野 分 8       115句

野分してしづかにも熱いでにけり   芝不器男   定本芝不器男句集

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
人間に野分の吹きて終り知る 貝森光洋 六花 201410  
幻聴に目覚むる夜半や野分立つ 後藤大 春燈 201411  
床の子が母を眼で追ふ野分雲 高松由利子 火星 201411  
野分晴瓶の蜂蜜うつくしき 中田みなみ 201411  
満潮の潮入川や野分あと 島玲子 風土 201411  
帰途の背に騒めき迫る野分かな 岸本久栄 雨月 201411  
忙しき庭師の鋏野分雲 阪本哲弘 201412  
星空をちぎれ雲飛ぶ野分後 黒木東吾 やぶれ傘 201412  
潮満ちし浮桟橋や野分月 古川夏子 201412  
野分去り町にスタバの緑の灯 大日向幸江 あを 201412  
夜叉兆す神代ケヤキの野分かな 吉田克美 ろんど 201412  
月山の雲吹き飛ばし野分去る 山田春生 万象 201412  
山帰来の青き実のつや野分くる 山本耀子 火星 201412  
野分去り空いっぱいに干す病衣 松井季湖 201412  
打ち上ぐる藻屑さらひし夕野分 高橋佳子 馬醉木 201501  
野分あと納骨堂の窓明り 田代貞枝 201501  
野分あと藍の雫の夜空かな 門伝史会 風土 201501  
油掛地蔵の匂び野分立つ 西村節子 火星 201501  
尻立てて猫の見定む野分晴 山田美恵子 火星 201501  
野分中羊の数をかぞへをり 小林和世 末黒野 201501  
野分だちきし対岸のシャンデリア 山尾玉藻 火星 201501  
泳ぐやうあるくリハビリ野分過ぐ 城孝子 火星 201501  
ゆで卵かがやいてゐる野分かな 涼野海音 火星 201501  
木漏れ日の千切れさうなる野分晴 中村千久 万象 201501  
花散りし萩のうねりも野分前 岩木茂 風土 201501  
遠ざかる野分の風や夜のしじま 菊谷潔 六花 201501  
野分後掃海艇の気忙しく 佐藤満智子 ろんど 201501  
層塔の飛簷の反りや野分晴 池内結 ろんど 201501  
真つ白な野分の襲ふ室戸岬 仙頭宗峰 万象 201502  
ビラ一枚枝に引つ掛け野分去る 高橋将夫 201502  
野分あと鳥数多舞う谷津干潟 植木やす子 201504  
小康の母の寝息や野分止む 白神知恵子 女坂 201508  
をちの燈のひとつともれる野分かな 木下夕爾 春燈 201508  
奇怪なり野分の運び来る箱 河原昭子 万象 201508  
野分晴音にするならあつけらかん 八木健 八木健俳句集 201509  
野良猫の声の混じれる野分かな 小林朱夏 201510  
燃ゆるかに稜線染むる野分前 近藤鉦子 201510  
白鷺をあつめし中洲野分あと 岡本まち子 馬醉木 201511  
線香の煙のぼりし野分晴 井上静子 201511  
大富士の雲吹き払ふ野分かな 山田春生 万象 201511  
弾丸のごとく蜂来る野分晴 林昭太郎 201512  
厚き掌に握られ約す野分晴 渕上千津 201512  
野分あと空は茜の色ひろぐ 小林愛子 万象 201512  
野分して子規の忌日を近くせり 小林愛子 万象 201512  
地下道の壁の落書野分かな 天谷翔子 201512  
十万人が議事堂囲む野分雲 篠田純子 あを 201511  
野分あとのグリーンカーテン嵩減りぬ 篠田純子 あを 201511  
ゴミ集積車に青きにほひや野分あと 篠田純子 あを 201511  
野分来る四本足で駆けるごと 種田果歩 201512  
巾着袋に飴ころころと野分晴 浅田光代 風土 201512  
北斎の波立ち上がる野分後 中村洋子 風土 201512  
太陽の塔にかむさり野分雲 森脇貞子 雨月 201512  
大野分去りて月置く鳰の湖 栗山恵子 雨月 201512  
木洩れ日の山の匂ひや野分あと 竹内久子 京鹿子 201601  
煽られつ野分の橋を渡り行く 野村鞆枝 京鹿子 201601  
野分去り三々五々の登校児 神田惣介 京鹿子 201601  
