終 戦    534句

馬兵に終戰の日は暑かりし    角川源義

敗戦  終戦

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
手拭ひのごはごは乾く終戦日
荒井千佐代
199810
たゞ一度父の涙の終戦忌
鈴木浩子
ぐろっけ
199812
失ひしものに盡忠終戦忌
竹貫示虹
京鹿子
199908
黄泉軍記誌し損ねし終戦記
奥村鷹尾
京鹿子
199909
神を説く地下の十字路終戦忌
木田千女
199910
拾ひたるいのちしみじみ終戦忌
田中としを
雨月
199910
老兵と侮られし身終戦忌
田中としを
雨月
199910
青春をもんぺで過ごし終戦日
木谷尚子
俳句通信
199910
退院は小雨の中や終戦日
末益冬青
俳句通信
199910
茫と過ぎし月日省み終戦日
本城布沙女
雨月
199911
民草と呼ばれしむかし終戦日
古沼徹
199912
電球の音なく切れし終戦日
中沢三省
風土
199912
昇殿して亡兄に近づく終戦日
山本恵美
ぐろっけ
199912
空の罅より顔が無数に終戦日
田中藤穂
水瓶座
200002
雲の峰それぞれにある終戦記
田中藤穂
水瓶座
200002
ぼっとん便所床のぎしぎし終戦忌
塩見恵介
虹の種
200005
ラジオ付き懐中電灯終戦日
横山智加子
200010
瓶詰めの水ありがたし終戦日
長谷川通子
俳句通信
200010
折紙の白が残りぬ終戦日
山田三江子
200010
噴水のぴたりと止まる終戦日
関根洋子
風土
200011
大釜に湯の滾りをり終戦日
中村洋子
風土
200011
焼き焦げの魚の苦き終戦日
山口速
200011
終戦日初めて聞こゆ蝉の声
長谷川登美
ぐろっけ
200011
がむしやらにペダル踏みゆく終戦日
本木下清美
ぐろっけ
200012
米粒を流さず洗ふ終戦日
鈴水浩子
ぐろっけ
200012
流れ藻が沖に来てゐる終戦日
木曽岳風子
六花
200109
「楠公精神発揮せよ」終戦の日の赤とんぼ
堀内一郎
あを
200109
長船の小乱れ刃文終戦忌
藤田かもめ
200110
玉蜀黍粒びつしりと終戦日
土屋酔月
火星
200110
終戦忌畳紙皺より傷みゆく
朝妻力
俳句通信
200110
塵取に仰向けのもの終戦日
亀丸公俊
銀化
200110
青春を捧げ悔いない終戦日
池崎るり子
六花
200110
手の傷をさすりゐる父終戦日
中村公代
雨月
200110
生きてきて少しおかしな終戦日
達山丁字
200111
我のみの午の正座や終戦日
永井丈夫
200111
目の前の事にいそしみ終戦日
矢島久栄
200111
九十の父の背流し終戦日
細野みさを
200111
終戦忌花筒の水湯のやうに
平田安生
風土
200111
終戦日道に蚯蚓の乾きをり
武井美代子
風土
200111
海鳥の声の群れゆく終戦日
山田禮子
遠嶺
200111
薪能終戦の日の暮れゆきぬ
塩谷康子
百鳥
200111
終戦日野鳥の森に深くをり
武田和代
百鳥
200111
からむしも身の丈越えし終戦日
中村静枝
酸漿
200111
夫に来し赤紙四たび終戦日
前川信子
ぐろっけ
200111
弔の客へ水団終戦忌
市橋香
ぐろっけ
200111
製鉄の火はたやさずに終戦日
毛利慶子
200112
エイブラハム・リンカーン号来る終戦日
林香燿子
200210
励ましの文きて近き終戦日
前田倫子
百鳥
200210
しんかんと終戦の日の燃えるゴミ
藤井晴子
200210
潮風の頬にはりつく終戦忌
岩崎皓子
雲の峰
200210
終戦忌さうだ零戦に逢ひに行かう
泉田秋硯
200211
陸軍中尉の父を誇りに終戦忌
田中芳夫
200211
正午にはラジオ聞くべし終戦日
谷口千枝子
200211
終戦忌電話が歩く世を生きて
閑田梅月
馬醉木
200211
パスポート書替ふ列や終戦日
関薫子
百鳥
200211
終戦日碑に出陣の夜の日記
小田島成子
百鳥
200211
薄雲をくぐり月ゆく終戦日
佐藤よしい
風土
200211
病院の水団汁や終戦日
高橋キヌヱ
帆船
200211
巻脚絆解きしままの終戦日
井上輝男
築港
200211
干瓢のみどり干しあり終戦日
城孝子
火星
200211
野宿して線路歩きし終戦日
河野友子
六花
200211
終戦日靴の中敷きそり返る
平居澪子
六花
200211
特攻も球児の若さ終戦忌
辰巳比呂史
200212
終戦忌母買ひ呉れしハーモニカ
阿部敬子
百鳥
200212
海ゆかば歌ふ卒寿の終戦日
河内童楽
六花
200212
玉音と言ひしはむかし終戦忌
立石萠木
雨月
200212
