女郎花(おみなえし・おみなめし)          163句

ひよろひよろと猶露けしや女郎花     芭 蕉

男郎花   女郎花

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
車間距離大事をとこへしをみなへし 丸山佳子 京鹿子 199811  
友の里田の畦みたす女郎花 松崎鉄之介 199811  
修正液もうをみなへし咲いたといふ 坂本敏子 京鹿子 199812  
ぜいたくに見せてもらひし女郎花 藤崎久を ホトトギス 199905  
山の端を傾けてより女郎花 稲畑廣太郎 ホトトギス 199909  
女郎花抱へ喪服の女かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 199909  
うちなびく野辺は広しと女郎花 稲畑廣太郎 ホトトギス 199909  
女郎花六道原に昼の月 三澤福泉 俳句通信 199910  
造花よりすこし離れて女郎花 小林喜一郎 199911  
湯に鉄の匂ひしてをり女郎花 秋山百合子 200011  
苑内に水の谺やをみなへし 中川晴美 俳句通信 200011 六華苑
女郎花鼻緒のゆるき露地草履 當麻幸子 俳句通信 200011  
女郎花黄の鮮らかに山の風 大橋敦子 雨月 200011  
村の戸々夏花と育つをみなめし 大橋敦子 雨月 200011  
女郎花雨に庇ひて腕の中 川瀬里江 俳句通信 200012  
頼られて桔梗かるかや女郎花 稲見光 船団 200105  
東の野に千年の女郎花 伊蘭重美 俳句通信 200110  
とおくからとおくへゆくと女郎花 阿部完市 海程 200110  
村の岐路又行けば岐路女郎花 網野茂子 酸漿 200111  
吉葉山双眸二重女郎花 吉弘恭子 あを 200111  
風立ちぬ辰雄旧居の女郎花 武井美代子 風土 200112  
女郎花男郎花雨上がりけり 神谷瑛子 百鳥 200112  
揺れあうて噂話か女郎花 安西可絵 200201  
近づきて黄の青ざめしをみなへし 山田弘子 円虹 200211  
逆縁の墓女郎花男郎花 高橋照子 雨月 200211  
たちまちに八ヶ岳の夕昏女郎花 小林紗智子 200211  
女郎花あいまいつとに論を呼ぶ 宇都宮滴水 京鹿子 200212  
華道部の花材薄と女郎花 杉本美智江 雨月 200212  
うす暗き土間の手桶に女郎花 浜和佳子 百鳥 200212  
女郎花手向けし孫の小さき手 砂川せい輝 遠嶺 200302  
日のかげり女郎花いろ錆びてゐし 柳生千枝子 火星 200302  
女郎花野の一部分染め上げし 稲畑汀子 ホトトギス 200309  
女郎花そこより消えてゐる径 稲畑汀子 ホトトギス 200309  
夜に入りて瀬音たかまる女郎花 小澤克己 遠嶺 200309  
床の間に程よく活けた女郎花 芝宮須磨子 あを 200310  
女郎花午後より雨となりにけり 入山登志子 帆船 200311  
暮れなづむ宮跡や女郎花 渡辺周子 雲の峰 200311  
女郎花多き湿原風も黄に 木上卓衛 200401  
山門に郵便受けや女郎花 藤森万里子 百鳥 200411  
女郎花われに気の合ふ姉のをり 原田ゆふべ 草の花 200411  
高原の色鮮やかの女郎花 岡本直子 雨月 200412  
野を離れ次第に重し女郎花 森理和 あを 200412  
女郎花をみなとしての丈を超す 粟津松彩子 ホトトギス 200501  
我寄れば夕日も寄れり女郎花 三関浩舟 栴檀 200501  
磨かれし廊下湯宿の女郎花 佐原正子 六花 200502  
図書館の古典講座や女郎花 彩響子 200502  
苦界より逃るるは死か女郎花 鈴木榮子 春燈 200509  
主婦病みて草生ふ庭に女郎花 松崎鉄之介 200509  
女郎花二の丸跡に群るるあり 阿部ひろし 酸漿 200510  
道端の地蔵に供ふ女郎花 浦松静子 築港 200510  
歩かぬと決めて歩きし女郎花 堀内一郎 あを 200510  
火の始末忘れて来たる女郎花 竹内悦子 200511  
