落椿 3       122句

蟻穴を出て落椿々々    川崎展宏

落椿  椿落つ

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
約束を守り切つたり落椿 加藤みき 201405  
落椿寺苑の暮色深めけり 北尾章郎 201405  
落椿大樹は惜しみなく落とす 川村文英 ろんど 201405  
生け垣へ二つのせおく落椿 山田六甲 六花 201405 出雲八重垣神社
飛び石に置きたるさまの落椿 石川かおり 201406  
散り敷きて掃くには惜しき落椿 加藤北天 雨月 201406  
写経へと潜る山門落椿 加藤北天 雨月 201406  
手にのせてみづみづしきや落椿 西岡啓子 春燈 201406  
落椿の美しき余生の羨し 小澤菜美 201406  
落椿ひつそり眠る雑木林 戸田澄子 末黒野 201406  
落椿通して児らの首飾 山田愛子 201406  
躓きし石も縁や落椿 佐藤信子 春燈 201406  
森閑と墓碑絢爛と落椿 上谷昌憲 201406  
石臼の飾りにひとつ落椿 鈴木阿久 201406  
ひめゆりの洞窟のぞく落椿 鈴木礼子 末黒野 201406  
普羅の碑や自在に風の落椿 田中臥石 末黒野 201407  
落椿しばらく吐息してゐたり 槐島修 万象 201407  
落椿真つ赤ムンクの叫びとも 加藤峰子 201407  
落椿幕開くまへの悲鳴かな 直江裕子 京鹿子 201407  
十まりも数へればよし落椿 坂口夫佐子 火星 201407  
苔あらば華華累累の落椿 有本南陵 ろんど 201407  
落ちてなほ色きはまりぬ落椿 池田光子 201408  
落椿手にしたるとき露こぼれ 田中佐知子 風土 201411  
落椿あなたでしたかあの音は 吉武千束 太古のこゑ 201411  
掌にぐずぐずしてる落椿 吉弘恭子 あを 201412  
落椿掃く学僧のあをつむり 能勢俊子 馬醉木 201502  
月光に触れて錆びゆく落椿 能勢俊子 馬醉木 201504  
尼寺の苔やはらかや落椿 山田愛子 201504  
落椿水面を終の褥とし 稲畑廣太郎 ホトトギス 201504
図書館へ急ぐ土曜日落椿 須賀敏子 あを 201504  
敷網のとぐろ積みなる落椿 岩木茂 風土 201505  
ほころびし垣の縄目や落椿 廣瀬推男 やぶれ傘 201505  
もう一日庭にとどめん落椿 宮本俊子 雨月 201506  
落椿ならぶ地蔵の苔衣 岡本瑛子 京鹿子 201506  
落椿安易に伝説になるな 種田果歩 201506  
掃き寄せて朱の山をなす落椿 久世孝雄 やぶれ傘 201506  
落椿彩に微かな遅速あり 溝越教子 春燈 201506  
落椿双手に悼み心かな 滝澤千枝 春燈 201506  
割り竹の袖垣に跳ね落椿 小川玉泉 末黒野 201506  
落椿石段百段山の寺 遠山のり子 201506  
蕊見せて寺を染めゐる落椿 矢野百合子 201506  
音よりも色の重さの落椿 橋本くに彦 ホトトギス 201507  
象山の宮のここだの落椿 千原叡子 ホトトギス 201507  
落椿大地しつかと受け止める 中林晴雄 201507  
園丁のリヤカーに満つ落椿 加藤峰子 201507  
落椿一旬を紅失はず 安斎久英 末黒野 201507  
日面の地蔵のつむり落椿 秋山文子 末黒野 201507  
廃炉てふ朽ちてし止まぬ落椿 大坪景章 万象 201507  
落椿溜めて海鳴りとどく岩 松田泰子 末黒野 201508  
飛び石を渡つたやうに落椿 高島正比古 京鹿子 201508  
落椿たちまち囲む水輪かな 佐津のぼる 六花 201508  
月影の褥となりぬ落椿 宮崎洋 春燈 201512  
少女来て落椿をば渡されし 津川かほる 風土 201512  
落椿仰向けといふ気品かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201602  
落椿三つ四つ拾ひ幹もとへ 鈴木阿久 201603  
落椿カメラ目線でありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201604  
落椿楚々と忌日の彩りに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201604  
拾はずにをれぬくれなゐ落椿 竹内タカミ 201604  
落椿不意の別れのありしかな 秋山蔦 春燈 201604  
