ねこじゃらし        117句

ねこじゃらし靡き佛の去りゆくも   高島茂

ねこじゃらし  猫じゃらし  狗尾草  えのころ草

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
ねこじやらしみんないつしよでなくていい 田畑幸子 火星 199901  
酒ノホカ喉ヲ通ラズねこじゃらし 大島得志 船団 199903  
駆け込んだ安全地帯ねこじゃらし 小倉喜郎 船団 199903  
ねこじやらしいつもいつものねこじやらし 田畑幸子 火星 199912  
筑波嶺はかげり青ねこじやらしかな 西村純吉 199912  
ねこじやらしいつもの場所に舟浮かび 吉田島江 火星 200001  
ねこじやらし猫の機嫌をとりそこね 鈴鹿百合子 京鹿子 200001  
のりそこねしバス残しおくねこじやらし 大森美恵 風土 200002  
無学で困ったあかのまんまとねこじゃらし 鴻巣又四郎 海程 200002  
頬寄せてビルの谷間のねこじゃらし 尾上有紀子 わがまま 200002  
道ゆけば新進気鋭のねこじやらし わたなべじゅんこ 鳥になる 200003  
ねこじやらし手押しポンプのすかすかと 吉田島江 火星 200011  
ねこじやらし遊びではないなんて言ふ 田口傳右ヱ門 銀化 200012  
ねこじゃらし空地に風が欠けている しらいししずみ 海程 200101  
ねこじやらしあらぬ噂の風向きは 田口傳右ヱ門 銀化 200101  
女医さんのハーブ畑にねこじゃらし 河原珠美 海程 200107  
ねこじやらし揺れて日盛りなりにけり 田中英子 火星 200110  
鋭角にジャンボの離陸ねこじやらし 玉川悠 遠嶺 200201  
ねこじやらし枯れの極みを立ちゐたり 大東由美子 火星 200202  
暾を迎ふ露滂沱たるねこじやらし 落合伊津夫 馬醉木 200203  
担任を呼ぶ拡声器ねこじやらし 波田美智子 をりをりに 200208  
ねこじやらし万葉苑の外にかな 中谷葉留 風土 200211  
海原に日昇る露のねこじやらし 小野恵美子 馬醉木 200212  
朝がたの鵜籠空つぽねこじやらし 浜口高子 火星 200212  
巧妙なアドに見とれしねこじやらし 片山茂子 遠嶺 200212  
ねこじやらし意外な急處(つぼ)を心得し 中原道夫 銀化 200212  
声のよくとどく対岸ねこじやらし 木下野生 200301  
結界は赤き橋なりねこじやらし 丸井巴水 京鹿子 200312  
ねこじやらし手折ればまたも風の憑く 豊田都峰 京鹿子 200312  
ねこじやらし路上運転訓練中 吉田康子 火星 200411  
ねこじやらし揺れ止む夕ベ来りけり 大山妙子 酸漿 200411  
むらがつてゐてばらばらのねこじやらし 岡田真利子 200411  
雪の上に風の引き抜くねこじやらし 森屋慶基 風土 200411  
墓苑出て暫く風のねこじやらし 岡本眸 200411 十月八日(金)
いつせいに風の虜のねこじやらし 伊藤和子 遠嶺 200412  
ねこじやらし陶一片に韓の釉 伊藤希眸 京鹿子 200501  
ねこじやらし学びて老を明るうす 沼田巴字 京鹿子 200501  
ねこじやらし夕日をためてひと遊び 豊田都峰 京鹿子 200510  
陵を遠拝みせしねこじやらし 高松由利子 火星 200511  
船待ちのひととき扱くねこじやらし 梅村五月 栴檀 200511  
保育所の跡ねこじやらしばかりかな 鹿野佳子 200601  
ねこじやらし道路予定地埋めをり 眞榮城常子 酸漿 200602  
背ナの子に一本抜きしねこじやらし 大城戸みさ子 火星 200611  
風の尾を捉へて朝のねこじやらし 木内憲子 200612  
やたら喪の矢印やたらねこじやらし 伊藤白潮 200710  
代果てしさら地にそよぐねこじやらし 伊藤真代 200710  
苦しみの一つ二つやねこじやらし 野澤あき 火星 200710  
床の間に挿すたつぷりのねこじやらし 吉田康子 火星 200711  
忘れもの不図思い出すねこじゃらし 井上あき子 ぐろっけ 200711  
よく揺れてオルガン坂のねこじやらし 安居正浩 200712  
来し方を諾うてをりねこじやらし 堀本祐子 遠嶺 200801  
ねこじゃらし大山あかねさんが行く 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
ねこじやらしわが一隅の風のなか 豊田都峰 草の唄 200805  
光溜めねこじやらしの風となり 三井つう 炎環 200811  
ねこじやらし神の芒にまじりたる 斉藤敬子 万象 200812  
ねこじやらし猫にそつぽを向かれけり 芝尚子 あを 200812  
伴走の先生の手のねこじやらし 浅田光代 風土 200901  
遊ぶのも忙し風のねこじやらし 伊藤ふみ 馬醉木 200902  
ねこじやらし急に結論出さずとも 川口襄 遠嶺 200903  
