夏近し     139句

磐石をぬく燈台や夏近し   原石鼎   花影

夏近し  夏隣

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
公園に馬の匂ひや夏近し 仲山秋岳 春耕 199907  
甘えたの猫の寝言や夏近し 平井奇散人 船団 199909  
夏近し雲の階段増えはじめ 津田このみ 月ひとしずく 199912  
夏近き魚屋に水溢れけり 小林和子 風土 200007  
百代の嶺の銀河や夏近し 小澤克己 遠嶺 200007

「遠嶺」

第100号へ

若者の坩堝渋谷の夏近し 高濱朋子 円虹 200007  
構想のふくらみゆける夏近し 稲畑汀子 ホトトギス 200104  
咲くものの咲き移りけり夏近し 稲畑汀子 ホトトギス 200104  
影さへも明るき龍野夏近し 稲畑汀子 ホトトギス 200105  
夏近し自衛隊機の旋回す 桑垣信子 いろり 200106  
心地よき鳰の浦風夏近し 大柳篤子 俳句通信 200107  
夏近し亡き母の句にひたりたり 桑原敏枝 いろり 200107  
夏近しブランド好きは女なら 山崎泰世 200108  
こんな躯に影がつく夏近づく 高松葡萄門 海程 200108  
夏近し海遊館と観覧車 黒田さつき 船団 200110  
再会の友との旅路夏近し 甲田夏湖 船団 200111  
エスプレッソブラックでのむ夏近し 松村美智子 あを 200206  
夏近き帽子屋銀座四丁目 三浦てる 風土 200207  
夏近し水田に映る阿弥陀堂 梅谷昌弘 雲の峯 200207  
海豹の産声襟裳の夏近し 高橋峰村 200208  
夏近き夕日に染まる名護の海 高木昌子 築港 200208  
磨かれし斧切株に夏近し 小澤克己 遠嶺 200210  
連休の狭間の出社夏近し 稲畑廣太郎 ホトトギス 200305  
原稿は早目に上げて夏近し 稲畑廣太郎 ホトトギス 200305  
夏近し影を啣へて鴉たつ 佐藤喜孝 あを 200306  
草や葉の夜は溜息夏近し 篠田純子 あを 200306  
スリットの揺るる残像夏近し 篠田純子 あを 200306  
夏近し早熟少女ひた走る 篠田純子 あを 200307  
大鍋に辛口カリー夏近し 小林かいう 200308  
黒々と太き屋号や夏近し 江坂衣代 百鳥 200308  
魚干して夏近付きし港町 池部久子 酸漿 200310  
大川の水ゆらゆらと夏近し 稲畑廣太郎 ホトトギス 200405  
夏近し糶の符丁の指づかひ 志水千代子 雲の峰 200406  
茶処の畝のふくらみ夏近し 高橋淑子 馬醉木 200407  
自立とは離れゆくこと夏近し 田原陽子 200407  
マイセンの蒼き絵皿や夏近し 環順子 遠嶺 200408  
風心地よき旅路あり夏近し 稲畑汀子 ホトトギス 200505  
転舵して一笛ひようと夏近し 伊藤白潮 200506  
夏近し時を刻みしトウシユーズ 奥田茶々 風土 200507  
俯伏せの茶杓のしづく夏近し 中村みち子 ぐろっけ 200508  
凹も凸も五画の漢字夏近し 野沢しの武 風土 200512  
夏近し高架鉄橋街分かち 岡本眸 200605  
山なみの色を違へて夏近し 高橋千枝 200607  
オムレツのバター効かせよ夏近し 片山タケ子 200607  
夏近し吉野懐紙を入れ替ふる 林いづみ 風土 200607  
やどかりの殼揺りいそぐ夏近し 定梶じょう あを 200607  
大日本印刷近し夏近し 稲畑廣太郎 ホトトギス 200705  
夏近きことを諾ふ日の外出 稲畑汀子 ホトトギス 200705  
夏近し今日は都心も空いてゐし 稲畑汀子 ホトトギス 200705  
クレーンの角度垂直夏近し 篠藤千佳子 200707  
ひよどりのこの頃の声夏近し 定梶じょう あを 200707  
渦を巻く瀬波の白さ夏近し 川口崇子 万象 200710  
夏近したんぽぽの絮吹くたびに ことり 六花 200804  
連休はちやんと休んで夏近し 稲畑廣太郎 ホトトギス 200805  
北斎の濤の群青夏近し 田下宮子 200806  
夏近し女のルック眩しくて 有田蟻太 200807  
夏近しエスカレーター交差して 小嶋洋子 200807  
夏近し水軟らかき隅田川 稲畑廣太郎 ホトトギス 200905  
大川の水凸凹と夏近し 稲畑廣太郎 ホトトギス 200905  
夏近し手作りハムにチップの香 森山のりこ あを 200906  
女学生戯れながら行く夏近し 芝宮須磨子 あを 200906  
夏近し硝子の囲む美容院 齋藤朝比古 炎環 200907  
蝶沈む草の精気や夏近し 吉沢陽子 200907  
安房の夏近し一線の波頭 江草礼 春燈 200907  
鰐口の大き一打や夏近し 西岡啓子 春燈 200907  
下津井の潮目三筋に夏近し 平田恵美子 ぐろっけ 200908  
夏近し木洩れ日揺るる木のベンチ 天野美登里 やぶれ傘 200909  
麦とろの箸の滑りや夏近し 野坂民子 馬醉木 201007  
橋桁につなぐ川舟夏近し 遠藤真砂明 201007 大垣
蒼天を押し上ぐ伊吹山夏近し 和田孝村 春燈 201007  
鯉跳ぬる大き水音夏近し 永島雅子 春燈 201007  
夏近し波の音消す浜太鼓 野坂民子 馬醉木 201008  
大淀の時空流れて夏近し 長山あや ホトトギス 201009  
夏近しゼリーのやうな日を過ごし 吉弘恭子 あを 201009  
夏近き店先に干す箪笥かな 渡邉孝彦 やぶれ傘 201010  
夏近きゲゲゲの茶房賑はひて 土井くみこ 201107  
下町の足音晩夏近づけて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107  
玉の名をいただく川や夏近し 内藤静 風土 201107  
庭土へ寝そべる犬や夏近き 池部久子 酸漿 201107  
にぎはひの薄れし園に夏近し 橋本くに彦 ホトトギス 201109  
夏近き実感旅の半ばなる 稻畑汀子 ホトトギス 201204  
海見ゆる十四階の夏近し 稲畑汀子 ホトトギス 201205  
立ち飲みで啜るコーヒー夏近し 丑久保勲 やぶれ傘 201207  
夏近し鉄塔のいろ塗り替はり 有賀昌子 やぶれ傘 201211  
夏近き十五周年てふ熱気 稲畑廣太郎 ホトトギス 201304

