春 昼 4       32句

春昼といふ大いなる空虚の中   富安風生   古稀春風

作品
作者
掲載誌
掲載年月
春昼の音を生み出すスープ鍋 甲州千草 202006
春昼の歪むガラス戸船は行く 陽山道子 船団 202006
春昼の片隅にゐる欠伸かな 土井三乙 風土 202007
春昼の街をゆるゆる歩きけり 廣瀬雅男 やぶれ傘 202007
春昼や床へほろりと栞落ち 東正則 末黒野 202007
春昼の家中に風通しけり 岡田史女 末黒野 202007
春昼やいつの笑顔か古写真 横山さくら 春燈 202007
春昼の舌で転がす金平糖 広瀬済 やぶれ傘 202007
春昼の坂を歩いてくだる鳩 大崎紀夫 やぶれ傘 202007
春昼や子供飽くまで立ち話 辻泰子 京鹿子 202008
春昼や眠りの神の降りて来る 湖東紀子 ホトトギス 202010
はや日陰恋ひ春昼の庭であり 湖東紀子 ホトトギス 202010
春昼の人通りなき街となる 稲畑汀子 ホトトギス 202104
春昼の天かすカリリうどん食ぶ きくちきみえ やぶれ傘 202105
春昼のベンチに雀土に鳩 天野美登里 やぶれ傘 202105
春昼や老舗に今も大振子 赤堀美恵子 風土 202106
春昼やずしんずしんと響く腰 中村嵐楓子 春燈 202107
春昼や熟寝の猫の脚長し 加藤静江 末黒野 202107
春昼の暗き庇を出棺す 河嵜祐二 202107
春昼のバスに乗りそこねたる顔 浅田光代 風土 202107
春昼のカッコウ時計三度鳴る 江口恵子 やぶれ傘 202108
春昼や仔犬顔出すベビーカー 松川昌義 末黒野 202109
春昼のコンテナ貨車の歯脱けかな 岡温子 京鹿子 202201
春昼の羊の鈴が鳴つてゐる 大崎紀夫 やぶれ傘 202205
春昼の屋根に積みある屋根瓦 大崎紀夫 やぶれ傘 202205
春昼や方丈さまの膝の猫 佐藤信子 春燈 202206
井戸水を汲む春昼の滑車の音 天野美登里 やぶれ傘 202206
春昼の低空飛行と爆音と 倉澤節子 やぶれ傘 202206
春昼や閼伽井のぼこり又ぼこり 森なほ子 あを 202206
春昼や夢にいざなふ万華鏡 菅野日出子 やぶれ傘 202207
春昼や海辺の町の静けさよ 鈴木英雄 やぶれ傘 202207
春昼やいつも遅れてゐる時計 重実ひとみ 春燈 202207
春昼 →1

 

2023年5月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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