んあううと児のねだりたるねこじやらし ことり 六花 200909  
念入りに膝曲げ伸ばすねこじやらし 坂場章子 200911  
野の風が猫を誘へりねこじゃらし 三川美代子 201001  
泣きやまぬ児に握らせるねこじやらし ことり 六花 201011  
当尾(とうの)なる笑ひ仏やねこじやらし 谷村幸子 201012  
鉢植の紅葉してゐるねこじゃらし 東亜未 あを 201012  
大夕日の包む一日ねこじやらし 中野京子 201101  
ねこじやらし夫との約は違へがち 高橋道子 201101  
投げ入れてワイングラスにねこじやらし 藤井美晴 やぶれ傘 201109  
風過ぎしのちを戦げるねこじやらし 藤井美晴 やぶれ傘 201112  
畑隅の捨て猫車ねこじやらし 松本三千夫 末黒野 201112  
干されたる魚網のしづくねこじやらし 平野みち代 201112  
ねこじやらしに遊んだ日々夢だつた ことり 六花 201112  
マンホールの下の水音ねこじやらし 丑久保勲 やぶれ傘 201201  
風渡る名草もろともねこじやらし 稲畑汀子 ホトトギス 201209  
入院の手荷物に触るねこじゃらし 長谷川鮎 ぐろっけ 201209  
茜雲手すさびにもつねこじゃらし 芝宮須磨子 あを 201211  
薄暗き古美術店やねこじやらし 久米なるを 201212  
ねこじやらし振つて家路を遠くせり 蘭定かず子 火星 201212  
もつそりと手を逃げにけりねこじやらし 田尻勝子 六花 201212  
ねこじゃらしを無視して歩く鬱の猫 伊東和子 201301  
雨のくる気配いよいよねこじやらし 根橋宏次 やぶれ傘 201301  
ねこじやらし呼べばこちらへ向き直る 高橋照葉 ぐろっけ 201302  
ねこじやらし道路の割れ目てふ命 稲畑廣太郎 ホトトギス 201311  
遺跡野へ辿る小径やねこじゃらし 大島みよし 201311  
ねこじゃらしにも良し悪しの陶器市 常田創 201312  
直球の口ぶり去なすねこじやらし 松木ひろ ろんど 201312  
道草の理由は問はずねこじやらし 福島茂 201312  
少々のことは許せりねこじやらし 上田雪夫 ぐろっけ 201312  
老いらくはときに童心ねこじやらし 本間羊山 風土 201401  
長州も会津もなくてねこじやらし 明石文子 ぐろっけ 201401  
ねこじやらしばかり中央分離帯 根橋宏次 やぶれ傘 201411  
仕上げは風金色をなすねこじゃらし 佐藤喜孝 あを 201411  
足元に風立ちそめぬねこじやらし 岡田史女 末黒野 201412  
この街も空き家の殖えてねこじやらし 久世孝雄 やぶれ傘 201412  
遥かなる兵舎の跡やねこじやらし 田原陽子 201412  
吹かれては楽しむさまやねこじやらし 松田泰子 末黒野 201501  
ねこじやらし坊ちやん刈りの女の子 中島昌子 201501  
ねこじゃらし片身かたみと寄り添ひて 佐藤恭子 あを 201503  
枯れ切つて風に吹かるるねこじやらし 藤井美晴 やぶれ傘 201503  
すぐそこに分るる瀬音ねこじやらし 黒滝志麻子 末黒野 201511  
人ひとり通れる路地のねこじやらし 小張志げ 春燈 201512  
ねこじやらし始末におへぬ朝の髪 江草礼 春燈 201512  
ねこじやらしペダルに足が届きそう たかはしすなお 201512  
邯鄲の夢のそのあとねこじやらし 荒木甫 201601  
砂利山のてつぺんに枯れねこじやらし 大崎紀夫 やぶれ傘 201601  
ねこじゃらし枯れていよいよ風と戯れ 杉山瑞恵 雨月 201602  
ねこじやらし鎌倉の風もろともに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609  
ねこじやらし古都の風情に活けられし 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609  
簡単な相続放棄ねこじやらし 岸洋子 201611  
ねこじやらし判断力の危ふかり 楠原幹子 201612  
まとまらぬ俳句を離れねこじやらし 邑田のり子 末黒野 201612  
屍理屈に合うも合わぬもねこじゃらし 中谷三干子 船団 201702  
ねこじやらしの一つ靡かづ風に立つ 加藤みき 201711  
島径は起伏の多しねこじやらし 岡田史女 末黒野 201712  
ぐい飲みにねこじゃらし挿し男の子 黒澤佳子 あを 201712  
ねこじやらし判断力の危ふかり 楠原幹子 201801  
実直な貌して奔放ねこじやらし 山中志津子 京鹿子 201801  

 

2018年8月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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