夏 草 3     150句

夏草に粒そろひたる線路の石  杉本幽鳥  天狼

夏草  夏の草  青草

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
夏草の青さざ波や宮の趾 長谷川翠 馬醉木 201109  
夏草やどうぞ心の向くままに 河村啓花 ろんど 201009  
夏草の奥ヘプラツトホーム伸び 高野春子 京鹿子 201109  
夏草の隠す古道へ曲りけり 瀬島洒望 やぶれ傘 201109  
夏草や芭蕉笑まはむ夢の跡 戸田澄子 末黒野 201110 平泉世界遺産に
夏草の丈の深さを水流る 杉浦典子 火星 201110  
夏草の伊勢街道に市の跡 坂根宏子 201111 高見山にて
夏草や大型店のなぐり込み 長谷川歌子 春燈 201111  
夏草に首まで溺れ道の神 柴田志津子 201111  
木道へ知らぬ夏草わんさかと 安藤久美子 やぶれ傘 201111  
夏草になる走るだけ走つたら ことり 六花 201111  
夏草におぼれてをりぬ道祖神 岡佳代子 201112  
そよりともせぬ夏草でありにけり  岩岡中正 ホトトギス 201112  
夏草を食む百態の牛の群 塩路隆子 201208  
夏草の花にもありぬ美の意識 笹井康夫 201208  
夏草刈る五尺四寸の身を埋め 乗鞍三彦 春燈 201208  
夏草刈るなさけ無用の鎌をもて 乗鞍三彦 春燈 201208  
夏草刈る積もりし憂さを晴らすごと 乗鞍三彦 春燈 201208  
夏草のはびこる島の滑走路 大室恵美子 春燈 201209  
夏草や机並びに所化の墓 菅谷たけし 201209  
夏草に沈む二宮尊徳像 角田和子 万象 201209  
夏草や遠き学舎の謡ひ声 安田一郎 京鹿子 201209  
夏草や故郷の墓は山腹に 大橋晄 雨月 201209  
古民家の屋根に夏草花付けて 福島松子 ぐろっけ 201209  
夏草は家屋跡地の天下とる 松本アイ ぐろっけ 201209  
夏草に埋もるるごとし大極殿 笠井清佑 201210  
校舎荒ぶ夏草へ垂るテレビ線 半田稜 ろんど 201209  
夏草や涙痕のある石仏 田村園子 201210  
夏草の先に民間飛行場 高田令子 201210  
夏草を刈つて草魂あらはにす 中山酷霊 201210  
夏草の匂ひの電話ボックスヘ 涼野海音 火星 201210  
夏草にためらふことのなき鋏 吉弘恭子 あを 201210  
土手に臥す夏草越しに昼の月 白石正躬 やぶれ傘 201211  
夏草の生ふ道どつと踏まれけり 安藤久美子 やぶれ傘 201211  
夏草の底なる流れ岩穿つ 松下信了 万象 201211  
夏草や触れたる牛の舌ざらり 舩坂輝美子 万象 201211  
夏草に秋篠川の細みをり 平居澪子 六花 201211  
夏草に弘法の晴れひろごりぬ 西田美智 ろんど 201211  
夏草を駆く子等の声弾け来る 佐瀬晶子 ろんど 201211  
夏草やときをり覗く猫の顔 青木朋子 201210  
夏草や大いなる牛見たるのみ 織田高暢 201211  
夏草やとぎれたところ祖父の墓 藤波松山 京鹿子 201212  
夏草や臼杵城址の翁句碑 斉藤マキ子 末黒野 201304  
夏草を踏みて出来たる句碑の径 稲畑汀子 ホトトギス 201306  
邂逅の句碑へ夏草踏み分けて 稲畑汀子 ホトトギス 201306  
夏草や基地のフェンスの一直線 臼杵游児 春燈 201310  
夏草の蔽ふ礎石に躓けり 山崎青史 ろんど 201310 気仙沼
夏草の奥ほとばしる水の音 田村園子 201310  
