野 分 7       114句

野分してしづかにも熱いでにけり   芝不器男   定本芝不器男句集

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
差す人の傘壊しゆく野分かな 大橋晄 雨月 201112  
島唄は何にこだはり遠野分 鳳蛮華 201112  
ワイパーの負けん気を見す野分中 田所節子 201112  
一塊の雲に目をとめ野分空 博多永楽 雨月 201112  
フェルメールの空色の空野分晴 塩見英子 雨月 201112  
刑部岬野分立ちたる色の中 井上信子 201201  
訥弁の車内放送野分立つ 上谷昌憲 201201  
「空の日」もダイヤ乱れて野分前 松井洋子 ぐろっけ 201201  
しなひては戻る芙蓉や夕野分 上月智子 末黒野 201201  
野分迷走若き日の我のごと 松岡利秋 かさね 201201  
野分聞くやうに目覚し鳴りにけり 石田きよし 201201  
野分川木端の如くカヌー行く 谷口律子 末黒野 201201  
野分あと夜の孤独を深めけり 浅川幸代 末黒野 201201  
枝川の岩打つ野分濁りかな 原田しずえ 万象 201201  
掲示板の貼り紙さらふ野分かな 小林美登里 かさね 201202  
野分後明日が見えて来りけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201207  
都市といふ脆き生活や野分後 稲畑廣太郎 ホトトギス 201209  
月のあり野分のあとの湯殿山 北崎展江 くりから 201209  
気迷ひの山の天気や野分立つ 能村研三 201209  
快晴の朝を残して野分去る 稲畑汀子 ホトトギス 201209  
一木の風となりきる野分かな 頓所友枝 冬の金魚 201209  
野分吹く撞木いささか揺れてをり 菅原孟 かさね 201210  
窓叩く野分めく風小止(おや)みなく 丹生をだまき 京鹿子 201211  
橋越ゆるバックミラーに野分雲 河口仁志 201211  
辛口の酒は仏に野分吹く 神蔵器 風土 201211  
老ゆといふ計らひもあり野分晴 徳田千鶴子 馬醉木 201211  
野分だつグランドピアノは帆を立てて 千田百里 201211  
また妻の悪寒発熱夕野分 鈴木良戈 201211  
こころの灯手囲ひにして夕野分 塩貝朱千 京鹿子 201212  
田に畑に爪痕残し野分去る 大木清美子 201212  
月光に波たちあがる野分前 那須淳男 馬醉木 201212  
草原に風径まざと野分晴 佐藤喜仙 かさね 201212  
草むらに跳ぶものあまた野分後 笠井敦子 201212  
いにしへの野辺送り坂野分吹く 乗光雅子 雨月 201212  
稜線を離れて重き野分雲 塩貝朱千 京鹿子 201212  
夕野分母が居なくてちぢこまる 篠田純子 あを 201212  
野分波駆けて巖を掴みたる 石崎和夫 201212  
野分過ぐ空の涯なる宙の色 齋藤晴夫 春燈 201212  
野分過ぎ野山にはかの気おとろへ 菊谷潔 六花 201212  
野分雲仙石原の暗み初む 塩見治郎 雨月 201212  
野分あと湧水の音のぼりゆく 宮川みね子 風土 201212  
仏龕の阿弥陀三尊野分だつ 雨宮桂子 風土 201212  
同じ向き倒るる稲の野分かな 和田勝信 かさね 201212  
雲の上に雲の照りゐる野分あと 川端俊雄 火星 201212  
ぶつちぎれ飛びに野分の波がしら 遠藤真砂明 201212  
潮の香の俄や野分過ぎてより 和田慈子 末黒野 201301  
硨磲貝の泡より生れし大野分 有松洋子 201301  
古やしろ野分の呻く琵琶語り 菊谷潔 六花 201301  
大花野分け入らば尾の生ゆるやも 藤原若菜 春燈 201301  
親しさや野分の果てのただの雨 鳳蛮華 201301  
夕野分哀猿雲に叫(おら)びをる 延広禎一 201301  
野分晴蝶の骸の月のいろ 河崎尚子 火星 201301  
耳の端の痒くなりたる野分雲 荒井和昭 201301  
板塀にすずめの集く野分晴れ 藤井美晴 やぶれ傘 201301  
妻が水厨につかふ野分あと 田中文治 火星 201301  
みさご舞ひ野分だちたる伊良湖岬 横山昭子 雨月 201301  
