蝋梅 ・ 唐梅 2     38句

臘梅  蝋梅・唐梅

作品
作者
掲載誌
掲載年月
墓を辞す蝋梅の香を後にして 田中佐知子 風土 202004
蝋梅の古木のつくる静寂しじまなり 山中志津子 京鹿子 202006
蝋梅や月は光をとり戻し 小坂尚子 202101
喩ふれば極楽の香とも蝋梅は 上村葉子 風土 202102
床の間に蝋梅やをら羽搏ける 赤座典子 あを 202102
剪りくるる蝋梅一枝書道塾 栗原完爾 春燈 202103
戦闘機過ぐ蝋梅のにほふ昼 藤井美晴 やぶれ傘 202103
お隣の庭の蝋梅咲きにけり 村田武 やぶれ傘 202103
蝋梅や思ひもよらぬ訃の手紙 黒澤次郎 やぶれ傘 202103
遠回りして蝋梅の風の中 小笠原妙子 202105
蝋梅の庭へ白寿の母誘ふ 柴田佐知子 202107
蝋梅や僧の手書きの掲示板 服部早苗 202107
蝋梅の匂ふ呼鈴押して待つ 井上和子 202107
空の青臘梅いよよ匂ふかな 畑田久美子 202110
二の丸の臘梅の香に包まるる 増成栗人 202203
臘梅の香に捕はれてしまひけり 谷口摩耶 202203
蝋梅や後ろ姿に亡父の影 太田佳代子 春燈 202204
臘梅や月の零せし涙とも 七田文子 202204
臘梅の香が墳までの道標 増成粟人 202204
影薄き臘梅の数茶店裏 小林拓路 末黒野 202204
蝋梅や客多ければ香り立つ 須賀敏子 あを 202204
臘梅の香を盗み行く吾悪人 久保夢女 202205
蝋梅の前にキッチンカー停まる 瀬島洒望 やぶれ傘 202205
蝋梅の向うに犬の鳴くこゑの 秋山信行 やぶれ傘 202205
臘梅や朝の明るき法の庭 森清堯 末黒野 202205
山里に入るや臘梅匂ひたる 森清信子 末黒野 202205
臘梅の艶めく色や朝日影 高橋正江 末黒野 202205
臘梅の甘き誘ひや尼の寺 内山みち 末黒野 202205
雨粒のふくらんで咲く臘梅は 升田ヤス子 六花 202205
風に剪る臘梅の香をこぼしつつ 湖東紀子 ホトトギス 202206
臘梅やニンフ何処かに蹲る 石川東児 202206
蝋梅や透けて朝日の柔らかさ 江口九星 202206
蝋梅のひときは香る山家道 黒澤次郎 やぶれ傘 202206
臘梅やなほも人品などいふか 直江裕子 京鹿子 202206
蝋梅の香を足し序章締め括る 山中志津子 京鹿子 202206
ゆつくりと生きむ臘梅深く吸ふ 上野紫泉 京鹿子 202206
臘梅の香りの届き長屋門 加藤静江 末黒野 202206
蝋梅のひときは香る山家道 黒澤次郎 やぶれ傘 202208
平らかな日に臘梅の艶やかに 鈴木崇 202210
蝋梅・唐梅 →1

 

2023年1月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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