涼新た 2     142句

秋涼し  涼新た

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
髪を結ふ位置高くせよ涼新た 吉田希望 201210  
竹樋にかすかなひびき涼新た 笹村政子 六花 201211  
淡泊を美学に生きて涼新た 須山登 201211  
月例の髪と爪切り涼新た 佐藤美紀 ろんど 201211  
三山のひとつを登り涼新た 伊藤純子 201211  
街角をまがれば旅へ涼新た 中野京子 201211  
涼新た筧の水に耳藉籍して 齋藤晴夫 春燈 201211  
涼新た川に木の影橋のかげ 井原美鳥 201211  
朱を入るる墓石の文字の涼新た 西村純太 201211  
薔薇の香のアロマキャンドル涼新た 菅野日出子 末黒野 201211  
片方は聞き流す耳涼新た 小林朱夏 201211  
屋根の栗鼠鎌倉山の涼新た 宮元陽子 末黒野 201211  
念願の古事記読み終へ涼新た 堀田恵美子 雨月 201211  
ありがとうの感謝と笑顔涼新た 辺田たか子 ろんど 201211  
姉と訪ふ母校のチャペル涼新た 平居澪子 六花 201212  
羽根ペンが打つピリオドや涼新た 中根美保 風土 201212  
涼新た長き廊下を退院す 桑名さつき ろんど 201301  
拝復で始まるハガキ涼新た 陽山道子 船団 201301  
掛け軸の仮名に気品や涼新た 中村則夫 やぶれ傘 201302  
砲台場名のみのままに涼新た 金子野生 京鹿子 201302  
蓮糸を漉き込む和紙や涼新た 豊田高子 万象 201311  
涼新たメタセコイアの樹下に坐し 大橋晄 雨月 201311  
夕風の雲をほぐしぬ涼新た 森清信子 末黒野 201311  
ゆつくりと母を座らせ涼新た 高倉和子 201311  
釣り糸を投ぐる突堤涼新た 波多野孝枝 末黒野 201312  
テーブルを磨き込んだり涼新た 桑原逸子 201312  
切通し抜けくる風や涼新た 小倉正穂 末黒野 201312  
涼新た難所の多き川下り 大橋弘子 末黒野 201312  
笹の葉に玉なすひかり涼新た 岡野里子 末黒野 201312  
豆腐屋の豆の匂ひや涼新た 山口郁子 末黒野 201312  
湯上りの木綿古りけり涼新た 堀園子 201312  
叡山の鐘のひと撞き涼新た 笹井康夫 201312  
どの道も海へと伸びて涼新た 苑実耶 201401  
青い灯のトンネルくぐり涼新た つじあきこ 船団 201401  
学食の照れくさき昼涼新た まつのたく ろんど 201401  
デパートに京豆腐買ひ涼新た 河合とき 末黒野 201401  
鼠坂で猫に遭ひけり涼新た 篠田純子 あを 201409  
あをあをと山一景の涼新た 鈴鹿仁 京鹿子 201410  
十行の白の便箋涼新た 松本三千夫 末黒野 201411  
涼新た外湯へ下駄の向き揃ふ 森岡正作 201411  
びいどろの花器に筆さし涼新た 山田春生 万象 201411  
涼新た疎遠の人に文を書き 楠原幹子 201411  
涼新た丸き言の葉ありにけり 阪倉孝子 201411  
欄干に和服の両掌涼新た 大坪景章 万象 201411 遺影
千六百字依頼草稿涼新た 鈴木石花 風土 201411  
はらからの欠くることなく涼新た 野畑さゆり 201412  
蕎麦すする猪口は白焼涼新た 岡野里子 末黒野 201412  
走り出す犬の筋肉涼新た 栗原京子 201503  
涼新た窟の奥より水こだま 金子野生 京鹿子 201503  
笹舟を流す疏水や涼新た 徳田千鶴子 馬醉木 201510  
五橋抜けし風をひとつに涼新た 兼久ちわき 馬醉木 201510  
解く帯の葉ずれにも似て涼新た 白井友梨 馬醉木 201511  
野の川に鍬の漬けられ涼新た 松本三千夫 末黒野 201511  
百畳の伽藍に座すや涼新た 菅野日出子 末黒野 201511  
積ん読を積みなほしたり涼新た 岡井マスミ 末黒野 201511  
露天湯に届くせせらぎ涼新た 今村千年 末黒野 201511  
ごつとんと発すゴンドラ涼新た 藤沢秀永 201511  
小波の岸へ岸へと涼新た 遠山のり子 201511  
御座の間を吹き抜くる風涼新た 川上恵子 雨月 201511  
彫深き波の欄間や涼新た 小松誠一 201511  
賓頭廬の手足を摩る涼新た 木村美翆 201511  
導きの白き陸橋涼新た 中田禎子 201512  
よく動く水槽の稚魚涼新た 松本幸男 万象 201512  
歌姫は三等海曹涼新た 甕秀麿 201512  
立ち上る力は腕に涼新た 白水良子 201512  
ほどほどの暮し諾ひ涼新た 加藤静江 末黒野 201512  
矢狭間を抜け来る風や涼新た 菅野日出子 末黒野 201512  
山ガールの腰の鈴音涼新た 鍋島武彦 末黒野 201512  
一石に分かるる流れ涼新た 森脇貞子 雨月 201512  
丸善に洋書の匂ひ涼新た 野畑さゆり 201602  
村邑の天は原色涼新た 伊藤紫水 風土 201609  