拾ひたる銀杏青し終戦日
村田みちな
200212
爪を切る両手ありけり終戦忌
長井順子
200302
終戦日盥に汲んで丸き水
今瀬剛一
対岸
200309
終戦日雨降り止まず列島に
須賀敏子
あを
200310
終戦日五時に点眼今日始まる
大貫保子
帆船
200310
鎮魂の祈り新たに終戦日
岡村容子
築港
200310
終戦日油滴天目とりいだし
内山まり子
風土
200311
護国社へ遺族参拝終戦日
上岡末喜
築港
200311
譲られし席また譲り終戦日
堀内康男
帆船
200311
風呂敷と共に引揚げ終戦日
子安教子
200311
腰骨も背骨も縮み終戦日
二瓶洋子
六花
200311
終戦日底にかたまる磨き砂
高梨美佐子
遠嶺
200311
したたかに乾く橋脚終戦日
吉田三保
200311
自治会の語り部となり終戦日
石橋萬里
ぐろっけ
200311
夢の中父を探せる終戦日
三上佳子
遠嶺
200312
吊革の揺れのばらばら終戦日
鷹羽弓
200312
太陽に顔向けて泣く終戦日
今瀬剛一
対岸
200312
山小屋に寮歌ひびけり終戦忌
中野一灯
八千草
200402
終戦日物置小屋へ筵の道
吉弘恭子
あを
200408
終戦日目抜き通りの馬の糞
吉弘恭子
あを
200408
終戦忌海をさへぎり列車過ぐ
杉江茂義
京鹿子
200409
山寺に瀬音聞きゐる終戦忌
川野喜代子
京鹿子
200409
終戦日廃壇の跡の花カンナ
藤枝五三子
帆船
200409
思ひ出のいつか?りに終戦忌
岡本眸
200409
秋あかね終戦の日を近ければ
堀内一郎
あを
200409
雑草の種のびつしり終戦日
土屋酔月
火星
200410
終戦日熱き番茶の喉を過ぐ
神蔵器
風土
200410
学童疎開の彼の地を訪はな終戦日
関洋子
200410
終戦日昭和一桁集まれる
塩川雄三
築港
200410
忘れたき確かな記憶終戦日
塩川雄三
築港
200410
掘削機首重く垂れ終戦日
野崎たか志
築港
200410
軍服が箪笥の底に終戦日
橋本典男
築港
200410
空襲の音なほ耳に終戦忌
赤松せつよ
築港
200410
学徒たる本分解かれ終戦日
赤松せつよ
築港
200410
終戦日友と分けあふふかし藷
山梨幸子
200410
終戦日知らずに逝きし友のあり
高倉恵美子
200410
終戦日正坐して聞くふるへかな
安部里子
あを
200410
終戦日母と灯火を眩しめり
芝尚子
あを
200410
父母在りし思ひ出遠く終戦忌
松村富子
200411
鮨種に牛肉もあり終戦忌
坂上香菜
200411
樟に小鳥群れなす終戦日
丸山照子
火星
200411
つつがなく理髪してをり終戦日
藤田悦子
対岸
200411
己が貌の風化まじまじと終戦忌
村岡春夫
春燈
200411
終戦日花いちもんめいちぬけた
竹中昭子
百鳥
200411
終戦日父の形見の帯締めて
山本喜朗
雨月
200411
仏飯を湯漬に食ぶも終戦忌
有山紫於
雨月
200411
終戦日香月泰男の玄と朱
柴田孤岩
草の花
200411
終戦日これからのこと論じ合ふ
出口誠
六花
200411
立止まりふと雲を追ふ終戦日
石神洋行
河鹿
200412
ダイエットの広告ずらり終戦忌
北尾章郎
200412
灯を点けず厨に入る終戦日
戸田和子
200412
玉音と言ひしは昔終戦忌
立石萌木
雨月
200412
黙祷の一分長し終戦忌
立石萌木
雨月
200412
今に尚帰らぬ御霊終戦日
吉田眞弓
雨月
200412
ペットにも餌の好き嫌ひ終戦日
栗原紘子
200412
終戦日おのが掌におく遺書遺髪
徳永辰雄
春燈
200509
わが六十年
沖縄の終戦の日や花梯梧
松崎鉄之介
200509
終戦日國といふ字を略さずに
中田みなみ
200509
終戦の玉音今も蝉しぐれ
沼口蓬風
河鹿
200510
父の吹くハーモニカを聴く終戦日
森永敏子
河鹿
200510
終戦日気概薄れてをりにけり
塩川雄三
築港
200510
雄松の疵なほ脂噴けり終戦忌
安藤しおん
200510
芝を吹く風の平らや終戦日
土山栄
200510
終戦日回覧板をまだ廻す
大西八洲雄
万象
200511
子等だけとなりて合はす手終戦日
目黒慧
遠嶺
200511
祖母もゐし頃をしのべば終戦日
稲嶺法子
遠嶺
200511
終戦日絵巻の長く広げられ
浅田光喜
対岸
200511
草丈に怯ゆるばかり終戦日
三輪慶子
ぐろっけ
200511
生きのびて六十回の終戦日
山口博通
ぐろっけ
200511
終戦日友幾人ぞ黄泉の国
山口博通
ぐろっけ
200511
一粒の洗米拾ふ終戦日
池田加代子
風土
200511
