野分 1 100句 見所のあれや野分の後の菊 芭蕉 |
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
野分あと乙訓に人たづねをり | 田畑保英 | 火星 | 199810 |
野分けしてこの世に父の墓一つ | 小澤克己 | 遠嶺 | 199811 |
青し青しと空撫づる葉よ野分後 | 林翔 | 沖 | 199811 |
蹼がみづかきを踏む野分あと | 中原道夫 | 銀化 | 199811 |
筋道をたて野分など來るものか | 中原道夫 | 銀化 | 199811 |
低く飛ぶ野分の雲を浪が追ひ | 宮津昭彦 | 濱 | 199811 |
野分だつ逆白波や秀をとぶ鵜 | 千代田葛彦 | 馬醉木 | 199812 |
野分後の縫合の痕密男に | 中原道夫 | 銀化 | 199812 |
人も野も影を濃くする野分あと | 久崎富美子 | 朝 | 199901 |
倒木のまざと赫しや野分あと | 岡本眸 | 朝 | 199902 |
野分後の遠漁火のひとつふたつ | 高橋さえ子 | 朝 | 199902 |
老人の押しよせて来る野分かな | 今城知子 | 船団 | 199903 |
吾のいつも坐る石あり野分晴 | 小林鱒一 | 天牛 | 199904 |
野分まだどこかに残る草の音 | 藤崎久を | ホトトギス | 199906 |
さき立てて来るもの野分なりしかな | 稲畑汀子 | ホトトギス | 199909 |
あうあうと我も鴉も野分中 | 田中空音 | 海程 | 199909 |
野分後深きねむりに入りにけり | 能村登四郎 | 沖 | 199910 |
悼 一灯を消して三国の野分かな |
山田弘子 | 円虹 | 199910 |
大野分蝦夷隼人のまつろはず | 小林喜一郎 | 槐 | 199911 |
いくたびか野分の通る馬の撓 | 中原道夫 | 銀化 | 199911 |
音立てて馬柵噛む馬や野分晴 | 皆川盤水 | 春耕 | 199911 |
眼中に野分の雲や秀樹逝く | 皆川盤水 | 春耕 | 199911 |
病室に月あかるしや野分あと | 朝倉和江 | 馬醉木 | 199912 |
隠沼の澄まず濁らず野分あと | 栃内和江 | 沖 | 199912 |
野分めく島に一ト日の旅終る | 高濱朋子 | 円虹 | 199912 |
会津路の輪積みの桐や野分晴 | 遠藤アサ子 | 春耕 | 199912 |
縦横に舞台をうねる野分かな | 本村照香 | ホトトギス | 200001 |
野分中コーデリア呼ぶ声すな | 本村照香 | ホトトギス | 200001 |
暴れてもどこか寂しき野分かな | 立村霜衣 | ホトトギス | 200001 |
終楽章コーダに入れる野分かな | 立村霜衣 | ホトトギス | 200001 |
川中州四国三郎野分晴 | 浅井青陽子 | ホトトギス | 200001 |
川原に滑り下りたる野分かな | 柴原保佳 | ホトトギス | 200001 |
乗り継ぎを待つ空港の野分晴 | 大久保白村 | ホトトギス | 200001 |
潮の香の礫となつて来る野分 | 眞木礼子 | ホトトギス | 200001 |
大胆な言葉野分に紛れ言 | 眞木礼子 | ホトトギス | 200001 |
ひと言を聞きのがしたる野分 | 眞木礼子 | ホトトギス | 200001 |
情熱も怖れも野分さらひゆく | 河野万里子 | ホトトギス | 200001 |
鳴き声を野分と競ふビーグル | 河野万里子 | ホトトギス | 200001 |
あらぬ物あらぬ方へと野分かな | 稲岡達子 | ホトトギス | 200001 |
風道の草に刻まれ野分後 | 湖東紀子 | ホトトギス | 200001 |
野分後取りもどしたる空のあり | 湖東紀子 | ホトトギス | 200001 |
筆入れに刃物のひかる野分かな | 櫨木優子 | 狩 | 200001 |
水平線野分のあとの脹ら脛 | 伊藤希眸 | 京鹿子 | 200001 |
音だけの闇夜の重き野分かな | 野昭人 | 遠嶺 | 200001 |
人妻もその敵もゐて野分かな | 河西志帆 | 京鹿子 | 200001 |
姪の婚待つに髪染む野分晴 | 平かつえ | 濱 | 200002 |
野分後の空に風船放たるる | 藤井勢津子 | 朝 | 200002 |
育毛剤たっぷり使ふ野分あと | 田中藤穂 | 水瓶座 | 200002 |
風鈴の悲しく笑う野分かな | 尾上有紀子 | わがまま | 200002 |
野分なか大夕焼の放屁音 | 貝森光大 | 六花 | 200002 |