野分去り七里ヶ浜の五百重浪 芝田幸惠 末黒野 201601  
野分過ぐ田圃啄む雀たち 長崎桂子 あを 201601  
病窓の網戸を剥がす夕野分 小渕二美江 春燈 201601  
濁声で騒ぐ野分の群れ鴉 井上和子 201602  
木霊ごと倒れたる樹や野分過ぐ 深川淑枝 201602  
風呂桶に水をたつぷり野分前 栗原京子 201602  
千切れたるまま急ぐなり野分雲 松田泰子 末黒野 201602  
野分過ぐ杉の香の立つ輪王寺 三橋玲子 末黒野 201602  
野仏の頭巾とばせし野分かな 西川みほ 末黒野 201603  
助詞ひとつ揮然として野分中 浦川哲子 201603  
ひとしきり雨置いてゆく野分かな 稲畑汀子 ホトトギス 201609  
牛小屋の臭の混じる野分かな 小林朱夏 201609  
一村の屋並を洗ふ野分かな 安立公彦 春燈 201610  
野分晴羽毛の絡む蛇籠の目 能村研三 201611  
野分去る刺繍の裏の縺れ糸 浅野吉弘 201611  
野分して湖畔に祷る観世音 山本喜朗 雨月 201611  
底抜けの空に夕月野分あと 藤岡紫水 京鹿子 201611  
月山の天のかぎりを野分晴 内海良太 万象 201611  
波乗りの野分あとなる波とらふ 山ロ千代子 万象 201611  
野分後の砂利の湿りを踏みにけり 大島英昭 やぶれ傘 201611  
庭草の伸び放題を野分過ぐ 久保晴子 雨月 201612  
雑賀衆の一揆あととや野分立ち 森脇貞子 雨月 201612  
野分雲眠りを誘ふ夜想曲 犬塚李里子 201612  
黒雲の上の照りをる野分前 柿沼盟子 風土 201612  
黒板に日の反射する野分晴れ 柿沼盟子 風土 201612  
山肌の雲の奔りや野分立つ 林いづみ 風土 201612  
夕野分庭の片方の小鳥塚 小林共代 風土 201612  
荒磯波黒髪を吹く野分かな 高橋まき子 風土 201612  
野分晴海に立ちたる富士天城 高橋まき子 風土 201612  
野分して『剃刀日記』の世の遠し 赤石梨花 風土 201612  
父の忌の鐘楼高し野分あと 赤石梨花 風土 201612  
野分後転げし鉢に土を足す 石井秀一 風土 201612  
湘南の海を冥めて野分波 落合絹代 風土 201612  
橋脚の踏ん張つてゐる野分かな 内藤静 風土 201612 厚木基地
東京が素顔をさらす野分跡 竪山道助 風土 201612  
最新号病む手にわたす野分晴 山崎靖子 201612  
濁流は海まで十キロ野分晴 荒木甫 201612  
野分雲天穹狭め且つ広げ 藤沢秀永 201612  
破れ傘に安堵の色や野分晴 木澤恵司 201612  
水門にはぐれ鳴く鳥野分あと 藤沢秀永 201612  
夕鴉低く伏せとぶ野分中 中村紀美子 春燈 201612  
野分雲幾つもくぐり月の山 内海良太 万象 201612  
野分晴れ月山かぎりなく近し 内海良太 万象 201612  
野分して又新しき葡萄落つ 小林愛子 万象 201612  
亡きがらを下ろす野分の昇降機 笹倉さえみ 雨月 201701  
一村を裏返したる野分かな 涌羅由美 ホトトギス 201701  
海に生れ海に去り行く野分かな 涌羅由美 ホトトギス 201701  
牧を駈く馬より迅し野分雲 安田豆作 ホトトギス 201701  
雨音の激しき樋や野分中 今井充子 201701  
声のもう届かぬ遠さ野分星 田中珠生 馬醉木 201701  
蕉翁の杖は細身に野分雲 岩木茂 風土 201701  
喪の家の灯にゆきあひし野分かな 藤生不二男 六花 201701  
城のごと構ふる病舎野分晴れ 高橋道子 201701  
水門が赤し野分の濁り川 内海良太 万象 201701  
ひとところ潮目の交じる野分晴 荒井千佐代 201701  
ひとところ潮目の交じる野分晴 荒井千佐代 201701  
光るものなべて光らせ野分晴 窪田佳津子 雨月 201702 野分→9

 

2020年9月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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