宿にゐて川音高し終戦日
石川英利
百鳥
200511
魚掬ふ男が一人終戦日
原口洋子
栴檀
200511
一粒の米の重さの終戦日
水谷芳子
雨月
200511
蒼空の雲したたかに終戦忌
木内憲子
200511
ラジオより拾ふ玉音終戦日
磯崎清
200512
終戦忌恥てふことばいづくにか
松村多美
四葩
200512
終戦日母の着物の減りしこと
庄中健吉
200512
語り部の声を低めに終戦日
向井由利子
200512
兵隊に行かず迎へる終戦忌
河内桜人
京鹿子
200512
終戦日すでに片眼をうしなへり
河本勇
築港
200512
読み尽くしたたむ朝刊終戦日
藤原和子
200512
終戦日畳に正座してをりぬ
浅田光代
風土
200601
月一の断食決意終戦日
宮森毅
六花
200602
蝉聲に固体の重さ終戦忌
岡本眸
200608
古井戸に生ぬるき闇終戦日
高倉和子
200609
終戦の日やふりほどく夜の髪
岡本眸
200609
縄文の土器に焦げ跡終戦日
齊藤實
200610
白米を噛みしめ忍ぶ終戦日
沖倉 好秋
酸漿
200610
黙祷によろめきにけり終戦日
鈴木多枝子
あを
200610
ひとりゐて日合の酒や終戦日
吉弘恭子
あを
200610
終戦日十四才の嗚咽かな
安部里子
あを
200610
人生二十五年と決めゐし日々よ終戦忌
田中芳夫
200611
今は平和な紙飛行機舞ふ終戦忌
田中芳夫
200611
わたつみの高波白き終戦日
山口順子
200611
遠き日の虜舎の明暮終戦忌
有田蟻太
200611
終戦忌拳で泣きし父なりき
小野千枝子
万象
200611
紙折れば生まるる影や終戦日
大川ゆかり
200611
靖国の長き参道終戦忌
三橋泥太
遠嶺
200611
豆挽きをゆつくりまはす終戦日
島田和子
風土
200611
電球を一つ取替ふ終戦日
中村洋子
風土
200611
罹災証も父母の形見よ終戦日
博多永楽
雨月
200611
ふだん着の父の遺影や終戦日
片野美代子
酸漿
200611
未だ消えぬ戦の影や終戦日
瀬沼利雄
酸漿
200611
参拝へ不毛の論義終戦日
大久保久枝
200611
踏んだ足ふまれた人や終戦日
吉弘恭子
あを
200611
雑巾もワゴンに売られ終戦日
岡本淳子
200612
房総の突端に在り終戦忌
河内桜人
京鹿子
200612
目瞑りて一刻過ごす終戦日
河内桜人
京鹿子
200612
地球にはまだ人のをり終戦日
前川明子
200612
終戦忌水平線に消ゆる鳥
ことり
六甲
200612
玉音と言ひしは昔終戦日
立石萌木
雨月
200701
講習のおからご飯や終戦日
高倉恵美子
200701
ぼろ市に終戦告げし箱ラジオ
谷田部栄
万象
200704
青春を捧げ悔ひなき終戦日
池崎るり子
六花
200704
小指と小指いかやうにして離る終戦日
吉弘恭子
あを
200708
日の丸の折目がきつき終戦記念日
遠藤 実
あを
200708
潮風は鉄の匂ひよ終戦忌
ことり
六花
200709
喉擦るさつまいもなり終戦日
田尻勝子
六花
200709
終戦日窓開け放てと父の声
山口登志
200710
陰膳もふるくなりたり終戦忌
中山純子
万象
200710
ラジオには昭和の時報終戦日
高木嘉久
200710
榛の木も遙かの嶺も終戦日
定梶じょう
あを
200710
「第三の男」観てゐる終戦忌
塩路隆子
200711
八十路まで生き得てひとり終戦日
松村富子
200711
一杯の飯の白さや終戦忌
宮入河童
200711
記憶には黒きカーテン終戦忌
坂上香菜
200711
黙祷の背筋張りけり終戦忌
木村幸
200711
氷川丸波しづかなり終戦日
高野幸次
200711
李香蘭のミュージカル見る終戦忌
木暮剛平
万象
200711
赤玉卵かつと割る終戦忌
中村恭子
200711
爪立ちて沖の沖見る終戦忌
代田青鳥
風土
200711
終戦忌助詞のひとつに躓きぬ
宇都宮滴水
京鹿子
200711
終戦日キャンプにありし村八分
柳川晋
200711
移民二世の家
都電跡横切つてゐる終戦日
前川明子
200712
拭ひ難き日本の歴史終戦日
北村香朗
京鹿子
200712
紙折れば生まるる影や終戦日
大川ゆかり
200801
爪切つていのち愛しむ終戦日
湯浅夏以
遠嶺
200806
がらがらのスターバックス終戦日
小林奈穂
200810
ディズニーランドより子の帰り終戦日
石寒太
炎環
200810
終戦日やつと欠伸を深くする
石原みどり
炎環
200810
生きて来し身の幸せや終戦日
綿谷美那
雨月
200810
米櫃の底尽きてくる終戦日
久保田雪枝
雨月
200810