絵となりぬ一樹に敷ける落椿 椿和枝 201604  
落椿絵具を置きし如くなり 椿和枝 201604  
そのまんま水を湛へし落椿 大坪景章 万象 201605  
気配せし振り返りなば落椿 宮西修一 万象 201605  
夕映や太郎冠者てふ落椿 田代民子 201605  
落椿置き去りにして日の暮るる 山田正子 201605  
挽臼を埋めて飛び石落椿 松本三千夫 末黒野 201605  
落椿流るるままに旅をする 寺田すず江 201605  
秀吉の逃げ込みし寺落椿 大橋晄 雨月 201605  
落椿樹下にも花の咲くごとく 宮本俊子 雨月 201605  
築山やぬくもりほのと落椿 森清信子 末黒野 201606  
黒々と土輝きて落椿 稲垣佳子 末黒野 201606  
一本の雌しべを残し落椿 山本素竹 ホトトギス 201607  
知盛の塚くれなゐに落椿 森岡恵子 万象 201607  
新らしき今を重ねて落椿 箕輪カオル 201607  
朝な朝な拾ふ魂の緒落椿 山口ひろよ 201607  
新らしき今を重ねて落椿 箕輪カオル 201607  
仰向けにはた俯せに落椿 中里よし子 春燈 201607  
引き際のかくありたしや落椿 太田チヱ子 末黒野 201607  
野馬捕りの献額ありぬ落椿 原田達夫 201608  
落椿普羅碑へ梛の風ばかり 田中臥石 末黒野 201608  
せせらぎの澱みに浮ぶ落椿 藤波松山 京鹿子 201608  
明日へと思ひをはせし落椿 佐藤恭子 あを 201609  
落椿岬の風の衰へず 池谷鹿次 末黒野 201704  
落椿篝の薪の隙にかな 升田ヤス子 六花 201704  
屋根瓦にふたつづつ落椿かな 大森三保子 馬醉木 201704  
落椿ひとつばなしの薮の中 鈴鹿仁 京鹿子 201705  
実朝の濤に擲つ落椿 南うみを 風土 201705  
地に還るまでの紅落椿 大石喜美子 雨月 201705  
レコードの針置くように落椿 高野昌代 201705  
唇に触れかくも冷き落椿 飛高隆夫 万象 201705  
御幸の沓を聴さしか落椿 山田六甲 六花 201705 孝徳天皇行幸石峯寺
落椿寺の裏庭埋めつくす 堀田こう 雨月 201706  
落椿一輪戴き遺髪塚 嶋崎豊子 雨月 201706  
重たさに耐えてそれから落椿 須賀敏子 あを 201705  
箒目の波を乱しで落椿 森清堯 末黒野 201706  
女坂踏み場なきまで落椿 斉藤マキ子 末黒野 201706  
てのひらに乗せて色増す落椿 延川五十昭 六花 201706  
崩れぬといふ自負のあり落椿 田所節子 201706  
幽明の見えかくれして落椿 水野恒彦 201706  
身のなかに海鳴りたまる落椿 岡部玄治 201707  
狼藉の限りなりけり落椿 原田達夫 201707  
落椿まとめ祀られ道祖神 三井所美智子 201706  
閑けさにかそけき音を落椿 齋藤晴夫 春燈 201707  
掌をはみだす赤き落椿 曽根富久恵 201707  
磨崖仏へ磴荒々し落椿 河原敬子 201708  
落椿水に朽ちゆくまでの艶 稲畑廣太郎 ホトトギス 201803  
三尊を少し離れて落椿 野中亮介 馬醉木 201804  
落椿掃かずに置かむ見とれけり 溝渕弘志 六花 201805  
小流れに身を清むかに落椿 塩貝朱千 京鹿子 201805  
法難の地やくれなゐの落椿 尾崎みつ子 雨月 201806  
落椿これより先に人家なく 能美昌二郎 201806  
けふの色きのふの色や落椿 森清堯 末黒野 201806  
赤き血の脈打つやうや落椿 森清信子 末黒野 201806  
ほろほろとボンネットにも落椿 須賀敏子 あを 201806  
落椿裏返るまま庭暮るる 平沢恵子 春燈 201807  
汲み置きし水に水の香落椿 石田阿畏子 馬醉木 201807  
奥津城へ続く石段落椿 瀬島洒望 やぶれ傘 201807  
落椿掃かず踏まずと通りけり 和田絢子 春燈 201808  
夕まぐれ緋の色沈む落椿 饗庭悳子 末黒野 201808  
落椿並べてありぬ寺の縁 山田正子 201808  
ころころと笑ったままの落椿 藤かおり 船団 201811  
落椿お手玉のごと空に投げ 大日向幸江 あを 201903 落椿→ 10

 

2019年4月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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