ロシア(キーワード)    109句

アメリカ  ロシア

作品
作者
掲載誌
掲載年月
北塞ぎしより露西亜文学親し 岡部玄治 199901
出港のロシア語放送鳥曇 田中佐知子 風土 199906
たんぽぽの地に咲くロシア大使館 中谷葉留 風土 199907
玫瑰や案内板にロシア文字 水原春郎 馬醉木 199908
バラ園にゐてロシアだのコスボだの 中谷まもる 火星 199909
そこのみが淋し露西亜の金魚売り 日下敬 船団 199912
出港のロシア語放送鳥曇 田中佐知子 風土 200001
人日の乱数表とロシア菓子 延広禎一 200004
氷像けずる斧がロシアになっていて 星野一郎 海程 200006
ロシアからサーカスが来て桜咲く 岬雪夫 200007
百合匂ふ絵皿の中にあるロシア 西條李稞 京鹿子 200110
露西亞語の響に秋の立ちにけり 水内慶太 銀化 200110
ロシアひまわり紫色に咲いてます 渡辺ケイル 船団 200112
風花や再会を待つロシアンティー 三沢蘭 遠嶺 200204
松露掻く岩瀬の沖にロシア船 成重佐伊子 雲の峰 200206
夕桜港に黒きロシア船 青砥真貴子 200207
片陰に焼立を買ふロシアパン 網野茂子 酸漿 200210
夕立に消えてロシアの貨物船 青池亘 百鳥 200211
白鳥の私語はロシア語中国語 佐々木悦子 帆船 200301
短日やペダル軋ませロシア人 荒木甫 200303
春陰や潮よごれのロシア船 佐々木幸 200307
ロシア国境老女は西瓜さげており 河村高天 200311
ロシア兵の墓ある寺や額の花 佐田昭子 ぐろっけ 200311
麦秋のロシアや地平線まで黄 堀田清江 雨月 200311
ほうほうとロシア梟鳴く白夜 堀田清江 雨月 200312
ロシアこけし早生蜜柑など召し上れ 竹中一花 200312
ロシア法の学者が提げて初さんま 禅京子 風土 200401
口遊むロシア民謡秋の原 岩田育左右 遠嶺 200401
春潮や退屈さうなロシア漁夫 佐々木幸 200401
春陰や潮よごれのロシア船 佐々木幸 200401
緋マントに蹤く胸突きのロシア坂 築城百々平 馬醉木 200402
龍天にロシアンテイーをまず一杯 秋田谷明美 帆船 200405
悲しげなロシアの芝居冬の雨 石川英利 百鳥 200502
ロシアよりバレエのたより冬近し 山本浪子 風土 200502
ロシア館に雪の匂ひのバラライカ 田村すゝむ 風土 200504
ロシア船見送る埠頭の毛糸帽 吉中愛子 万象 200505
ロシアより香と夏潮を運ぶ風 稲畑廣太郎 ホトトギス 200507
ロシア語にさよならをいふ星月夜 山本喜朗 雨月 200511
チェーホフのロシアの大地夜の秋 山本喜朗 雨月 200511
ロシア帽被りて兄が落葉焚く 師岡洋子 ぐろっけ 200603
ゆく春や鼻の大きなロシア人 久保田万太郎 春燈 200603
寒明けや旅に出会すロシア犬 高畠陽子 河鹿 200605
燕ロシアンティーを淹れませう 芝尚子 あを 200606
春煖炉ドイツ風窓ロシア風 稲畑廣太郎 ホトトギス 200609
貯木場にロシアたんぽぽ咲き出でぬ 太田絵津子 200609
夜更けてのロシア語講座雨蛙 中尾杏子 200609
ロシア人多き根室に海霧込むる 長尾和子 200610
ロシア見ゆ峠に立てば雁渡し 佐藤哲 万象 200612
春暖炉ドイツ風窓ロシア風 稲畑廣太郎 ホトトギス 200703
ロシア語の一団来たる雪解光 佐々木幸 200707
鳥引くや丸太荷揚げのロシア船 佐々木幸 200707
ロシア船と並ぶ烏賊舟明易し 木上よし 200711
日盛やロシアの寺院菓子のごと 市ヶ谷洋子 馬醉木 200711
町並みにロシアの風情木槿咲く 田中敬 200802
ロシア民謡聴きつ焼藷齧りゐる 細川コマヱ 雨月 200802
木枯に囲まれてゐるロシア船 松田都青 京鹿子 200804