終戦を知らず疎開の山の中
長澤健子
酸漿
200810
朝顔の紺のいち輪終戦日
芝尚子
あを
200810
終戦忌生きて虜囚にならず老ゆ
有田蟻太
200811
激辛のグリーンカレー終戦日
大畠響
炎環
200811
わが平穏噛みしめゐたり終戦忌
長谷川たか子
酸漿
200811
終戦日田のへりに見る遠い空
椿和枝
200811
帰らずと云ひて出し夫終戦日
斉藤小夜
風土
200811
終戦日五人の孫に囲まれて
徳丸峻二
風土
200811
終戦日舗道に落ちし雀見る
大坪景章
万象
200811
終戦日兄の遺影は飛行服
小松敏郎
万象
200811
少年兵もすでに傘寿や終戦忌
廣見知子
200812
終戦忌卆寿と命永らえし
北村香朗
京鹿子
200812
平凡に卆寿を迎う終戦忌
北村香朗
京鹿子
200812
一つ家の灯の洩れる終戦日
吉本淳
ぐろっけ
200812
亡き娘はや五十路終戦日が忌日
野沢しの武
風土
200905
灰燼に帰せし臍の緒終戦忌
大橋敦子
雨月
200909
遠く坐しテレビ操る終戦日
千田敬
200909
児と巡るスタンプラリー終戦日
森下康子
200910
コッペパン厚く切分け終戦日
田下宮子
200910
紙燃せばすぐ煤となる終戦日
櫨木優子
200910
芯厚き海の入日よ終戦日
石田阿畏子
馬醉木
200910
終戦日文箱の底に父の文
羽賀恭子
200910
モノクロの少女の写真終戦忌
米山喜久子
200910
三才の記憶うんぬん終戦日
和田政子
200910
楽章の果てし閑かさ終戦日
和田政子
200910
ちちははの声上げ哭けり終戦日
井上正子
春燈
200910
平和祈願の仏舎利塔や終戦日
佐田昭子
ぐろっけ
200910
見送りし兵士帰らじ終戦忌
長谷川たか子
酸漿
200910
終戦日豆腐まあるいかたちかな
森ゆみ子
炎環
200911
終戦日噺佳境に鳴る電話
金原亭馬生
炎環
200911
終戦日絶えて泣くことあらざりき
徳丸俊二
風土
200911
新宿に雲水のゆく終戦日
中村洋子
風土
200911
日めくりを千切つて終る終戦日
竪山道助
風土
200911
ララ物資はるか感謝の終戦日
小島禾汀
春燈
200911
終戦日暮れてみ空の高曇
太田具隆
春燈
200911
烏兎勿々空しかりしや終戦日
末吉治子
春燈
200911
老若にリュック流行終戦忌
米山喜久子
200911
遠富士の雲払ひ聳つ終戦日
山田春生
万象
200911
ニューギニアの砂を墓前に終戦日
高垣和恵
雨月
200911
芋の蔓食む日々遠く終戦日
渡辺和夫
ろんど
200911
球場の土を袋に終戦日
塩出眞一
ぐろっけ
200911
ただ黙す終戦の日の夫と吾
中島静子
酸漿
200911
目つむれば若き父をり終戦日
片野美代子
酸漿
200911
残す文捨つる文選り終戦日
川口襄
遠嶺
200912
穏やかな山河ありけり終戦忌
遠藤和彦
遠嶺
200912
終戦忌凪の小舟に星雫
松本きみ枝
遠嶺
200912
真青なる空や終戦日をむかふ
佐野功
遠嶺
200912
回覧板の反りの戻らぬ終戦日
近藤牧男
春燈
200912
裏山に登りて泣きし終戦日
奥村眞人
雨月
200912
玉音てふ声忘るまじ終戦忌
岩上行雄
末黒野
200912
わけもなく言葉が粘る終戦忌
松田都青
京鹿子
200912
魚食べて粗に茶を注ぐ終戦日
佐藤美紀
ろんど
200912
終戦忌陶貨と小さき陶の弾
瀬戸雄二
風土
200912
終戦の日の秘話として繙きぬ
椋誠一朗
ホトトギス
201001
語りつぐ終戦の日の日差しかな
椋誠一朗
ホトトギス
201001
念入れて母梳きくれし終戦日
山本耀子
火星
201003
牛乳の膜唇につく終戦日
山田美恵子
火星
201008
絶え間なく波は打ち寄せ終戦忌
ことり
六花
201008
靖国の思ひの外に終戦日
布川直幸
201009
食べあまりゴミとなす街終戦日
布川直幸
201009
終戦日そよがぬ草と戦ぐ草
林昭太郎
201009
子と作る「戦艦大和」終戦忌
阪本哲弘
201010
うすれゆく爪の半月終戦日
伊藤憲子
201010
雑踏に迷彩服や終戦忌
森下康子
201010
玉音に民は声なし終戦日
水原春郎
馬醉木
201010
医学徒の決意新たや終戦日
水原春郎
馬醉木
201010
生かされて語部となる終戦忌
小野喬樹
馬醉木
201010
肥え太る若者の影終戦日
四條進
201010
終戦日命令といふ軍かな
四條進
201010
終戦の一と日粗食に徹したり
大橋晄
雨月
201010
終戦日父はきまつて散髪へ
鳥居秀雄
201010