女郎花平らかに咲きて蝶とどむ 三浦カヨ子 酸漿 200511  
女郎花二の丸跡を占めにけり 村田さだ子 酸漿 200511  
淡淡と嵐のあとの女郎花 和田森早苗 200512  
城落ちて二の丸跡の女郎花 清水伊代乃 酸漿 200512  
女郎花二の丸跡を埋めつくす 田宮勝代 酸漿 200512  
女郎花二の丸跡の風やさし 渡辺暁 酸漿 200512  
手折らるることなく枯れて女郎花 遠藤若狭男 200601  
女郎花咲く堤防の伊勢路とか 鵜飼紫生 雨月 200602  
まぼろしの格子戸開けて女郎花 飯田明己 遠嶺 200611  
女郎花こぼるる花と知りにけり 波多野キヨ子 200612  
山上の湖の靄女郎花 松下八重美 200612  
視界展けし群落の女郎花 竹内文子 遠嶺 200612  
あるか無きかに佇つをみなへし高台寺 丹生をだまき 京鹿子 200702  
くどかれてみたき気のある女郎花 松田都青 京鹿子 200703  
このところ沙汰なき人や女郎花 真木早苗 八千草 200704  
女郎花優し色なり供花とせん 芦川まり 八千草 200704  
常臥しの妹の寝嵩やをみなへし 上原重一 200710  
袋小路へ十歩を入るに女郎花 松崎鉄之介 200711  
女郎花売れ残りしが花舗の隅 伊藤百江 春燈 200712  
女郎花抱かせ享年百五歳 曽根満 万象 200712  
女郎花夕日乱せり人眩しむ 宮津昭彦 200712  
ゆき過ぎし歩を返したる女郎花 久保晴子 雨月 200712  
ぼうぼうと枯れの女郎花男郎花 新関一杜 京鹿子 200802  
六年の句碑の歳月女郎花 稲畑汀子 ホトトギス 200808  
全体に風疎に密に女郎花 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
女郎花風に戦ぎて黄の映ゆる 藤見佳楠子 200810  
をみなへし朝露湛へをりにけり ことり 六花 200810  
どのバケツにもをみなへし草の市 足立幸信 200811  
奥山の遠をとこへしをみなへし 石脇みはる 200811  
女郎花立つに寝そべる男郎花 松崎鉄之介 200811  
風折の女郎花なり壺に挿す 大澤洋子 酸漿 200811  
秩父路はおほかた狭し女郎花 彩響子 200812  
視力得て気付く老醜女郎花 新実貞子 200812  
女郎花作り過ぎなり枯らしをり 堀志皋 火星 200812  
暫くは遺影と語る女郎花 稲辺美津 遠嶺 200901  
痩身の母の面影をみなへし 佐藤和子 万象 200901  
をみなへし裾に咲かせて男富士 栗下廣子 万象 200902  
女郎花足して七草ととのひぬ 山田六甲 六花 200909  
ポニーテール走れば揺るる女郎花 上原重一 200911  
秋めくや供華の竜胆女郎花 林佳枝 酸漿 200911  
言ひたきを口尖らせてをみなめし 東亜未 あを 200911  
かけてゐし眼鏡に触るるをみなへし 乙訓淑子 炎環 200912  
坂上の雲へ思ひを女郎花 橋本良子 遠嶺 200912  
女郎花群れゐて淋し法師の湯 鈴木鳳来 春燈 200912  
風往なし雨をいなして女郎花 海村禮子 春燈 200912  
女郎花風の首筋かぼそくて 荻野千枝 京鹿子 200912  
女郎花二度咲きの顔保ちをり 荒尾茂子 京鹿子 200912  
いつ来ても少し揺れゐる女郎花 加藤兵四郎 200912  
漢字では書かぬときめしをみなへし 木村茂登子 あを 200912  
飯場から流れる唄やをみなへし 吉弘恭子 あを 201001  
神苑の気位といふ女郎花 清海信子 末黒野 201002  
老いといふ日月ありぬ女郎花 柳生千枝子 火星 201002  
屋上に風呼んでゐるをみなへし 佐藤喜孝 あを 201008  
女郎花夢二の色で咲き立ちぬ 鈴木阿久 201010  
間伐の森を出づれば女郎花 大坪景章 万象 201011  
女郎花献体の印べたべた押す 中山純子 万象 201011  
松花堂のをんな塚守る女郎花 山口キミコ 201012  
篠竹の結界垣の女郎花 田中貞雄 ろんど 201012  
