女郎花(おみなえし・おみなめし)       185句

ひよろひよろと猶露けしや女郎花     芭 蕉

男郎花   女郎花

作品
作者
掲載誌
掲載年月
車間距離大事をとこへしをみなへし 丸山佳子 京鹿子 199811
友の里田の畦みたす女郎花 松崎鉄之介 199811
修正液もうをみなへし咲いたといふ 坂本敏子 京鹿子 199812
ぜいたくに見せてもらひし女郎花 藤崎久を ホトトギス 199905
山の端を傾けてより女郎花 稲畑廣太郎 ホトトギス 199909
女郎花抱へ喪服の女かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 199909
うちなびく野辺は広しと女郎花 稲畑廣太郎 ホトトギス 199909
女郎花六道原に昼の月 三澤福泉 俳句通信 199910
造花よりすこし離れて女郎花 小林喜一郎 199911
湯に鉄の匂ひしてをり女郎花 秋山百合子 200011
苑内に水の谺やをみなへし 中川晴美 俳句通信 200011
女郎花鼻緒のゆるき露地草履 當麻幸子 俳句通信 200011
女郎花黄の鮮らかに山の風 大橋敦子 雨月 200011
村の戸々夏花と育つをみなめし 大橋敦子 雨月 200011
女郎花雨に庇ひて腕の中 川瀬里江 俳句通信 200012
頼られて桔梗かるかや女郎花 稲見光 船団 200105
東の野に千年の女郎花 伊蘭重美 俳句通信 200110
とおくからとおくへゆくと女郎花 阿部完市 海程 200110
村の岐路又行けば岐路女郎花 網野茂子 酸漿 200111
吉葉山双眸二重女郎花 吉弘恭子 あを 200111
風立ちぬ辰雄旧居の女郎花 武井美代子 風土 200112
女郎花男郎花雨上がりけり 神谷瑛子 百鳥 200112
揺れあうて噂話か女郎花 安西可絵 200201
近づきて黄の青ざめしをみなへし 山田弘子 円虹 200211
逆縁の墓女郎花男郎花 高橋照子 雨月 200211
たちまちに八ヶ岳の夕昏女郎花 小林紗智子 200211
女郎花あいまいつとに論を呼ぶ 宇都宮滴水 京鹿子 200212
華道部の花材薄と女郎花 杉本美智江 雨月 200212
うす暗き土間の手桶に女郎花 浜和佳子 百鳥 200212
女郎花手向けし孫の小さき手 砂川せい輝 遠嶺 200302
日のかげり女郎花いろ錆びてゐし 柳生千枝子 火星 200302
女郎花野の一部分染め上げし 稲畑汀子 ホトトギス 200309
女郎花そこより消えてゐる径 稲畑汀子 ホトトギス 200309
夜に入りて瀬音たかまる女郎花 小澤克己 遠嶺 200309
床の間に程よく活けた女郎花 芝宮須磨子 あを 200310
女郎花午後より雨となりにけり 入山登志子 帆船 200311
暮れなづむ宮跡や女郎花 渡辺周子 雲の峰 200311
女郎花多き湿原風も黄に 木上卓衛 200401
山門に郵便受けや女郎花 藤森万里子 百鳥 200411
女郎花われに気の合ふ姉のをり 原田ゆふべ 草の花 200411
高原の色鮮やかの女郎花 岡本直子 雨月 200412
野を離れ次第に重し女郎花 森理和 あを 200412
女郎花をみなとしての丈を超す 粟津松彩子 ホトトギス 200501
我寄れば夕日も寄れり女郎花 三関浩舟 栴檀 200501
磨かれし廊下湯宿の女郎花 佐原正子 六花 200502
図書館の古典講座や女郎花 彩響子 200502
苦界より逃るるは死か女郎花 鈴木榮子 春燈 200509
主婦病みて草生ふ庭に女郎花 松崎鉄之介 200509
女郎花二の丸跡に群るるあり 阿部ひろし 酸漿 200510
道端の地蔵に供ふ女郎花 浦松静子 築港 200510
歩かぬと決めて歩きし女郎花 堀内一郎 あを 200510
火の始末忘れて来たる女郎花 竹内悦子 200511
女郎花平らかに咲きて蝶とどむ 三浦カヨ子 酸漿 200511
女郎花二の丸跡を占めにけり 村田さだ子 酸漿 200511
淡淡と嵐のあとの女郎花 和田森早苗 200512
城落ちて二の丸跡の女郎花 清水伊代乃 酸漿 200512
女郎花二の丸跡を埋めつくす 田宮勝代 酸漿 200512
女郎花二の丸跡の風やさし 渡辺暁 酸漿 200512
手折らるることなく枯れて女郎花 遠藤若狭男 200601
女郎花咲く堤防の伊勢路とか 鵜飼紫生 雨月 200602
まぼろしの格子戸開けて女郎花 飯田明己 遠嶺 200611
