夏暖簾 2     40句

夏のれん釣り幽けく明け暮るゝ    相生垣瓜人

麻のれん   夏暖簾

作品
作者
掲載誌
掲載年月
目合図を交してくぐる夏暖簾 田村園子 201708
分け入りて「伊呂波」とありぬ夏暖簾 相良牧人 201708
能登七尾柿渋染の夏のれん 内海良太 万象 201708
胸襟をひらきし一歩夏のれん 北川孝子 京鹿子 201709
白川の流す今昔夏のれん 山中志津子 京鹿子 201709
夏のれん京の川風はらみたる 辻本俊子 京鹿子 201709
カウンターの隅に空席夏暖簾 丑久保勲 やぶれ傘 201708
酒の座の透けて見ゆるや夏暖簾 谷口一献 六花 201710
昼暗き峠の茶屋の夏のれん 今井妙子 雨月 201808
土間の先みづうみの見え夏暖簾 三輪温子 雨月 201809
駄菓子屋に子の声弾み夏のれん 大川暉美 末黒野 201904
クルス染め抜き教会の夏のれん 山田六甲 六花 201906
谷崎も荷風もここに夏暖簾 山田六甲 六花 201906
夏暖簾に似合ふ人だけ通りやんせ 柳川晋 201908
有松や鹿の子絞りの夏暖簾 横井遥 201908
夏のれん通りすぎたる人の影 北村ちえ子 六花 201908
夏のれん嵐の中で舞ひ上がり 北村ちえ子 六花 201908
夏のれん日なが一日惰眠する 北村ちえ子 六花 201908
夏のれん児の顔見たくもち上げる 北村ちえ子 六花 201908
夏のれん座敷を飾る今日からは 北村ちえ子 六花 201908
変体仮名大きく一字夏暖簾 小野恵美子 馬醉木 201909
百年の酒屋ずしりと夏暖簾 内田梢 末黒野 201909
夏暖簾駄菓子屋で売る恋みくじ 高埜良子 春燈 201909
姉いもと部屋の仕切りの夏のれん 笹村政子 六花 201909
夏のれん浦風通る半間路地 升田ヤス子 六花 201909
ひろうすに一家言あり夏暖簾 升田ヤス子 六花 201909
夏暖簾はらり海老蔵現はるる 赤松赤彦 六花 201909
夏のれん越しの会話のちぐはぐに 志方章子 六花 201910
夏暖簾の下潜りきし赤子かな 志方章子 六花 201910
対角に座して定食夏暖簾 江口恵子 やぶれ傘 202009
夏暖簾両替商と染抜けり 延川五十昭 六花 202009
居酒屋の奥の座敷の夏暖簾 谷口一献 六花 202010
夏暖簾裾を短く江戸小紋 梅津まり子 末黒野 202108
江戸前と染めし寿司屋の夏暖簾 豊谷青峰 春燈 202208
歴史めく白の滲みや夏暖簾 中野千代子 末黒野 202208
夏のれん地味を選びて買ふことに 真柄百合子 末黒野 202209
旅先で作る藍染夏暖簾 萩原久代 やぶれ傘 202210
草津宿団子ありそな夏暖簾 福森順子 京鹿子 202210
夏暖簾君の残り香ほのと立て 稲畑廣太郎 ホトトギス 202306
夏暖簾吊れば悌蘇る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202306
夏暖簾 →1

 

2023年7月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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