意味もなく時計見る癖終戦日
内山花葉
201010
浜町をふるさととして終戦日
高木千鶴子
酸奬
201010
辛きこと学ぶことあり終戦日
高木千鶴子
酸奬
201010
男には男の女に女の終戦日
木村茂登子
あを
201010
十穀米旨しと食す終戦忌
新実貞子
201011
黙祷に去来するもの終戦忌
笹井康夫
201011
忘却の彼方よ老の終戦日
有田蟻太
201011
昭和天皇の猫背を思ふ終戦日
水野恒彦
201011
終戦の日や往年の怒り肩
前田美恵子
201011
大判のハンカチを買ふ終戦日
丸山照子
火星
201011
米すこし雀に撒きて終戦日
中村洋子
風土
201011
征きし友還りし友や終戦日
高倉恵美子
201011
窓閉ぢて防ぐ熱気や終戦日
浅野恵美子
酸奬
201011
老いつつも夫健やかな終戦日
上原光代
酸奬
201011
宿題は記事の切り抜き終戦日
鈴木てるみ
ぐろっけ
201011
空を見て目薬をさす終戦日
芝尚子
あを
201011
終戦の日は空を見て海を見て
中杉隆世
ホトトギス
201012
終戦の日とは瓦礫の記憶のみ
中杉隆世
ホトトギス
201012
口開けて子の眠りゐる終戦日
苑実耶
201012
波音は地球の祷り終戦忌
峰尾秀之
201012
終戦忌「終らざる夏」読破せり
河本利一
201012
釜底の飯粒拾ふ終戦日
松本文一郎
六花
201012
亡き母の水団の味終戦日
兼子栄子
酸奬
201012
終戦といふ敗戦といふ水を飲む
小林幹彦
201105
終戦日世界史習はずじまいひなり
山下青坡
201105
終戦の日より仕舞はれたるラジオ
稲畑廣太郎
ホトトギス
201106
語部は終戦の日の母心
稲畑廣太郎
ホトトギス
201108
新たなる終戦の日の出会ひかな
稲畑廣太郎
ホトトギス
201108
はや六十五年の祈り終戦日
稲畑汀子
ホトトギス
201108
忘れめの終戦日なり父偲び 大橋敦子 雨月 201109  
終戦日同じ時間の朝ご飯 吉弘恭子 あを 201109  
終戦忌知覧を発ちし兵若き 能勢栄子 201110  
節電に我慢余儀なし終戦忌 山口キミコ 201110  
雑音の中の玉音終戦忌 藤見佳楠子 201110  
なまぬるき水道の水終戦日 近藤暁代 馬醉木 201110  
日本中こよりなく晴れて終戦忌 米山喜久子 201110  
たぶの木に遠き日のあり終戦日 宮内とし子 201110  
珊瑚樹の実房の重し終戦日 千田百里 201110  
海女浮いて祈りを捧ぐ終戦日 久保東海司 201110  
恙無く暮す母をり終戦日 前田美恵子 201110  
火たたきの言葉消えたる終戦日 岩下芳子 201110  
国道三号線けふ人まれに終戦忌 安立公彦 春燈 201110  
古書店の寧けき時間終戦日 栗原完爾 春燈 201110  
小指と小指はなすちからや終戦日 吉弘恭子 あを 201110  
干し豆の筵に乾く終戦日 中村紀美子 春燈 201111  
終戦忌片道切符無き果報 石田康明 春燈 201111  
父ははにいつもの朝や終戦日 高倉和子 201111  
終戦日父の戦の始まりぬ 相良牧人 201111  
腕時計の跡なまじろき終戦日 山崎青史 ろんど 201111  
八十四の父の肝癌終戦日 あかさか鷹乃 ろんど 201111  
瓦礫なる言の葉むなし終戦日 有本南陵 ろんど 201111  
荒草に雀の沈む終戦日 川端俊雄 火星 201111  
何もせず六十六回の終戦日 林美智 ぐろっけ 201111  
自分史の白眉はやはり終戦日 藤田かもめ ぐろっけ 201111  
藁を食む馬を思ひぬ終戦日 高倉恵美子 201112  
終戦日油凪ぎして大津島 和田照海 京鹿子 201112 大津島
十二時の空は真青に終戦忌 布川孝子 京鹿子 201112  
ポンプ井の水のゆたかに終戦日 早川八重子 末黒野 201112  
この杜にゲートル先生終戦日 松本アイ ぐろっけ 201112  
終戦日敢えて麦飯炊かせけり 松本文一郎 六花 201112  
終戦の日を知る物置のラジオ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201202  
黒き雨降らせてならぬ終戦忌 紀川和子 うらら 201202  
ミサワイン主の血と化して終戦日 稲畑廣太郎 ホトトギス 201208  
終戦日今日もボーイングは飛べり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201208  
