爽やか 8     117句

爽やか   さはやか

作品
作者
掲載誌
掲載年月
愚痴一語のみ込み笑顔爽やかに 藤田美耶子 201801
爽やかや旅客機銀の点となる 前田美恵子 201801
爽やかや席に程よき間合でき 岡村彩里 雨月 201801
爽やかや実名のみの文士墓碑 三輪温子 雨月 201801
爽やかや園児の渡る赤い橋 宮沢治子 春燈 201801
爽やかや下り来し峰振り仰ぎ 下田奉枝 雨月 201802
爽やかなる風と語らむ一人旅 及川照子 末黒野 201804
爽やかに諾ふ夫よ桜餅 秋津令 201808
待つといふことも爽やかなる旅路 稲畑汀子 ホトトギス 201808
爽やかに名前と顔と一致して 稲畑汀子 ホトトギス 201808
爽やかや柱状節理踏み締めて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201809
今日のこと今日片付けて爽やかに 稲畑汀子 ホトトギス 201809
爽やかといふほかはなき朝かな 稲畑汀子 ホトトギス 201809
大会を共にせしこと爽やかに 稲畑汀子 ホトトギス 201809
癒え給へ笑顔もてその爽やかな 稲畑汀子 ホトトギス 201809
爽やかな旅路終へたる家居かな 稲畑汀子 ホトトギス 201809
快晴の旅の日帰り爽やかに 稲畑汀子 ホトトギス 201810
爽やかな日日癒え給へ癒えたまへ 稲畑汀子 ホトトギス 201810
木洩れ日を拾ふ美山路爽やかに 鈴鹿呂仁 京鹿子 201810
爽やかに浅瀬に解く枷ひとつ 鈴鹿呂仁 京鹿子 201810
道元の死を説くことば爽やかに 山本喜朗 雨月 201811
爽やかに鳶の輪を描く吉備の空 稲畑廣太郎 ホトトギス 201811
幸福の鐘てふ爽やかな音色 稲畑廣太郎 ホトトギス 201811
爽やかに人に囲まれ芭蕉像 稲畑廣太郎 ホトトギス 201811
爽やかな文字放送は手話に添ひ 下村たつゑ 201812
爽やかにごちそうさまと志野茶碗 たかはしすなお 201812
リア充といふのださうだ爽やかに 柳川晋 201812
爽やかに男一礼蕪村の碑 黒滝志麻子 末黒野 201812
爽やかを着る弥陀佛の黒衣 竹中一花 201812
爽やかに並ぶ胸像三兄弟 波戸辺のばら 201812
爽やかや孫に背丈をぬかれたる 平居澪子 六花 201812
爽やかや話し上手と聞き上手 小林和子 201901
爽やかに今朝の光を浴びてゐる 仲まゆみ 風土 201901
爽やかや空を自由に描く雲 伴明子 ホトトギス 201903
爽やかやパレットに溶く空の青 阿部重夫 末黒野 201904
爽やかといふほかはなき奥の旅 稲畑汀子 ホトトギス 201908
爽やかや芭蕉ゆかりと聞くことも 稲畑汀子 ホトトギス 201908
爽やかな旅となるべしみちのくは 稲畑汀子 ホトトギス 201908
爽やかに甦りたるワイナリー 稲畑廣太郎 ホトトギス 201909
会社出しより爽やかに道迷ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201909
爽やかに訪へば次々人親し 稲畑汀子 ホトトギス 201909
昨日会ひ今日又会ふも爽やかに 稲畑汀子 ホトトギス 201910
頬寄せる君匂やかに爽やかに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
爽やかに南朝を守る家系かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
爽やかや五穀の粥の美味なりし 片山煕子 京鹿子 201911
爽やかに心豊かに司教ミサ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201911
爽やかや昼の麦酒の白き泡 森なほ子 あを 201912
駅員のサッとゴミ取る爽やかさ 林田麻裕 201912
爽やかや日の出づる時出勤す 村田武 やぶれ傘 201912
爽やかや宿坊を出て勤行へ 本田武 やぶれ傘 201912
指揮棒の爽やかな楽紡ぎ出し 長谷川閑乙 馬醉木 201912
満願の杖納めけり爽やかに 南光翠峰 馬醉木 201912
爽やかや生るるも逝くも独りにて 河本由紀子 春燈 201912
爽やかや夢持つかぎり人老いず 本多俊子 201912
爽やかに姉と見紛ふ姪の来て 大石よし子 雨月 201912
二十一発の礼砲爽やかに 森なほ子 あを 202001
爽やかや透けて香の立つ鉋屑 森田節子 風土 202001
爽やかや土蔵の軒の桔梗紋 森田節子 風土 202001
カラフルな1輌列車爽やかに 大内幸子 六花 202001
爽やかや十三日の金曜日 志方章子 六花 202001
爽やかやレンガ造りのべーカリー 鷹崎由未子 春燈 202001
爽やかに心を洗ふ美術館 藤田美耶子 202001
