四 月 3       50句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
山河いま四月の雨に膨らみぬ 岩下芳子 201707
煌めけり四月の川の波がしら 田村園子 201707
四月始まる花柄の定期入 高田令子 201707
暁を忘るる惰眠四月尽 加藤昌安 末黒野 201708
少女ひとり野球チームに投げ四月 岩井京子 201707
神の鶏樹上に眠る四月尽 森岡恵子 万象 201708
四月十日寺のココアの甘すぎる 田彰子 船団 201802
四月一日トイレにトイレツトペーパー 中原幸子 船団 201802
ためらひも荒びも見せて四月来る 北川孝子 京鹿子 201806
四月来る湖面にキララ音符跳ね 松井季湖 201806
お迎への母にすがる子四月かな 森なほ子 あを 201806
「許さない」兜太の字なり四月尽 須賀敏子 あを 201806
和食本英語で書かれ四月かな 松本胡桃 風土 201807
満月の京に迷ひて四月尽 松村光典 やぶれ傘 201807
杉山は風棲むところ四月逝く 片山煕子 京鹿子 201808
体調の日日の移ろひ四月尽 芝田幸惠 末黒野 201808
軒の巣に燕来ぬまま四月行く 小川玉泉 末黒野 201808
庭石の固さが貌に四月来る 重原爽美 201902
芭蕉記念館長四月より佳人 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
庭中の花といふ花咲く四月 稲畑汀子 ホトトギス 201904
四月来るむかし四桁の初任給 佐々木群 201906
平成も引き出しに入れ四月尽 七郎衛門吉保 あを 201906
元号を三度生きるや四月尽 須賀敏子 あを 201906
谷川岳の白重ねゐる四月かな 赤座典子 あを 201906
机辺四月万葉集を繙きて 岡村彩里 雨月 201907
孫と読むカミユのペスト四月尽 篠田純子 あを 202006
ハイキング句会も無くて四月尽 須賀敏子 あを 202006
スーパームーン大屋根に後光ふる四月 長崎桂子 あを 202006
草の根のまだ柔らかき四月かな 小林共代 風土 202007
気がかりとコロナに更けて四月尽 大内幸子 六花 202007
変わりたい扉を開けて四月尽 後藤晴美 202007
黒板に四月八日と書きしまま 藤井啓子 ホトトギス 202008
文机の古書に師の名や四月尽 安立公彦 京鹿子 202008
束の間と言ふには早し四月尽 重実ひとみ 京鹿子 202008
うすうすと湾奥の塔四月尽 森清堯 末黒野 202008
仰ぎ見る分水嶺や四月尽 楠本和弘 202009
図書館の休館となり四月尽 赤座典子 あを 202106
時々は光まぶしき四月かな 須賀敏子 あを 202106
ワクチンの知らせ待ちつつ四月尽く 須賀敏子 あを 202106
空に鳴る四月の風の行方かな 中村嵐楓子 春燈 202107
収束の目星も付かず四月尽 木村傘休 春燈 202107
四月来や胸の閂開け放ち 喜田君江 末黒野 202107
沖の小島の四月や海猫の抱卵期 浜福惠 風土 202107
早生まれも四月生まれも入学式 森なほ子 あを 202204
四月より主人不在の暦かな 七郎衛門吉保 あを 202205
良きことも少しはありし四月かな 赤座典子 あを 202206
いたいけな小ささ四月の揚羽蝶 林いづみ 風土 202207
布目ある豆腐なつかし四月尽 赤石梨花 風土 202207
四月尽ことに夕日の彩ゆたに 安立公彦 春燈 202207
スタートはものの勢い四月尽 日置瀞魚 202209
四月→ 1

 

2023年4月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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