端麗のアガパンサスや涼新た 今井充子 201610  
バイクの日いな俳句の日涼新た 杉本光 201611  
目覚しを止める手のひら涼新た 篠藤千佳子 201611  
涼新た山湖に艪音風の音 下村辰枝 201611  
ミシン目で紙切る音や涼新た 小川流子 201611  
オリンピック地球の裏に涼新た 大島寛治 雨月 201611  
三行の便りの葉書涼新た 多方清子 雨月 201611  
涼新た方三間の阿弥陀堂 中村洋子 風土 201611  
一病を得し心電図涼新た 石田きよし 201611  
噴水のしぶきが顔に涼新た 内海良太 万象 201611  
好敵手を称ふる選手涼新た 藤原若菜 春燈 201611  
睦まじきめをと庭師や涼新た 新海英二 春燈 201611  
涼新た墨堤に馬つながれて 吉田とよ子 春燈 201611  
管長の静寧の軸涼新た 松本三千夫 末黒野 201611  
牛の目に映る蒼天涼新た 東小薗美千代 末黒野 201611  
教会の石柱の艶涼新た 石黒興平 末黒野 201612  
抜け道の竹の百千涼新た 椎名文子 末黒野 201612  
灯り初むるみなとみらいや涼新た 鍋島武彦 末黒野 201612  
エアメールは鴎の白さ涼新た 深川淑枝 201612  
枕辺の深夜放送涼新た 苑実耶 201701  
涼新た旅の話を聞く夕べ 都築繁子 201701  
涼新たアンティーク家具の傷なでる 陽山道子 船団 201707  
日田杉の下駄買うて涼新たなり 田辺博充 201710  
読み掛けの本の栞や涼新た 横山さくら 春燈 201710  
涼新た墨たつぷりと和紙に浸み 柴崎英子 201711  
高空の雲の白さよ涼新た 木村美翠 201711  
山門に零るる日差し涼新た 西村渾 201711  
透かし絵のランチョンマット涼新た 田村園子 201711  
朝刊のコラムに師の句涼新た 坂場章子 201711  
問診の女医に頷き涼新た 尾崎千代一 末黒野 201711  
渇筆の見舞状受け涼新た 玉置かよ子 雨月 201711  
弥次郎兵衛小壺に挿して涼新た 大石喜美子 雨月 201711  
涼新た富士見えぬ日の川の音 原田しずえ 万象 201712  
検査着にポケットひとつ涼新た はしもと風里 201712  
涼新た色とりどりの運動部 高田令子 201712  
涼新た標本箱の木のにほひ 近藤真啓 春燈 201712  
竹籠に竹のきちきち涼新た 吉武美子 201712  
新しき鯱のあり涼新た 植木戴子 201712  
豆腐屋の手のひら白く涼新た 菊池洋子 やぶれ傘 201710  
渓流の緩急に涼新たかな 永田万年青 六花 201712  
渓谷の緑を浴びて涼新た 田中信行 201808  
手職名の切絵行灯涼新た 能村研三 201810  
街並にまだ灯の残る涼新た 高橋あさの 201810  
やうやくに五体つながり涼新た 阪倉孝子 201811  
涼新た百選の水飲み干して 大石よし子 雨月 201811  
新刊を繰る指先の涼新た 西村操 雨月 201811  
常盤木の高き葉風や涼新た 木村傘休 春燈 201811  
さはさはと木々の上枝や涼新た 小川すみれ 京鹿子 201812  
バス停にいつもの顔や涼新た 中島昌子 201812  
踏みつけてガツンとひびく涼新た 辻水音 201812  
涼新た祖母と歩幅を合わせよう 林田麻裕 201812  
閉ぢし書の上に手を置く涼新た 早川俊久 馬醉木 201901  
江戸切子注ぎし酒や涼新た 三羽永治 201904  
涼新た筆に迷ひのなかりけり 伊藤隆 201908  
安心あんじんを二尊の手より涼新た 鈴鹿呂仁 京鹿子 201910  
につき玉一つふふみぬ涼新た 黒滝志麻子 末黒野 201911  
脚本は変はつてしまひ涼新た 江島照美 201911  
煮炊きもの終へて厨の涼新た 西本花音 春燈 201911  
左右の眼の色違ふ猫涼新た 川崎真樹子 春燈 201911  
透きとほる歯刷子に替へ涼新た 谷田貝順子 201911  
しんがりとや待合室の涼新た 水田壽子 雨月 201911  
貯金箱みんな空っぽ涼新た つじあきこ 船団 201912  
流木に海の鳥来て涼新た 土江比露 春燈 201912  
老いてなほ野球好きなり涼新た 遠藤レイ 春燈 201912  
朝刊の端折り揃へ涼新た 山浦紀子 春燈 201912  
平飼ひの大きな卵涼新た 荒井ハルエ 春燈 201912  
涼新た詩人になるとしたら今日 高田留美 船団 201912  
連弾の姉妹の稽古涼新た 大島寛治 雨月 202001  
御殿医の子孫の白衣涼新た 及川照子 末黒野 202001  
江の島へ渡る大橋涼新た 長尾タイ 末黒野 202004  
引潮の鞣す浜砂涼新た 森清信子 露の堂 202008 涼新た→ 1

 

2020年8月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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