焼鳥焼酎露西亜文学に育くまる 瀧春一 深林 200901
ベランダを侵犯ロシア猫の恋 鈴木照子 200905
梅雨霧の霽れてロシアはあの向かう 稲畑廣太郎 ホトトギス 200906
黴拭ひつつ子とうたふロシアの唄 伊藤白潮 200907
ロシア語の短波放送星流る 熊谷尚 200911
積み上げてロシア丸太や秋茜 代田青鳥 風土 200912
夜長妻ロシア小説第二章 陶山泰子 ぐろっけ 201001
秋日沁むロシア公子の遭難址 田中芳夫 201001
しぐれたる余呉湖のあたりロシア風 有本倍美 ろんど 201003
坂の上のロシア教会ななかまど 有賀昌子 やぶれ傘 201004
風光る露西亜へ発つと笑み残し 森理和 あを 201006
多喜二忌や昼を点して露西亜船 坂野康雄 201006
ロシア近し怒濤のさまや白夜光 島玲子 風土 201008
ロシア兵眠る裏山冬あざみ 坂上香菜 201102
秋冷やオロシア人の大道芸 松本周二 かさね 201201
雪原に湧く若人のロシア唄 塩路隆子 201202
落葉舞ふ港の墓地のロシア文字 中島玉五郎 201212
除夜の鐘聞きつ出発ロシア船 秋田直己 ぐろっけ 201303
春深雪露西亜紅茶の湯気ごもり 能村研三 201403
山笑ふバスにロシア語スペイン語 田中たつを 雨月 201406
霾ぐもりはるかに見ゆるロシア船 宮内とし子 201406
シャガールにロシアの色に四葩咲く 古川忠利 ろんど 201410
海峡の霧より現るるロシア船 今村征一 ホトトギス 201410
ロシア正教教会ドアに赤蜻蛉 土井ゆう子 風土 201501
船腹にロシア文字あり霧に入る 内藤静 風土 201501
冬錆のロシア船より丸太材 内海良太 万象 201505
地球儀のロシア上空春の蠅 きくちえみこ 港の鴉 201510
起伏無きロシアの大地百千草 奥田茶々 風土 201512
菩提子やロシアガイドの赤き傘 奥田茶々 風土 201512
ロシア旅行の朝に加へしサングラス 奥田茶々 風土 201512
行く秋の船石に彫るロシア銘 田川美根子 201603
冬のロシアヘ葛根湯を持たさるる 田中佐知子 風土 201604
白鳥を見てきし夜のロシアンティ 小林陽子 201604
この河の向うは露西亜夏あざみ 江見悦子 万象 201611
早春の別れを告げるロシア文字 宇都宮哲 船団 201612
白鳥を見てきし夜のロシアンティ 小林陽子 201701
冬凪や今点りたるロシアの灯 玉田瑞穗 万象 201702
夏の午後ロシアンティーの薔薇ほどけ 火箱ひろ 201709
ロシアヘと来て見事なるナナカマド 木村瑞枝 やぶれ傘 201712
外方向く亜米利加露西亜冷まじや 小張昭一 春燈 201811
天高しロシア正教会の建物 石森理和 あを 201812
霜の声ロシア正教会の黙 稲畑廣太郎 ホトトギス 201901
刺身食むロシアの姫の小春かな 伊吹之博 京鹿子 201902
メーデーやソ連を知らぬロシア人 田中信行 201908
露西亞名の長くて暑し文學座 佐藤喜孝 あを 201910
四日はやロシア映画とピロシキと 大槻春美 202003
屋根裏のロシア人形寒月光 火箱ひろ 202003
惜春やロシア土産の赤い靴 石田康明 春燈 202106
露西亜汝が祖国光の春なるぞ 辻美奈子 202205
隣国にロシアありけり春の海 きくちきみえ やぶれ傘 202205
春愁ふロシア・コロナの上下動 七郎衛門吉保 あを 202205
西日差すロシア文学全集に 倉澤節子 やぶれ傘 202208
ロシアまで空一枚や大根蒔く 門井千歩 京鹿子 202212

 

2023年6月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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