演習のジープを吐ける野分雲 山田美恵子 火星 201301  
一木の風になりきる野分かな 頓所友枝 201301  
食べ頃の落果残して野分去る 向江醇子 ぐろっけ 201302  
野分晴れ危篤の母の頬に触れ 渡邊孝彦 やぶれ傘 201302  
退職の花束抱え野分の日 小菅美代子 ぐろっけ 201304  
この暑さ耐へてなんぼの野分会 稲畑廣太郎 ホトトギス 201307  
わらべ唄一ぽん径の野分晴 鈴鹿仁 京鹿子 201310  
電線のにじんで見ゆる野分かな 山田六甲 六花 201311 よい温泉(兵庫県宍粟市与位)
流されて鴉飛び行く野分かな 廣瀬雅男 やぶれ傘 201311  
雄ごころで締める野分の錨綱 遠藤真砂明 201311  
野分前烏天狗が参集す 田中貞雄 ろんど 201311 建長寺半僧坊
野分過ぎゆき虚栗道塞ぐ 仁平則子 201311  
野分して猫の目螺鈿びかりかな 千田百里 201311  
二三頁うばひてゆきし野分かな 豊田都峰 京鹿子 201311  
泥川に大鯉の道野分晴 竹中一花 201312  
息詰まる思ひ野分の橋渡る 宮平静子 雨月 201312  
倶会一処野分立ちたる奥の院 有本南陵 ろんど 201312  
須磨寺で浴びる香煙野分どき 木本蓚 ぐろっけ 201312  
街路樹に吹く強弱の野分かな 山本孝夫 201312  
梨畑撫でて荒して野分かな 市板橋昭子 201312  
いつの間に雀色時野分あと 原田達夫 201312  
野分来てベランダの屋根消え失せる 伊東和子 201312  
野分中洋犬の顔尖りたる 田村嘉章 ぐろっけ 201312  
野分後空を占めたる夕茜 加藤静江 末黒野 201312  
野分たつ紅元結の巫女の髪 高橋ひろ 万象 201312  
野分あと在所の鯉は色尽くし 深澤鱶 火星 201312  
野分あとしだるる萩に裳裾濡れ 加瀬伸子 末黒野 201312  
別荘を持たぬ幸せ野分雲 宮崎高根 201312  
物陰に野分を避ける猫二匹 仁平則子 201312  
散歩道我を追ひ越す野分かな 田島昭久 かさね 201312  
箱魚籠が橋のかかりに野分晴 山田美恵子 火星 201312  
灯りなき岳の厠や野分鳴り 谷口俊郎 201312  
黒塀を叩く野分や西の京 三枝邦光 ぐろっけ 201312  
黒織部購うてより野分来る 常田創 201312  
らふそくの匂ふひと部屋野分あと 小泉三枝 春燈 201312  
雨脚の五叉路行き交ふ野分かな 田尻勝子 六花 201312  
一村を丸洗ひして大野分 松岡和子 201312  
田の隅にゴミの山出来野分あと 松木清川 ぐろっけ 201401  
鳥声のけふは際だつ野分雲 村上留美子 火星 201401  
掲示紙の吹きはがされて野分晴 佐藤喜仙 かさね 201401  
切り花に水吸ふ力野分晴 山田美恵子 火星 201401  
静けさは野分の前のくくり紐 池田久恵 ぐろっけ 201401  
声のする骨から拾う野分晴 渋川京子 201401  
澄まし顔野分跡なる鬼瓦 杉原ツタ子 201401  
流れゆく雲の遅速や夕野分 石黒興平 末黒野 201401  
淀河原野分の疵の今になほ 大橋晄 雨月 201401  
野分晴組み立てハウスでき上がる 今井忍 ぐろっけ 201401  
野分後の淀川泥水の治まらず 大橋晄 雨月 201401  
野分過ぐ空に一朶の雲残し 田中臥石 末黒野 201401  
野分をも甘受して建ち先師句碑 平松うさぎ 201401  
野分して水の溢るる用水路 中山静枝 201401  
野分あとぺージめくりし如き空 荒井千瑳子 201401  
賑やかな舟人ひとり野分雲 西川春子 春燈 201401  
荒れし様たがひに語る野分あと 栗原京子 201402  
地に残る空のできごと野分後 今橋眞理子 ホトトギス 201402  
見舞はんと一途に来たり野分晴 風間史子 201402  
野分去るアンパンマンの父も去る 向江醇子 ぐろっけ 201402  
野分あと山に高さのもどりけり 織田高暢 201402 野分→ 8

 

2015年9月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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