女郎花こぼるる花と知りにけり 波多野キヨ子 200612
山上の湖の靄女郎花 松下八重美 200612
視界展けし群落の女郎花 竹内文子 遠嶺 200612
あるか無きかに佇つをみなへし高台寺 丹生をだまき 京鹿子 200702
くどかれてみたき気のある女郎花 松田都青 京鹿子 200703
このところ沙汰なき人や女郎花 真木早苗 八千草 200704
女郎花優し色なり供花とせん 芦川まり 八千草 200704
常臥しの妹の寝嵩やをみなへし 上原重一 200710
袋小路へ十歩を入るに女郎花 松崎鉄之介 200711
女郎花売れ残りしが花舗の隅 伊藤百江 春燈 200712
女郎花抱かせ享年百五歳 曽根満 万象 200712
女郎花夕日乱せり人眩しむ 宮津昭彦 200712
ゆき過ぎし歩を返したる女郎花 久保晴子 雨月 200712
ぼうぼうと枯れの女郎花男郎花 新関一杜 京鹿子 200802
六年の句碑の歳月女郎花 稲畑汀子 ホトトギス 200808
全体に風疎に密に女郎花 稲畑汀子 ホトトギス 200809
女郎花風に戦ぎて黄の映ゆる 藤見佳楠子 200810
をみなへし朝露湛へをりにけり ことり 六花 200810
どのバケツにもをみなへし草の市 足立幸信 200811
奥山の遠をとこへしをみなへし 石脇みはる 200811
女郎花立つに寝そべる男郎花 松崎鉄之介 200811
風折の女郎花なり壺に挿す 大澤洋子 酸漿 200811
秩父路はおほかた狭し女郎花 彩響子 200812
視力得て気付く老醜女郎花 新実貞子 200812
女郎花作り過ぎなり枯らしをり 堀志皋 火星 200812
暫くは遺影と語る女郎花 稲辺美津 遠嶺 200901
痩身の母の面影をみなへし 佐藤和子 万象 200901
をみなへし裾に咲かせて男富士 栗下廣子 万象 200902
女郎花足して七草ととのひぬ 山田六甲 六花 200909
ポニーテール走れば揺るる女郎花 上原重一 200911
秋めくや供華の竜胆女郎花 林佳枝 酸漿 200911
言ひたきを口尖らせてをみなめし 東亜未 あを 200911
かけてゐし眼鏡に触るるをみなへし 乙訓淑子 炎環 200912
坂上の雲へ思ひを女郎花 橋本良子 遠嶺 200912
女郎花群れゐて淋し法師の湯 鈴木鳳来 春燈 200912
風往なし雨をいなして女郎花 海村禮子 春燈 200912
女郎花風の首筋かぼそくて 荻野千枝 京鹿子 200912
女郎花二度咲きの顔保ちをり 荒尾茂子 京鹿子 200912
いつ来ても少し揺れゐる女郎花 加藤兵四郎 200912
漢字では書かぬときめしをみなへし 木村茂登子 あを 200912
飯場から流れる唄やをみなへし 吉弘恭子 あを 201001
神苑の気位といふ女郎花 清海信子 末黒野 201002
老いといふ日月ありぬ女郎花 柳生千枝子 火星 201002
屋上に風呼んでゐるをみなへし 佐藤喜孝 あを 201008
女郎花夢二の色で咲き立ちぬ 鈴木阿久 201010
間伐の森を出づれば女郎花 大坪景章 万象 201011
女郎花献体の印べたべた押す 中山純子 万象 201011
松花堂のをんな塚守る女郎花 山口キミコ 201012
篠竹の結界垣の女郎花 田中貞雄 ろんど 201012
艶やかといふ枷ありて女郎花 稲畑廣太郎 ホトトギス 201108
木道の歩は女郎花より軽し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201109
華道部の花材薄と女郎花 杉本美智江 雨月 200212
はや咲けり野草園てふ女郎花 羽賀恭子 201110
城址とは名のみや風のをみなへし コ田千鶴子 花の翼 201111
をみなへしその身になりて解ること コ田千鶴子 花の翼 201111
句上手の眼前把握女郎花 中山純子 万象 201111
凸凹の壺へ挿したるをみなへし 坂上香菜 201112
ふるさとの阿波なつかしや女郎花 紀川和子 201112
西国の鳴呼おみなえしおとこえし 大島翠木 201201
今日も行くいざ男郎花女郎花 中野京子 201201
逆修の墓に群れたり女郎花 名倉悦子 ろんど 201201
をとこへしをみなへし風立ちにけり 松橋利雄 光陰 201203
懸命に生きてゐるなり女郎花 久永つう 瀬戸の海 201203
をとこへしをみなへし風立ちにけり 松橋利雄 光陰 201203
誰の血を引く見栄つ張り女郎花 前田恵美子 青鷹 201210
