鬼 火     24句

狐火  鬼火

作品
作者
掲載誌
掲載年月
火の舌の強きは鬼火盆太鼓 片田千鶴 馬醉木 199912
畦焼の焔ちよろちよろ鬼火めく 関ただお 200005
春の夜の鬼火弟かも知れぬ 橋本みず枝 200007
伸び悩む鬼火に足らぬ闇を足す 大場佳子 銀化 200102
作麼生と問へば切羽の大鬼火 大林淳男 銀化 200103
さうならば鬼火も飲んでみせやうか ひらのこぼ 銀化 200301
蛍火を鬼火のやうに囲ひけり 大串章 百鳥 200307
鬼火追ふ気骨も持てり髪切れば 瀬下るか 200501
狐火のあとは鬼火や篠つく雨 八田木枯 晩紅 200508
四万十の夜振りは魚の鬼火とも 品川鈴子 ぐろっけ 200508
節分や鬼火の燃ゆる蔵王堂 山口素基 万象 200606
嫁ひでり村とよ鬼火燃ゆるとよ 守屋井蛙 酸漿 200704
鬼火かな根方に灰のなかりける 近藤公子 200803
能登沖に鬼火を連ね夜焚舟 倉科紫光 馬醉木 200909
螢火と鬼火ともつれ逝きにける 西村純太 200909
紫木蓮花の弾けし鬼火かも 松原仲子 201007
検索の言葉引き出す鬼火より 能村研三 201012
ビッグバンより取り置ける鬼火かな 柳川晋 201103
鬼火立つ富士は裾より暮れにけり 鈴木良戈 201202
根拠なき自信鬼火として遺す 柳川晋 201402
螢火に鬼火のまじり戸が軋む 深川淑枝 201511
鬼火にもネオンの灯にも招かるる 柳川晋 201903
カラオケバー鬼火がともる駅の裏 宮嵜亀 船団 201906
鬼火の貌もちてかたくな鶏頭花 枇杷木愛 202211

 

2023年11月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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