夏草や引込み線にタールの香 林昭太郎 201310  
夏草や出作小屋のくづれたる 江見悦子 万象 201310  
舟を塗る夏草に朱をしたたらせ 柴田志津子 201311  
夏草に擦られてゆく大車輪 吉村摂護 201312  
夏草の中におかれてゐるベンチ 大島英昭 やぶれ傘 201408  
夏草に置く田の神の供物かな 伊藤純子 201408  
夏草に園児の列の見え隠れ 杉田福 201408  
夏草やましろきふくらはぎふたつ 天谷翔子 201409  
夏草をわけて杭打つ測量士 大川暉美 末黒野 201409  
夏草や羊追はるる地平線 前田美恵子 201409  
夏草やあるやなしやの獣道 松岡和子 201409  
夏草のわきて能因法師墳 橋添やよひ 風土 201409  
夏草や倦まず弛まず捨て鏡 佐藤喜孝 あを 201409  
うちなびく夏草の丈敦の忌 西岡啓子 春燈 201410  
練兵場跡夏草に男の香 佐藤山人 201410  
夏草や追分道のしるべ石 中村紀美子 春燈 201410  
夏草や夕陽ヶ丘に風絶えし 小林成子 火星 201410  
夏草の丈となりたる萱の御所不退寺三句 北村淳子 ろんど 201410  
竹皮のレトロな色や夏草履 佐用圭子 201411  
夏草や意地を張り合ふ気などなし 河村啓花 ろんど 201411  
夏草や意地を張り合ふ気などなし 河村啓花 ろんど 201411  
廃校や夏草未だへばりつく 川南隆 ろんど 201411  
一木の夏草として生きんかな 岩岡中正 ホトトギス 201411  
夏草や数をたのみの肝試し 柴田志津子 201412  
うちなびく夏草の丈敦の忌 西岡啓子 春燈 201503  
知の沼に溺れ夏草掴みたる 岩月優美子 グピドの瞳 201506  
夏草や悲喜なる間歩の穴いくつ 豊田都峰 京鹿子 201507  
夏草や玉音放送昨夜のごと 貞吉直子 馬醉木 201509  
夏草や男犬連れ古墳山 山崎郁子 万象 201509  
廃坑や夏草覆ふ間歩の口 森脇貞子 雨月 201509  
夏草に道を違へてしまひけり 滝澤圭子 雨月 201509  
夏草や赤く錆びたる引込線 三澤いつ子 万象 201510  
夏草に小さな虫のギッタンコ 中條今日子 万象 201510  
夏草の中の近道選びけり 高倉和子 201510  
夏草に揚げ舟ひそみゐるやうに 瀬島洒望 やぶれ傘 201510  
夏草に棚田紛れてしまひけり 工藤ミネ子 風土 201510  
夏草の濡れゐるごとくうら若し 辻美奈予 201510  
夏草や礎石確かな隠居跡 前田美恵子 201510 前田利家邸
夏草に踏み込んでゆく若さかな 安原葉 ホトトギス 201511  
夏草を刈り残したる禰宜の庭 児玉有希 京鹿子 201511  
夏草や庭石残し土地売らる 藤田裕子 万象 201511  
夏草やにきび潰してゐる少年 志方章子 六花 201511  
大つぶの雨に夏草跳ね上がる 山内碧 201511  
夏草や潮騒絶えぬ父祖の墓 山内碧 201512  
伯爵領訪うに夏草深くして 福田葉子 201602  
夏草は熱中症にならんなあ 千坂希妙 船団 201602  
夏草の匂い男もこの窓も 坪内稔典 船団 201602  
夏草を吹き渡る風兄の空 池田友之 夏雲 201603  
夏草や牧野博士の遺愛の野 稲畑汀子 ホトトギス 201605  
夏草の刈られてありぬ滑走路 稲畑汀子 ホトトギス 201606  
夏草や風力発電廻る廻る 須賀敏子 あを 201607  
夏草にみくじを結へり平泉 竹内弘子 あを 201607  
夏草に坐して遠嶺の名を辿る 松本鷹根 京鹿子 201608  