終戦の日に止りたる時動く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201208  
正座せる疊に噎せし終戦日 田原陽子 201111  
目ばかりの少年のかほ終戦日 原田達夫 201111  
年表の歴史は一行終戦忌 荒木甫 201111  
山川に背を向かれつつ終戦日 鳥居おさむ ろんど 201208 『体内時計』
爪あかく染めて人に逢ふ終戦日 北崎展江 くりから 201209  
尋ね人聞きゐしラジオ終戦忌 森下康子 201210  
語り部の減りゆく世代終戦日 河口仁志 201210  
終戦の日は一歳で膀を出し 浅野吉弘 201210  
若者に遠き昔の終戦日 鈴木セツ 201210  
膝に手を正午の時報終戦忌 鈴木セツ 201210  
終戦日田は青々と広がりて 宮井知英 201210  
あれこれのセピア色なり終戦忌 笹井康夫 201211  
変らざるもの空めみや終戦日 小倉正穂 末黒野 201211  
二生経たる昭和遠のく終戦日 西村純太 201211  
終戦日戦傷の指眺む夫 藤田京子 ぐろっけ 201211  
王音を聴きて虚しき終戦日 松木清川 ぐろっけ 201211  
終戦忌天皇の声青い空 向江醇子 ぐろっけ 201211  
サイレンにふとあの怖さ終戦日 津田霧笛 ぐろっけ 201211  
捥ぎたてのトマトの匂ふ終戦日 前田忍 火星 201211  
終戦日ピース一服旨い事 松林道 ろんど 201211  
ともに老いともに病みをり終戦忌 酒井秀郎 返り花 201211  
門口に防火用水終戦日 本木下清美 ぐろっけ 201212  
父祖の地も水琴窟も終戦忌 青山正生 201212  
連添ひしペンで日記や終戦日 神田惣介 京鹿子 201212  
地下壕と空母の街や終戦忌 佐藤満智子 ろんど 201212  
武装解除せし戦場や終戦日 竹下陶子 ホトトギス 201305  
終戦日大きく割りてむすび食む 小島芦男 ろんど 201309  
終戦忌兵を送りし日の記憶 能勢栄子 201310  
今年また暑さ厳しや終戦日 長島清山 かさね 201310  
一日のながし終戦の日の暮るる 井上信子 201310  
一分を長きと想ふ終戦日 宮内とし子 201310  
聞きそびれ歩きつづけり終戦日 明石文子 ぐろっけ 201310  
玉音の記憶の薄れ終戦日 林紀夫 春燈 201311  
大空へ母の笑ひし終戦日 松本俊介 春燈 201311  
おだやかに過ぎしを謝すや終戦日 小菅礼子 春燈 201311  
微笑みし兄の写真や終戦日 小松敏郎 万象 201311  
黙祷に子をひきよする終戦日 田中文治 火星 201311  
うぶすなは田の水落つる終戦日 城孝子 火星 201311  
鉄橋の今しづかなる終戦日 涼野海音 火星 201311  
終戦日強く塩打つ青魚 田原陽子 201311  
正座して新聞を読む終戦日 高倉和子 201311  
聞きそびれ歩きつづけし終戦日 明石文子 ぐろっけ 201311  
トーチカの遺りし跡や終戦日 伊藤マサ子 ぐろっけ 201311  
戦中派は只管黙祷終戦日 井上あき子 ぐろっけ 201311  
ルーブル展ローマ史齧る終戦日 吉田克美 ろんど 201311  
ルーブル展ローマ史蓄る終戦日 吉田克美 ろんど 201311  
モノクロの記憶残れり終戦日 池内結 ろんど 201311  
二月堂のお香をいまに終戦日 土屋草子 ろんど 201311  
僧とても剣を執りもし終戦日 古田考鵬 雨月 201311  
国のためただそれだけの終戦日 古田考鵬 雨月 201311  
終戦日百歳祝ふ菓子の出て 高倉恵美子 201312  
撒きし水たちまち乾く終戦日 戸栗末廣 201312  
終戦日夕餉の茶碗の明るさよ 白水良子 201312  
終戦日勅語に哭きし父のこと 吉田耕人 ぐろっけ 201312  
終戦日厨に母は菜を刻む 松本アイ ぐろっけ 201401  
終戦日鏡の中の庭にをり 千田敬 201401  
仏壇の戸を開け放'つ終戦日 野口宗久 京鹿子 201401  
千人針風によごれ終戦日 竹下陶子 ホトトギス 201402  
玉音を聞きし記憶や終戦忌 難波篤直 201404  
正装で聞きし玉音終戦日 難波篤直 201404  
島の小石を掌にじつと見る終戦日 山本耀子 絵襖 201404  
終戦の日の我が影の濃かりけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201405  
