四月馬鹿 3      50句

四月馬鹿つい口癖は死後のこと   結城昌治   歳月

四月  四月馬鹿  エイプリルフール

作品
作者
掲載誌
掲載年月
赤電話の恋の告白四月馬鹿 和田政子 201506
真作に優る贋作四月馬鹿 大文字孝一 春燈 201506
白地をばあからさまとは四月馬鹿 直江裕子 京鹿子 201507
俺々詐欺他人事として四月馬鹿 松本三千夫 末黒野 201507
徳利ごと地酒を買へり四月馬鹿 疋田華子 万象 201507
九窮にひとつふえたり四月馬鹿 佐藤恭子 あを 201507
サンプルの蝋のレタスや四月馬鹿 山田正子 201508
特選の書道字か絵か四月馬鹿 武田紀久 やぶれ傘 201508
四月馬鹿指先のみの会話増ゆ 野村鞆枝 京鹿子 201508
四月馬鹿波打つ京の窓ガラス 高島正比古 京鹿子 201508
ペンギンの脚長く描く四月馬鹿 樋口みのぶ 201510
四月馬鹿少し本気にしたる人 稲畑廣太郎 ホトトギス 201604
同性婚へ進む条例四月馬鹿 布川直幸 201604
持ち帰る寿司の片寄る四月馬鹿 松井志津子 201605
山宿の山見えぬ部屋四月馬鹿 中田みなみ 201605
四月馬鹿この指十四か十六か 中村嵐楓子 春燈 201606
四月馬鹿たまに本心言うてみん 青山正生 201607
整骨院の骸骨笑ふ四月馬鹿 浅岡麻實 末黒野 201607
四月馬鹿事務所荒しにあひにけり 荻布貢 201607
羊羹を隠しそこねて四月馬鹿 福島せいぎ 万象 201608
生来のいたづら好きに四月馬鹿 湯川雅 ホトトギス 201609
四月馬鹿ぼくは死なないなんてねえ 赤坂恒子 船団 201701
知つてゐて知らぬふりなり四月馬鹿 塩野谷慎吾 201706
べんちやらににこにこ顔や四月馬鹿 加藤みき 201706
約束の人来ぬ喫茶四月馬鹿 田中臥石 末黒野 201707
嘘聞かず真も言はず四月馬鹿 小田嶋野笛 末黒野 201707
名を聞いてはや忘れたる四月馬鹿 大橋晄 雨月 201707
三度目のジムの入会四月馬鹿 福岡かがり 雨月 201707
縞馬のわんわんと啼く四月馬鹿 竹内悦子 201707
冗談と嘘斯くちがひ四月馬鹿 後藤比奈夫 ホトトギス 201709
フェールセーフフールプルーフ四月馬鹿 後藤比奈夫 ホトトギス 201709
肩書にこだはる疲れ四月馬鹿 陳妹蓉 春燈 201807
さりげなき虚言の効き目四月馬鹿 陳妹蓉 春燈 201807
背伸びして優雅に装ふ四月馬鹿 陳妹蓉 春燈 201807
四月馬鹿その手に乗らぬ妻なりけり 大口堂遊 春燈 201807
四月馬鹿プッチンプッチンホッチキス 中原幸子 船団 201811
地球儀の回転に厭き四月馬鹿 浦川哲子 201902
号外を取りあひ喧嘩四月馬鹿 篠田純子 あを 201905
くしやくしやの元号伸ばす四月馬鹿 篠田純子 あを 201905
スーパーへ駅弁買ひに四月馬鹿 戸田澄子 末黒野 201907
痩せるつぼせつせと圧せる四月馬鹿 松下道臣 201908
如雨露から零す令の字四月馬鹿 藤井なお子 船団 201910
数独の枡目を埋めて四月馬鹿 美濃律子 202004
靴下がどれも片方四月馬鹿 森なほ子 あを 202006
難聴の耳の耳鳴り四月馬鹿 亀田虎童子 202006
だまされずだまさず今年の四月馬鹿 近藤紀子 202007
腸と肝臓にこゑ四月馬鹿 竹内悦子 202007
藤九郎の求愛ダンス四月馬鹿 有賀昌子 やぶれ傘 202007
朝迄は憶えてゐたる四月馬鹿 高濱朋子 ホトトギス 202008
四月馬鹿コロナマスクと老眼鏡 大山夏子 202009
四月馬鹿 →1

 

 

2016年4月1日 ">2016年4月1日 >

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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