春 雪  2     42句

春雪やうす日さし来る傘の内    岡本松浜

春の雪  春雪

作品
作者
掲載誌
掲載年月
春雪や硝子ボウルに溶く卵 林昭太郎 201704
春雪やこつりと動く二時の針 伊藤希眸 京鹿子 201705
春雪や書かねば言葉消え易し 田村すゝむ 風土 201705
春雪のきらめき合格通知くる 田中佐知子 風土 201705
春雪の大和青垣墨絵めき 山本漾子 雨月 201705
春雪や縁に子ら寄せ竹細工 渡たみ 馬醉木 201705
蒼穹に春雪嶺なす伊吹かな 水谷靖 雨月 201706
春雪を掻く日は続く瓦落つ 長崎桂子 あを 201705
比良春雪称へて競ふ湖と空 松本鷹根 京鹿子 201706
春雪に僅かの撓み庭木の枝 伊藤希眸 京鹿子 201707
春雪の消えて淋しき庭もどる 森田明成 201706
春雪や熱さ感じる地の息吹 近藤喜子 201805
春雪と言へずひねもす降りつづく 久保東海司 201805
一村の灯り春雪降りやまず 吉田きみえ 末黒野 201805
春雪や朱の濃くなる極楽図 雨宮桂子 風土 201806
春雪の晴れて暮しの音始まる 吉田きみえ 末黒野 201806
春雪や加賀友禅師に筆百本 栗坪和子 201901
肩を組む山の春雪句座を祝ぐ 松本鷹根 京鹿子 201904
積らねば今日の春雪話のみ 田中藤穂 あを 201904
したたかに春雪拒む志士の墓 山田健太 風土 201905
春雪の比良映ゆ凪や釣りの黙 松本鷹根 京鹿子 201905
春雪の光充ちたる駅舎かな 善野行 六花 201905
春雪の香炉に散りぬ札所寺 田中由喜子 馬醉木 201906
春雪の岳の起伏の際立り 長崎桂子 あを 202005
振り返し綿帽子のごと春雪 長崎桂子 あを 202006
春雪のなか葬列は山寺へ 松本善一 やぶれ傘 202006
季はづれの春雪予報姉逝けり 伊藤希眸 京鹿子 202006
春雪と思ひしが屋根白無垢に 小林輝子 風土 202006
春雪やクロスワード解く間 大庭美智代 末黒野 202007
春雪に飾られ重しかづら橋 山田六甲 六花 202102
薄日さし春雪ちらちら舞台めく 長崎桂子 あを 202104
春雪の遠嶺見するや霧島山 永井惠子 春燈 202106
春雪やひとり飲む分湯を沸かし 大川ゆかり 202201
春雪や富嶽を富嶽らしくして 稲畑廣太郎 ホトトギス 202203
春雪や米澤けふも地震ありと 山田六甲 六花 202204
片寄せの春雪の道髪切りに 藤原若葉 春燈 202205
春雪を抱く手鏡おちょぼ口 鈴鹿呂仁 京鹿子 202205
春雪に犬の足跡車音過ぐ 伊藤希眸 京鹿子 202205
春雪の降るふる児らは追ひかける 梅原ひろし 京鹿子 202206
清晨や昨夜の春雪残る路地 石黒興平 末黒野 202206
春雪の薄墨色の日暮かな 上月智子 末黒野 202206
春雪や一夜に凋むカランコエ 田中春江 やぶれ傘 202207
春雪→ 1

 

2023年2月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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