艶やかといふ枷ありて女郎花 稲畑廣太郎 ホトトギス 201108  
木道の歩は女郎花より軽し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201109  
華道部の花材薄と女郎花 杉本美智江 雨月 200212  
はや咲けり野草園てふ女郎花 羽賀恭子 201110  
城址とは名のみや風のをみなへし コ田千鶴子 花の翼 201111  
をみなへしその身になりて解ること コ田千鶴子 花の翼 201111  
句上手の眼前把握女郎花 中山純子 万象 201111  
凸凹の壺へ挿したるをみなへし 坂上香菜 201112  
ふるさとの阿波なつかしや女郎花 紀川和子 201112  
西国の鳴呼おみなえしおとこえし 大島翠木 201201  
今日も行くいざ男郎花女郎花 中野京子 201201  
逆修の墓に群れたり女郎花 名倉悦子 ろんど 201201  
をとこへしをみなへし風立ちにけり 松橋利雄 光陰 201203  
懸命に生きてゐるなり女郎花 久永つう 瀬戸の海 201203  
をとこへしをみなへし風立ちにけり 松橋利雄 光陰 201203  
誰の血を引く見栄つ張り女郎花 前田恵美子 青鷹 201210  
一山が霊園となり女郎花 坂上じゅん かさね 201210  
あちらよりこちらの冥し女郎花 服部早苗 201212  
一陣の風や墓前の女郎花 大坪景章 万象 201212  
をみなへし峠の民話かたり継ぐ 石井一石 京鹿子 201301  
女郎花かと問ふ男郎花と言ふ 嶋田一歩 ホトトギス 201302  
首長く月待つ姿女郎花 鈴木阿久 201311  
風立ちぬ里に揺れゐるをみなへし 山本丈夫 201311  
野良仕事終へて目にする女郎花 石原健二 やぶれ傘 201312  
日移るやをとこへしよりをみなめし 滝澤千枝 春燈 201312  
ほほ笑みを浮かべ友待つをみなへし 上原重一 201411  
日にまみれ棚田の畦の女郎花 石黒興平 末黒野 201412  
草履編み習ふ少年女郎花 大霜朔朗 末黒野 201412  
何事も知らぬと答ふ女郎花 鈴木藤子 ろんど 201412  
そよかぜに頬嬲らせて女郎花 山本無蓋 201501  
女郎花あまた咲けども独りなる 河合とき 末黒野 201502  
何事も知らぬと答ふ女郎花 鈴木藤子 ろんど 201502  
坂道は川岸に尽き女郎花 大崎紀夫 虻の昼 201510  
お幾つになられましたか女郎花 青柳雅子 春燈 201512  
をみなへし雨の明るき帰郷かな 佐藤博重 春燈 201512  
野阜の日差を集め女郎花 森清堯 末黒野 201512  
上りては賢治記念館女郎花 井口ふみ緒 風土 201512  
女郎花咲く茶筅塚茶碗塚 江木紀子 雨月 201512  
人間に近きにほひのをみなへし 本多俊子 201601  
雲行のあやしき午後の女郎花 笹村政子 六花 201612  
嬥歌跡女郎花又男郎花 山田春生 万象 201612  
底知れぬ強さを秘めてをみなめし 寺田すず江 201701  
咲くまでの所在なかりし女郎花 稲畑汀子 ホトトギス 201709  
踏み込みて踏み分けてゆく女郎花 稲畑汀子 ホトトギス 201709  
大好きと言わない人好き女郎花 山本みち子 201712  
高原の風の軽さや女郎花 伴秋草 末黒野 201712  
女郎花笑顔の奥の消せぬ闇 冷泉花 六花 201801  
咲き揃ひ仏の肩に女郎花 遠山のり子 201802  
女郎花黄色い声を張り上げて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201809  
青空に両手を広げ女郎花 大日向幸江 あを 201810  
をみなへし羽虫まつはるままに買ふ 南うみを 風土 201811  
夕風に揺るるを委ね女郎花 秋山文子 末黒野 201812  
昨夜の雨纏ひしままや女郎花 内田梢 末黒野 201904  

 

2019年9月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。