一山が霊園となり女郎花 坂上じゅん かさね 201210
あちらよりこちらの冥し女郎花 服部早苗 201212
一陣の風や墓前の女郎花 大坪景章 万象 201212
をみなへし峠の民話かたり継ぐ 石井一石 京鹿子 201301
女郎花かと問ふ男郎花と言ふ 嶋田一歩 ホトトギス 201302
首長く月待つ姿女郎花 鈴木阿久 201311
風立ちぬ里に揺れゐるをみなへし 山本丈夫 201311
野良仕事終へて目にする女郎花 石原健二 やぶれ傘 201312
日移るやをとこへしよりをみなめし 滝澤千枝 春燈 201312
ほほ笑みを浮かべ友待つをみなへし 上原重一 201411
日にまみれ棚田の畦の女郎花 石黒興平 末黒野 201412
草履編み習ふ少年女郎花 大霜朔朗 末黒野 201412
何事も知らぬと答ふ女郎花 鈴木藤子 ろんど 201412
そよかぜに頬嬲らせて女郎花 山本無蓋 201501
女郎花あまた咲けども独りなる 河合とき 末黒野 201502
何事も知らぬと答ふ女郎花 鈴木藤子 ろんど 201502
坂道は川岸に尽き女郎花 大崎紀夫 虻の昼 201510
お幾つになられましたか女郎花 青柳雅子 春燈 201512
をみなへし雨の明るき帰郷かな 佐藤博重 春燈 201512
野阜の日差を集め女郎花 森清堯 末黒野 201512
上りては賢治記念館女郎花 井口ふみ緒 風土 201512
女郎花咲く茶筅塚茶碗塚 江木紀子 雨月 201512
人間に近きにほひのをみなへし 本多俊子 201601
雲行のあやしき午後の女郎花 笹村政子 六花 201612
嬥歌跡女郎花又男郎花 山田春生 万象 201612
底知れぬ強さを秘めてをみなめし 寺田すず江 201701
咲くまでの所在なかりし女郎花 稲畑汀子 ホトトギス 201709
踏み込みて踏み分けてゆく女郎花 稲畑汀子 ホトトギス 201709
大好きと言わない人好き女郎花 山本みち子 201712
高原の風の軽さや女郎花 伴秋草 末黒野 201712
女郎花笑顔の奥の消せぬ闇 冷泉花 六花 201801
咲き揃ひ仏の肩に女郎花 遠山のり子 201802
女郎花黄色い声を張り上げて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201809
青空に両手を広げ女郎花 大日向幸江 あを 201810
をみなへし羽虫まつはるままに買ふ 南うみを 風土 201811
夕風に揺るるを委ね女郎花 秋山文子 末黒野 201812
昨夜の雨纏ひしままや女郎花 内田梢 末黒野 201904
黄が宙に浮くがごとくに女郎花 丑久保勲 やぶれ傘 201911
をみなへし盛りと告げてゆきし人 田中藤穂 あを 201912
女郎花鯨幕より喪服かな 江見巌 六花 202001
女郎花寺には寺の秘史のあり 藤原明美 202001
女郎花ちよつと斜めに活けてみる 吉田幸恵 やぶれ傘 202002
古今集に越美なへしとも女郎花 出牛進 202002
女郎花昨日と違ふ道をきて 大島英昭 やぶれ傘 202010
みちのくの女郎花なりたくましき 小坂尚子 202011
ゆるるたび風が色なす女郎花 笹村政子 六花 202011
女郎花に添ふ男郎花万葉園 仙田孝子 風土 202011
行き合ひの空の青さや女郎花 高木邦雄 末黒野 202012
高だかと墓前に挿しぬ女郎花 伊藤由良 末黒野 202012
杖持ちて年を諾ふ女郎花 稲畑汀子 ホトトギス 202109
女郎花五十六年前の恋 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
女郎花余白に羽音忍ばせて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
飛石の風抜けやすき女郎花 五十畑悦雄 202111
後から車がとほるをみなへし 大島英明 やぶれ傘 202111
柱時計ぽんと昭和へをみなへし 塩貝朱千 京鹿子 202111
ままごとの姉妹や庭の女郎花 大坂正 末黒野 202112
をみなへし生活省けば句も痩せて 荒井千瑳子 202201
せせらぎをゆかしうしたるをみなへし 善野行 六花 202201
蛇行してちぎれし河やをみなへし 深川淑枝 202205

 

2022年9月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。