夏草をかくれ家としてせせり蝶 箕輪カオル 201609  
夏草や芭蕉立ちしはこの辺り 平野みち代 201609  
夏草の湿つてゐたり軍馬の碑 三屋英俊 万象 201609  
夏草や埋もれし舟の朽ちきれず 田川美根子 201609  
夏草のそこだけ刈られ崩御の碑 山内碧 201609  
夏草や城址の虎口行き止り 西村しげ子 雨月 201609  
夏草のうつすらとあり転轍機 大島英昭 やぶれ傘 201609  
夏草の中より雀飛びたてり 廣瀬雅男 やぶれ傘 201609  
夏草の短かく刈られ滑走路 高田令子 201610  
瓦礫声あげ夏草は直立す 岩岡中正 ホトトギス 201611  
夏草の乱となる庭風やはし 岡山敦子 京鹿子 201611  
明るかり夏草刈りしあとの土手 志方章子 六花 201611  
夏草のかくしてしまふ水位標 柴田志津子 201611  
夏草や宅地開発待つ荒地 増田みな子 やぶれ傘 201612  
大錨大鎖錆び夏草に 田中藤穂 201612  
夏草に山と積まるる漁網かな 赤堀洋子 万象 201701  
捨て碇錆びし歳月夏草長け 大山夏子 201701  
渡しへと夏草おほふ土手の径 黒滝志麻子 末黒野 201708  
夏草の茂る力や吾に欲し 早川八重子 末黒野 201708  
夏草や興亡語る登り窯 滝澤圭子 雨月 201708  
夏草を手繰る慟哭の野生群 鈴鹿呂仁 京鹿子 201709  
夏草のじやれ合ふやうに揺れにけり 安藤久美子 やぶれ傘 201708  
夏草を刈る容赦なく小気味よく 森岡正作 201710  
夏草の手入およばぬ狭庭かな 池田節 春燈 201709  
夏草の隙間すきまに魚を釣る 宇都宮敦子 201710  
夏草を負かして肉刺を数へけり 時澤藍 201710  
夏草や幾度の別れ越え来り 海村禮子 春燈 201710  
夏草や屯田兵の上陸地 中嶋久登 万象 201710  
夏草の面倒臭げに白い花 田尻勝子 六花 201710  
夏草の底に潜んでゐる歴史 伴明子 ホトトギス 201711  
夏草を敵陣のごと刈りてをり 川内谷育代 馬醉木 201711  
夏草を刈るや雀の散りぢりに 志方章子 六花 201711  
夏草の上転げゆく決勝打 稲畑廣太郎 ホトトギス 201806  
夏草に羽音水音吸はれゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201806  
夏草の中に斜めに駐車する 大島英昭 やぶれ傘 201807  
夏草や天保五年の標石 大石よし子 雨月 201809  
夏草や豊岡藩主の裔眠る 石谷淳子 雨月 201809  
夏草の中の蕉翁終焉碑 城戸ひろみ 雨月 201809  
瓢々と夏草群れて滑走路 笹村恵美子 201809  
夏草や奥へと沈みゆく径 湯川雅 ホトトギス 201811  
夏草の名を一つづつ教はりぬ 岩井京子 201812  
息つめて夏草の中通りけり 高倉和子 201812  
絡む蔓引きて夏草薙ぎ倒す 河口知重 末黒野 201812  
火葬待つ夏草強くかをりをり 岡部名保子 馬醉木 201901  
夏草やここは馬産地碑の多く 千葉惠美子 末黒野 201904  
夏草や人に七難八苦あり 沼田巴字 京鹿子 201904  
夏草の中の一輪すみれ草 佐藤恭子 あを 201906  
夏草や閉ぢしままなる艇庫の扉 石本百合子 馬醉木 201908  
夏草を行くは水中歩行めく 千田百里 201908 夏草 →1

 

2019年8月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。