どこか腐臭漂ふ港終戦日 布川直幸 201407  
ヴイオロンに終戦の日の音色あり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201408  
疎開せし家の間取りや終戦忌 河田孝子 璦別冊 201408  
ヴイオロンに終戦の日の音色あり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201408  
曲屋に馬の消えけり終戦日 田尻勝子 六花 201409  
子の手より鳩の飛びたち終戦日 コ田千鶴子 馬醉木 201409  
?ぐ牛杭より静か終戦日 定梶じょう あを 201410  
終戦日天地あつけらかんとあり 遠藤真砂明 201410  
父母招き水団作る終戦日 和田政子 201410  
引き抜きし釘の熱さよ終戦日 林昭太郎 201410  
爆撃のありしことなど終戦忌 小澤菜美 201411 近江
生き抜いて又生き抜いて終戦日 渡辺和夫 ろんど 201411  
杖の人後れて坐る終戦日 佐藤弘香 ろんど 201411  
敗戦日終戦日いや敗戦日 熊谷ふみを ろんど 201411  
あの時のラジオはいづこ終戦日 駒形祐右子 万象 201411  
牛乳を噛んで飲みをり終戦日 涼野海音 火星 201411  
校庭に日照雨の匂ふ終戦日 高松由利子 火星 201411  
終戦日語る相手の見当らず 宮地静雄 末黒野 201411  
棒立ちの父と母ゐる終戦日 相良牧人 201411  
雑穀を心して食む終戦日 塩見英子 雨月 201411  
疎開地に思ひ馳せたり終戦日 大橋晄 雨月 201411  
生くるとは語り継ぐこと終戦日 阪上多恵子 雨月 201411  
藤棚のつる伸び放題終戦日 松村光典 やぶれ傘 201412  
若き日を語らず父母の終戦日 松田明子 201412  
目に見えぬ力恐ろし終戦日 高橋将夫 201412  
砂糖壷一杯にして終戦日 中島三喜子 京鹿子 201501  
鉢植に研ぎ水をやり終戦日 戸栗末廣 201503  
飲食の卓汚しをり終戦日 天谷翔子 201505  
子に語る昭和や暗き終戦日 鈴木静恵 花こぶし 201508  
敗戦日を終戦と美化しいつはりし 滝沢幸助 春燈 201509  
エアコンを修理に出しぬ終戦日 島田万紀子 馬醉木 201510  
一滴の目薬こぼる終戦日 宮川みね子 風土 201510  
流れぬは川とは言はず終戦忌 林昭太郎 201510  
拾ふ神ありて九十路終戦忌 渕上千津 201510  
幾万の人の波波終戦忌 中谷富子 201510  
移りゆく時空の中に終戦日 山田佳子 201510  
歩成りてあばれ兆すや終戦日 佐藤恭子 あを 201510  
目ばかりの少年のかほ終戦日 原田達夫 箱火鉢 201511  
午後の時過ぐるひそけさ終戦忌 安立公彦 春燈 201510  
ラジオ前の祖母と母の背終戦日 和田政子 201510  
抑留の名簿カタカナ終戦忌 鈴木セツ 201510  
さまざまに昭和生き来て終戦日 松本秀子 201510  
焼け跡で父待ちし日や終戦日 卯木堯子 春燈 201511  
終戦忌七十年の過去世かか 赤岡茂子 春燈 201511  
仏壇の供華の水沸く終戦日 小渕二美江 春燈 201511  
コンビーフの缶を巻き取る終戦日 奥田茶々 風土 201511  
衛星が捉ふ首都の灯終戦日 鈴木庸子 風土 201511  
昭和史の始めは知らず終戦日 落合絹代 風土 201511  
街の名の師団街道終戦日 岩下芳子 201511  
忘れえぬ目と星空の終戦日 柴田靖子 201511  
御決りのすいとん食ふや終戦日 飯田久美子 末黒野 201511  
終戦日梅干し一つ塩むすび 吉村摂護 201511  
白ばかり残るハンカチ終戦日 落合絹代 雨月 201511  
広島に逝きし叔母なり終戦日 宮本俊子 雨月 201511  
眼に痛き程の晴天終戦日 植竹美代子 雨月 201511  
ら抜きにて語らる終戦七十歳 甕秀麿 201511  
亡き母に問ひたし母の終戦日 平野みち代 201511  
淡淡と伝ふ語部終戦日 藤沢秀永 201511  
父帰る母の決めたる終戦日 杉田杏 201511  
あたり前のやう白き紙欲り終戦日 吉田政江 201511  
終戦でなく敗戦と生身魂 松井志津子 201511  
落ち蝉に語りかけたき終戦日 松村光典 やぶれ傘 201512  
砂糖なき牡丹餅語る終戦日 神田惣介 京鹿子 201512  
