おたまじゃくし・蛙の子     53句

蛙の子がふえたこと地べたのぬくとさ    尾崎放哉

おたまじゃくし  蝌蚪

作品
作者
掲載誌
掲載年月
布袋草の腹をつつきに蛙の子
大橋敦子
雨月
199906
雨粒に風にふためき蛙の子
樺山翠
雨月
200007
尾のとれしおたまじやくしを見せらるる
三浦てる
風土
200008
大地美しおたまじゃくしは無尽蔵
河原珠美
海程
200107
補欠とも知らず次々蛙の子
朱間繭生
銀化
200204
ときに泡あがりておたまじやくしかな
竹内悦子
200206
おたまじやくし硬貨のにほひしてゐたる
黒田咲子
200206
田の水の濁りやすさよ蛙の子
松本恭昂
火星
200209
洗面器おたまじやくしに広すぎる
竹内弘子
あを
200305
はじめからおたまじやくしの塊りなり
男波弘志
200305
布袋草の根鬚つつきて蛙の子
大橋敦子
雨月
200306
目はどこにただ真黒の蛙の子
室伏みどり
雨月
200307
笹舟に乗りたきおたまじやくしかな
神谷瑛子
百鳥
200309
自画自賛おたまじやくしに足が出て
吉田順子
帆船
200405
水槽の角にあつまる蛙の子
佐藤悦子
百鳥
200408
月山の水に孵れり蛙の子
須永トシ
栴檀
200408
首洗ひ池一面の蛙の子
古川昭子
栴檀
200408
二匹目は恐れず掴むおたまじゃくし
中崎敞子
ぐろっけ
200410
貝殻に身を寄すおたまじやくしかな
瀬崎憲子
百鳥
200507
ミサ曲やおたまじやくしは稚くて
中山純子
万象
200510
おたまじやくし掬ひて水を濁しけり
浅田光代
風土
200601
石投げし水際におたまじやくしかな
竹内悦子
200605
われ等みな呼び名あり名なき蛙の子
室生寛太
四葩
200609
おたまじゃくし夫婦の顔の似てきたり
貝森光洋
六花
200705
手が生えてきてひよろひよろと蛙の子
米山喜久子
200706
児に乳歯おたまじゃくしにうしろ肢
堀井英子
雨月
200707
拈華微笑まくろきおたまじやくしかな
神蔵器
風土
200805
水遁の術をおぼえし蛙の子
関根洋子
風土
200807
水中の樂湧いてゐしおたまじやくし
中山純子
万象
200808
やがて出る手足むずむず蛙の子
渡部磐空
200905
子ら帰りおたまじゃくしに足生える
田中藤穂
あを
201006
水槽のおたまじゃくしにパンの耳
森理和
あを
201006
さわったらおたまじゃくしはニュルニュルだ
土井ほのか
201007
萍に生れしばかりの蛙の子
中條今日子
万象
201111
ハモニカやおたまじやくしがうようよす 中山純子 万象 201206
ぽちりと尾つけて上陸蛙の子 布川直幸 201206
手足出すおたまじやくしや新社員 松嶋一洋 201207
大蓮鉢おたまじやくしを養生中 中島讃良 ろんど 201306
尾の消えておたまじやくしと訣別す 稲畑汀子 ホトトギス 201404
足音に水底にごる蛙の子 阿久津勝利 万象 201409
休耕田おたまじやくしの海となり 入山繁幸 万象 201506
雲に乗るおたまじやくしを大器とす 熊川暁子 201507
湧水におたまじやくしの影泳ぐ 安永圭子 風土 201507
千枚田生れのおたまじゃくしかな 定梶じょう あを 201507
生れたてのおたまじゃくしをみな覗く 田中藤穂 201508
蛙の子未だ眠りの醒めやらず 植木やす子 201508
いま君はおたまじゃくしのような嘘 林田麻裕 201603
用水に丸太のかかる蛙の子 秋山信行 やぶれ傘 201807
よろこびのきはみのおたまじゃくしかな 佐藤喜孝 あを 201906
蛙の子教材として足を出す たかはしすなお 201906
蛙の子隠れ無き世へ罷り出で 小田嶋野笛 末黒野 201907
追へばなほおたまじやくしの尾の騒ぎ 岩崎藍 末黒野 201907
黒々とおたまじやくしや鯉跳ぬる 橋場美篶 末黒野 201908

 

2021年3月31日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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