女正月 2     58句

小正月  女正月

作品
作者
掲載誌
掲載年月
手鞠麩を椀に二三個女正月 菅野日出子 末黒野 201705
火も水も夫に預けて女正月 村田あを衣 京鹿子 201705
女正月ちひさな嘘も持ちよりて 富川明子 201803
待たせ始め待たされ始め女正月 火箱ひろ 201803
女正月プリンゆらせる笑ひかな 平沢恵子 春燈 201804
敬一字ひそかに守り女正月 丸井巴水 京鹿子 201804
介護認定士ケアマネ私女正月 篠田純子 あを 201804
ベンジンや晴着を仕舞ふ女正月 小田嶋野笛 末黒野 201805
ぜんざいの鍋ごと届く女正月 落合絹代 風土 201805
女正月友出演の劇を観に 遠藤レイ 春燈 201805
女正月海老をかりつと揚げにけり 有賀昌子 やぶれ傘 201903
〆張のあとは羊羹女正月 篠田純子 あを 201903
杯に花びら浮ぶ女正月 大日向幸江 あを 201903
夕近くなりて御開き女正月 廣畑育子 六花 201904
きらきらと初恋語る女正月 西村白杼 京鹿子 201904
女正月身より解きたるしつけ糸 村田あを衣 京鹿子 201904
湯の宿は弾ける笑ひ女正月 内田梢 末黒野 201904
鰭酒や声はばからぬ女正月 斉藤マキ子 末黒野 201904
別腹のある人ばかり女正月 森清堯 末黒野 201904
日溜りのこの部屋が好き女正月 中貞子 201904
鬼どもと笑ひころげる女正月 近藤紀子 201904
鶴亀の干菓子をふふみ女正月 住田千代子 六花 201905
木村屋の小振りあんぱん女正月 村上ヤチ代 船団 201906
母のもの母の如着る女正月 宮井知英 201906
恋の句の上五を忘れ女正月 大西乃子 201906
女正月食ぶるに惜しき京の菓子 児玉充代 201907
ぎんなんを熔烙で炒る女正月 西野桂子 202001
稲荷からとらやカフェへと女正月 森なほ子 あを 202003
七癖の一つは隠す女正月 鈴鹿呂仁 京鹿子 202003
祝婚の靴揃へをり女正月 栗坪和子 202003
蒟蒻をやたらひねつて女正月 成宮紀代子 202003
会ひたくてちよつとふにやふにや女正月 辻水音 202003
女正月優男らと猫と犬 加藤みき 202003
女正月稲荷の狐細身なり 田宮敦子 202003
読み止しの犯人はだれ女正月 笹村政子 六花 202004
竜宮や鯛やうつぼの女正月 中田禎子 202004
夫の焼く出し巻玉子女正月 上村葉子 風土 202004
「梅園」のいちご大福女正月 荒井慈 春燈 202004
女正月帯の結びも母ゆづり 金山雅江 春燈 202004
女正月齢のなげき御法度に 長谷川歌子 春燈 202004
女正月夢の話に笑ひけり 近藤紀子 202004
女正月笑うてのぞく大臼歯 服部早苗 202006
山の幸鍋にあふるる女正月 石井美智子 風土 202011
青竹の切口匂ふ女正月 神田恵琳 春燈 202105
背凭れの高き揺り椅子女正月 井尻妙子 京鹿子 202105
ゆびきりといふ口封じ女正月 畑佳与 京鹿子 202105
絹織の名刺あつらへ女正月 村田あを衣 京鹿子 202201
女正月山の神々集ひけ 青柳雅子 春燈 202203
女正月の風呂敷包みロゼワイ 小張志げ 春燈 202203
女正月口三味線の松づくし 諸岡孝子 春燈 202204
女正月それぞれ長所言ひ合へり 田嶋洋子 春燈 202204
何もかも笑ひとばせり女正月 荒井慈 春燈 202204
干し物の並ぶ朝なり女正月 山口陽子 春燈 202204
一人居の一人天下や女正月 渡辺富士子 末黒野 202204
コーヒーとケーキのセット女正月 内藤静 風土 202204
露天湯に星座をなぞる女正月 池田光子 風土 202204
走り出すやうに湯の沸く女正月 兒玉充代 202208
前列で楽しむオペラ女正月 河原敬子 202208
女正月 →1

 

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