン 大坪景章 万象 201803  
守衛室の紅一点やシクラメン 七田文子 201803  
ひらひらと楽譜読む指シクラメン 庄司久美子 201805  
シクラメン手紙を妻に書きし頃 永田万年青 六花 201805  
シクラメン店いつぱいに溢れけり 溝渕弘志 六花 201805  
タバコ屋の脇に灰皿シクラメン 上月智子 末黒野 201806  
窓越しの日をたつぷりとシクラメン 小川玉泉 末黒野 201806  
椅子多き暮しに慣れずシクラメン 岡部名保子 馬醉木 201901  
心音のことにひびく夜シクラメン 本多俊子 201903  
会ってすぐ解散なんてシクラメン たかはしすなお 201903  
ひらめきはぱっと忘れるシクラメン 波戸辺のばら 201903  
恋文は短きがよしシクラメン 成瀬櫻桃子 春燈 201904 『風色』
諍うて縮まる距離やシクラメン 池上昌子 春燈 201905  
三角の出窓の日差しシクラメン 外山節子 末黒野 201906  
モーツァルトの忌よ日溜りのシクラメン 山岸明子 202003  
小夜更けてお喋り好きのシクラメン 本郷公子 京鹿子 202003  
美容院の休業札やシクラメン 沼田桂子 春燈 202004  

 

 

2020年4月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。