噤んでも噤まなくても終戦日 直江裕子 京鹿子 201512  
子へ継ぎし結婚指輪終戦日 岡山敦子 京鹿子 201512  
塵芥橋桁に止む終戦日 佐藤恭子 あを 201511  
病む人はひとりかそれとも終戦日 佐藤恭子 あを 201512  
終戦日こはき教師もまろくなり 村高也 末黒野 201512  
民草といふことばあり終戦忌 岩岡中正 ホトトギス 201601  
終戦日草むす屍ともなれず 竹下陶子 ホトトギス 201602  
故国恋ふ心切なる終戦日 竹下陶子 ホトトギス 201602  
コロッケのじやがいも潰す終戦日 福島茂 201609  
軍歌なほ心にのこる終戦日 丸山允男 春燈 201610  
終戦忌戦没悼む日となりぬ 鈴木としお 春燈 201610  
終戦日かの放送の耳朶にあり 大橋晄 雨月 201611  
正午の時報に独り黙祷終戦日 大橋晄 雨月 201611  
箱に古りし軍事郵便終戦忌 大崎ナツミ 雨月 201611  
夫婦して白髪の増ゆる終戦日 多方清子 雨月 201611  
街の夜は真の闇なし終戦日 宮野照子 馬酔木 201611  
軍服を脱いだつもりの終戦日 丸井巴水 京鹿子 201611  
終戦の日や大いなる黒き蝶 田原陽子 201611  
改悪に心動ぜぬ終戦日 佐藤恭子 あを 201611  
行動は遷すに限る終戦日 佐藤恭子 あを 201611  
行動は素早く慎重終戦日 佐藤恭子 あを 201611  
インクの滲む罹災証明終戦日 篠田純子 あを 201611  
カタカナの父の葉書や終戦日 松山三千江 春燈 201611  
終戦の日や台風の海荒るる 田中臥石 末黒野 201611  
平和なる飢ゑ無き国に終戦忌 戸田澄子 末黒野 201611  
終戦日どこにも合はぬ鍵の束 高木晶子 京鹿子 201612  
三歳の記憶を探す終戦日 水野加代 万象 201612  
吾を抱く従兄の写真終戦忌 富田要 万象 201612  
終戦日鯉はうしろを向けません 佐藤恭子 あを 201610  
終戦日國といふ字は略さずに 中田みなみ 桜鯛 201701  
終戦日かの放送の耳朶にあり 大橋晄 ホトトギス 201702  
七十年経ちし玉音終戦日 竹下陶子 ホトトギス 201709  
仲見世は異国語の渦終戦日 林昭太郎 201710  
落ち蝉に蟻の群がる終戦忌 高橋将夫 201711  
終戦の記憶の底を紙魚走る 水野恒彦 201711  
いまもつて散らぬ青春終戦日 山崎靖子 201711  
終戦忌隠れしままの那須五峰 江澤弘子 201711  
玉音の記憶まざまざ終戦日 松本幹雄 馬醉木 201711  
傷音のふえしレコード終戦日 赤石梨花 風土 201711  
チマチョゴリの国に住みゐし終戦日 赤石梨花 風土 201711  
踏み外すきざはしひとつ終戦日 亀井福恵 京鹿子 201711  
六日過ぎ九日過ぎて終戦日 落合絹代 雨月 201711  
終戦日病みたる父へ生卵 落合絹代 雨月 201711  
それぞれの思ひに深む終戦日 堀田こう 雨月 201711  
湯水のやう生命流し終戦日 田尻勝子 六花 201711  
ラーゲリの父胎中に吾終戦日 山口ひろよ 201712  
終戦忌逝きにし叔父の許嫁 三井所美智子 201712  
耐ふることいま暑さのみ終戦日 岸洋子 201801  
ひだる神憑き来る終戦記念の日 田尻勝子 六花 201810  
父ははのいまも在るかに終戦日 安立公彦 春燈 201810  
勝者敗者の傷癒えぬまま終戦日 藤田美耶子 201811  
戦ひを不思議と思ふ終戦日 江島照美 201811  
14は永久欠番終戦忌 田中信行 201811  
歳月の谺還らず終戦日 布施政子 馬醉木 201811  
乾きゐる草のうねりや終戦日 須賀ゆかり 201811  
終戦日戦記を書肆の中央に 大島寛治 雨月 201811  
日の本の羅盤を正す終戦忌 高木典子 雨月 201811  
もう聞けぬ長姉の話終戦忌 下田奉枝 雨月 201811  
終戦日家々の窓灯かな 亀井福恵 京鹿子 201811  
終戦日元号重き昭和かな 安立公彦 春燈 201811  
若かりし母の涙や終戦日 安立公彦 春燈 201811  
天皇のお言葉重し終戦日 神田惣介 京鹿子 201812  
一本のペン奔りだす終戦日 上野紫泉 京鹿子 201901  
羅針盤海底にあり終戦日 高倉和子 201902  

 

2019年8月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。