半生を語る先生爽やかに 和田華凛 ホトトギス 202001
爽やかや水かんばしき和紙の里 今村千年 末黒野 202002
爽やかや眼鏡を拭いて空を見て 丑久保勲 やぶれ傘 202002
爽やかや木の香纏ひて宮大工 宮元陽子 末黒野 202004
山路あり深き谷あり爽やかに 稲畑汀子 ホトトギス 202008
皆歳を取りしと告げて爽やかに 稲畑汀子 ホトトギス 202008
爽やかや訪ひ得しことに心足る 稲畑汀子 ホトトギス 202009
旅の雨止み爽やかに見学す 稲畑汀子 ホトトギス 202009
爽やかに穏やかに橋潜る船 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
五十六の墓石質素に爽やかに 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
爽やかな一と日給はる忌日かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
爽やかな出会ひは句座であればこそ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
爽やかな風賑やかな工事音 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
公園の負けも爽やか将棋かな 吉川隆 春燈 202011
「喫茶去」てふ茶杓爽やか水屋棚 宮田豊子 春燈 202011
弟子の句に驚きながら爽やかに 山田六甲 六花 202011
引潮の風紋残す爽やかさ 牛島晃江 202011
爽やかや連山に窓開け放ち 土井ゆう子 風土 202012
爽やかに蔵書リストに『百囀』を 林いづみ 風土 202012
爽やかや能管咽ぶ能舞台 宮岡弘 202012
爽やかや堀割残る城下町 森清信子 末黒野 202012
爽やかな魚鼓のひびきや禅の寺 江見巌 六花 202101
せせらぎの音爽やかな竜田川 箕田健夫 やぶれ傘 202101
先づ窓を開けてみる朝爽やかに 今橋眞理子 ホトトギス 202102
爽やかにマスク外して深呼吸 重実ひとみ 春燈 202102
邂逅の人集ふ会爽やかに 稲畑汀子 ホトトギス 202109
揃ひたる顔爽やかに遠会釈 稲畑汀子 ホトトギス 202110
爽やかに誰彼親しかりし句座 稲畑汀子 ホトトギス 202110
爽やかに増えゆく仲間あることを 稲畑汀子 ホトトギス 202110
大方は揃ひて会の爽やかに 稲畑汀子 ホトトギス 202110
ただ持つてゐる杖爽やかに使ふ 稲畑汀子 ホトトギス 202110
爽やかにステッキ持つて行くことに 稲畑汀子 ホトトギス 202110
道迷ふことも爽やかなる一と日 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
爽やかやきれいに割れるチョコレート 今井肖子 ホトトギス 202111
誕生も死も爽やかに湯を使ひ 高橋将夫 202111
さはやかに百歳の句と笑顔かな 小嶋恵美 春燈 202111
てい女様の山の手言葉爽やかや 平野加代子 春燈 202111
水音をききて爽やかひと日晴れ 金山雅江 春燈 202112
爽やかや時報メロディー市庁より 土井ゆう子 風土 202112
爽やかに風はポプラの葉を鳴らし 森高武 風土 202112
なかんづく末期の水は爽やかに 三木亨 202112
調律師の仕上げのメロディさはやかに 伊藤照枝 202112
爽やかや少々五体かたくなり 長崎桂子 あを 202201
爽やかに笑ひ合ひたる昔あり 今井千鶴子 ホトトギス 202201
爽やかに今朝も目覚めしことの幸 今橋眞理子 ホトトギス 202201
爽やかや和光の時計正午打つ 小島昭夫 春燈 202201
爽やかやくつきり残る箒の目 渡辺美智子 末黒野 202201
爽やかや真綿の光る糸車 岸本順子 京鹿子 202201
紙飛行機紙の折り目のさはやかに 山田健太 風土 202202
翻る足裏さはやか背負投げ 篠田純子 202202
爽やかに米寿を生きてをれる幸 木村享史 ホトトギス 202203
優勝といふ喜びも爽やかに 安原葉 ホトトギス 202203
風に乗る日ざしとなりて爽やかに 今橋眞理子 ホトトギス 202203
兄いつも瓢々として爽やかに 岡安紀元 ホトトギス 202205
爽やかや明日またねといふ声も 森田明成 202205
再開の句座爽やかに揃ひけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202210
爽やか→1      

 

2022年11月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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