青空を消してはひろげ野分雲 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200008 |
野分過ぎ去りたる庭のそのままに | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200009 |
野分避け来たる如くに旅路あり | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200009 |
船員も船酔遠州灘野分 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200009 |
草野球野分に味方されてをり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200009 |
掴みゐる砂に磁力や野分立つ | 能村研三 | 沖 | 200010 |
隠り沼に野分はしりの一雫 | 村上光子 | 馬醉木 | 200011 |
波に浮く欠航の片野分だつ | 穐好樹莵男 | 馬醉木 | 200011 |
野分して裏のがたろの思はるる | 深澤鱶 | 火星 | 200011 |
野分なか頬紅の濃き婆がゆく | 高松由利子 | 火星 | 200011 |
野分雲翔び去りわが身何失ふ | 林翔 | 沖 | 200011 |
野分晴烏の艶羽ひろひけり | 阿部ひろし | 酸漿 | 200011 |
蛸杉のいよいよそびゆ野分晴 | 阿部ひろし | 酸漿 | 200011 |
野分中竹生の巫女に両手振る | 水野邦夫 | 俳句通信 | 200011 |
鷄冠にてもの考へよ野分晴 | 中原道夫 | 銀化 | 200011 |
飯櫃の饐えたる匂ひ野分あと | 石鍋みさ代 | 春耕 | 200011 |
穴があつたらもつと掘れ野分して | 山田六甲 | 六花 | 200011 |
武者木偶に触れて野分を鬨ときく | 島田万紀子 | 馬醉木 | 200012 |
何となく海を見に行く野分あと | 中川朋子 | 円虹 | 200012 |
野分来る妙にはしやいでをりし子ら | 中川朋子 | 円虹 | 200012 |
立ち直る草木の力野分あと | 長山あや | 円虹 | 200012 |
ゐるだけの鷺の輪になる野分中 | 大東由美子 | 火星 | 200012 |
西海の貝の夢見し野分晴 | 池端英子 | 槐 | 200012 |
兎小屋戸板で囲ふ野分中 | 乾佐知子 | 春耕 | 200012 |
波の色変る余呉湖の野分かな | 高野清風 | 春耕 | 200012 |
アルプスを浮かべ信濃の野分晴 | 清水谷法明 | 狩 | 200101 |
野分波寄せて子不知親不知 | 清水谷法明 | 狩 | 200101 |
野分あと書棚に探す第一集 | 小林あつ子 | 火星 | 200101 |
野分後の波に乗りたるかいつぶり | 高村梢子 | 火星 | 200101 |
野分雲より快足の青年僧 | 林唯夫 | 海程 | 200101 |
野分かなヘブライ文字が飛んでいる | 村山和子 | 海程 | 200101 |
これはこれは神の陰毛飛ぶ野分 | 吉田さかえ | 海程 | 200107 |
長靴に腰埋め野分の老教師 | 能村登四郎 | 沖 | 200108 |
雨傘が俄か日傘に野分晴 | 林翔 | 馬醉木 | 200110 |
村一つひつくり返し野分去る | 松田都青 | 京鹿子 | 200110 |
マンションの灯の濃くなりし野分あと | 木下節子 | 俳句通信 | 200110 |
野分去りぬ遠く眩ゆき熱海の灯 | 林翔 | 沖 | 200110 |
野分後深きねむりに入りけり | 能村登四郎 | 羽化 | 200110 |
危ふさの浮巣瀬に乗る野分晴 | 岩崎きゑ子 | 馬醉木 | 200111 |
野分過ぐ進学塾の灯の中に | 宮川みね子 | 風土 | 200111 |
隧道に鍵のかけある野分かな | 浜口高子 | 火星 | 200111 |
豆腐屋が豆腐のはなし野分あと | 浜口高子 | 火星 | 200111 |
野分過ぐ夫のきれいな富士額 | 大山文子 | 火星 | 200111 |
塩昆布の塩吹いてゐる野分中 | 加藤真起子 | 火星 | 200111 |
野分立つ東寺の濠の水満てり | 木村真魚奈 | 京鹿子 | 200111 |
野分あと犬に草笛聴かせゐる | 澤本三乗 | 槐 | 200111 |
継がでもの直情つぎし子や野分 | 渕上千津 | 沖 | 200112 |
幼女一人現われ野分去りゆけり | 立岩利夫 | 海程 | 200112 |
野分→ 2 |
2021年9月1日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。