「悠」十五周年

記念祝賀会

散髪の鋏の音や夏近し 米田文彦 かさね 201306  
をみなごに大足のあり夏近し 辻美奈子 201306  
城山の雲の白さや夏近し 木村傘休 春燈 201307  
焼菓子に抹茶の風味夏近し 渡部法子 201407  
盛りあがる山の勢ひ夏近し 田中一美 ろんど 201408  
ガラス器の気泡ひとつぶ夏近し 伊藤ふみ 馬醉木 201408  
夏近し吹かるるさまの乙女像 中根美保 風土 201507  
剥落の仏の裳裾夏近し 小嶋紘一 末黒野 201507  
夏近き電車の屋根に錆のあり 小山陽子 やぶれ傘 201508  
ハイヒールーこつこつと鳴り夏近し 小山陽子 やぶれ傘 201508  
夏近し手を振り返し選挙カー 野中圭子 京鹿子 201508  
さきだちの法螺貝ひびく夏近し 吉村さよ子 春燈 201607  
夏近き鴉が紙のやうに降り 大島英昭 やぶれ傘 201607  
鴉二羽あちらにも二羽夏近し 小山陽子 やぶれ傘 201607  
裏山のみどり素直に夏近し 松田泰子 末黒野 201607  
宇治川の意外に大河夏近し 服部早苗 201607  
カフェラテの泡のハートや夏近き 石黒興平 末黒野 201608  
夏近し浮雲よりも白き橋 加藤静江 末黒野 201608  
葛籠屋の葛籠干して夏近し 小川流子 201608  
せせらぎは銀の鈴音夏近し 山田佳乃 ホトトギス 201609  
玲奈ちゃんの前髪はねて夏近し 田邉好美 201609  
夏近し空に白雲深呼吸 水谷直子 京鹿子 201609  
夏近しおつりを入れる募金箱 秋月祐一 船団 201701  
鳩を追ふ子供の真顔夏近し 溝渕弘志 六花 201708  
街角に白ふいに咲き夏近し 今橋眞理子 ホトトギス 201710  
夏近し街をはみ出しさうに木々 今橋眞理子 ホトトギス 201710  
夏近し駅のベンチの海に向く 片桐紀美子 風土 201801  
夏近し玄関辺り土いぢり 長崎桂子 あを 201806  
肩を出しタイムウオッチ走る夏近し 長崎桂子 あを 201806  
夏近し波音たてて洗濯機 辻美奈子 201807  
夏近し和服モダンな洋服に 井上正子 春燈 201807  
夏近し杜の匂の濃くなりぬ 長谷川閑乙 馬醉木 201807  
おが三つ並ぶ駅の名夏近し 森なほ子 あを 201807  
九合目目指す鼓動や夏近し 植村蘇星 京鹿子 201808  
夏近し風の誘ふ一万歩 滝口洋子 末黒野 201808  
夏近し飛行船二機悠々と 辻響子 201906  
靴ぬいで浜辺を駆くる夏近し 吉澤恵美子 春燈 201907  
アスファルト工事の匂ひ夏近し 須賀ゆかり 201907  
夏近しサヨナラ勝ちのハグの波 釆野久美子 201907  
夏近き居間のピアノを開けてみる 丑久保勲 やぶれ傘 201907  
夏近し浮雲よりも白き橋 加藤静江 末黒野 201908  
夏近し着ぐるみ脱いでその上は 菊谷潔 六花 201908  
夏近し何もてなすぞこの暑さ- 菊谷潔 六花 201908  
抱く児の慮外の重さ夏近し 隅田恵子 雨月 201909  
降り出して夏近づけてをりし雨 稲畑汀子 ホトトギス 202004  
捨舟の影濃き浜や夏近し 丸山千穗子 末黒野 202004  

 

2020年5月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。